動画で学ぶ 美容サロン経営 知らない間にダメ店長!? ダメ店長を変えた5つの心得とは!?動画で学ぶ 美容サロン経営 知らない間にダメ店長!? ダメ店長を変えた5つの心得とは!?
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女性が活躍するサロン100

女性スタッフが辞めない
サロンの秘訣

結婚・出産を経ても女性スタッフが長く活躍している、さまざまなサロンの取り組みや職場づくりを、100サロン紹介していきます。

vol.81教育サロン、ママ美容師店舗、選べる職種…。
選択肢を多様に揃えて、長く働けるサロンに。

リジェール 高辻店

愛知県名古屋市

名古屋市内を中心に、5つのブランドで合計9店舗のヘアサロンを展開する「リジェールグループ」。全社60名のうち8名がママスタッフで、希望する働き方に合わせて、「アカデミーサロン」「ママ美容師サロン」などさまざまな店舗で活躍しています。「ママでも生き方はそれぞれ。働き方の選択肢を広げてあげたい」と語る代表の野村さんに、これまでの取り組みを伺いました。

1取り組み

主婦層のお客さまをターゲットにした
ママ美容師だけのサロンを設置。

どんな取り組み?

30代~50代の主婦層をターゲットにしたサロン。同年代のママ美容師が在籍し、グレーヘアなど大人世代ならではの髪の悩みをサポートする。営業時間は9:00~19:00で、月曜日と第1・3日曜日が休み。他店舗よりオープンもクローズも早く、家庭重視の働き方を希望するママ美容師たちの活躍の場になっている。

背景とメリットは?

もとは野村さんのお母さまが経営する、地域密着型の美容室だったという店舗。主婦のお客さまがほとんどで、朝の来店が多く、夜は数えるほどだった。そこで5年ほど前にリニューアルを実施し、その時間帯に働きたいママスタッフを配置することに。一時期は保育士が常駐する託児所もつくったが、スタッフの子どもたちが大きくなり、現在は休止している。
「営業時間が短いこともあり、利益はぎりぎり出ているというところです。でもこの店舗を含め、スタッフたちの過ごしやすい環境を整えていくことで、スタッフの定着率が上がってきていると感じています」と、野村さん。

ママ美容師サロンは、今はグループに1店舗のみ。「もし希望するスタッフが増えてきたら、お客さまのニーズを見ながら増設を考えるかもしれません」と野村さん

ママ美容師サロンは、今はグループに1店舗のみ。「もし希望するスタッフが増えてきたら、お客さまのニーズを見ながら増設を考えるかもしれません」と野村さん

2取り組み

営業時間内に実践的なトレーニングができる「アカデミーサロン」。

どんな取り組み?

スタイリストデビューしたばかりの若いスタッフに、実践経験を積ませることを目的としたサロン。通常店舗は年齢の高いお客さまが多いため、新人にはハードルが高く、成功体験をつくりにくい。そこでこのサロンでは施術メニューを通常店舗のほぼ半額に設定。若いお客さまを呼び込み、スタッフたちに実践的なトレーニングの場を提供している。

きっかけとメリットは?

アカデミーサロンが設置されたのは約3年前。アシスタントのスタッフが妊娠したことがきっかけになった。「『産後復帰して美容師を目指したい』というのが本人の希望でしたが、夜は出られないので練習する時間がない。そこで、営業時間内にトレーニングができる環境をつくろうと思ったのです」と野村さん。その後、「他社で練習を重ねたけれど実践はまだ」というママスタイリストも採用し、これまでに4名のママスタッフがここで経験を積んでいる。
シャンプーから仕上げまで、お客さまをひとりで担当するシステムで、出勤時間や休日は自由選択。育児や家事と両立させながら働くのにも便利だ。

ママスタイリストの森さんは、他社でのアシスタント時代に出産。復帰後に練習を積んで「リジェール」に入社し、まず「アカデミーサロン」に配属された。「時間単位の働き方ができたので、育児と両立しやすかったです」と森さん

ママスタイリストの森さんは、他社でのアシスタント時代に出産。復帰後に練習を積んで「リジェール」に入社し、まず「アカデミーサロン」に配属された。「時間単位の働き方ができたので、育児と両立しやすかったです」と森さん

3取り組み

自分の希望に合わせて働き方・給与形態が選べる。

どんな取り組み?

正社員は固定給、パート社員は時給、「アカデミーサロン」勤務は歩合給、といった3つの給与形態があり、希望する働き方が選べる。同じパート社員でも、家庭重視で働くならば時間の短い「ママ美容師サロン」、バリバリ稼ぎたいなら通常店舗で売上をあげて成果給を得る、といった選択が可能。間をとって「プライベートも大切にしながらお金も稼ぎたい」という希望には、時間を限定できる「アカデミーサロン」勤務が適している。

背景と課題は?

「『ママスタイリスト』と呼ばれる人たちにもいろんな考え方があって、子どもと一緒に過ごす時間を重視する人もいれば、バリバリ働きたいという人もいます。希望する働き方はさまざまなので、選択肢を多く用意して、自分で選んでもらうのがいいのではないかと考えました」と野村さん。現在、ママで正社員なのは大きな子どもをもつ幹部スタッフ1名。「アカデミーサロン」勤務は1名おり、その他はみんなパート社員を選択している。
野村さんいわく、まだこの給与体系は未完成の状態だとか。「頑張った人にできるだけ公正な判断をしてあげたい。時間や売上だけではなく、会社への貢献度を評価したいのです。例えば、店内に飾る商品ポップを手づくりしてくれたり、後輩たちの悩みを聞いてくれたり。そういった数字にできない頑張りを、給与に反映できるような方法を画策中です」。

アシスタントも現在、給与体系を変えている途中。「カリキュラムの中から学びたい項目を自分で選んで、それを習得したら時給が変わる。達成したものの積み重ねで給与が増えていくシステムです」

アシスタントも現在、給与体系を変えている途中。「カリキュラムの中から学びたい項目を自分で選んで、それを習得したら時給が変わる。達成したものの積み重ねで給与が増えていくシステムです」

4取り組み

ママスタッフの働き方の選択肢を広げる「トータルビューティーサロン」。

どんな取り組み?

ヘアだけでなく、メイクやネイル、まつげエクステ、インナービューティーなど、それぞれの専門スタッフが在籍するサロン。お客さまの希望に合った美容師を紹介する、ビューティ・コーディネーターも活躍している。

背景とメリットは?

オープンは「アカデミーサロン」と同時期。スタッフのひとりが腰を悪くしたことがきっかけになった。「長時間の立ち仕事が難しくなったスタッフに、辞めずに働き続けてもらうにはどうしたらいいのかと考えました。そこで、まつげエクステスタッフやビューティ・コーディネーターという職種を取り入れて、働き方の選択肢を増やす方法を思いついたのです」と野村さん。
実際に講習を始めると、他社で活躍していた美容師からも参加の希望が。「出産後の働き方として、まつげエクステに興味があった」というその美容師は、産後に「トータルビューティーサロン」でまつげエクステスタッフとして働くことに。
「働き方の選択肢を広げることは、ママスタッフの活躍につながります。いずれはネイル・まつげエクステのアカデミーサロンやスクールをつくることも計画中です」と野村さん。

「今は給料よりも、公私共に自分のやりたいことをできるか、というのが重要な時代」と野村さん。そこで3カ月間の長期休暇や副業などの相談も受け入れ、状況に応じて認めているという

「今は給料よりも、公私共に自分のやりたいことをできるか、というのが重要な時代」と野村さん。そこで3カ月間の長期休暇や副業などの相談も受け入れ、状況に応じて認めているという

代表インタビュー

代表の野村昌弘さん。都内の美容室でキャリアを積み、1998年に地元の金山で兄と「リジェール」をオープンさせた。「スタッフが幸せになっていく姿を見るのが嬉しい」と、女性活躍の取り組みへの思いを語る。店舗へ自らの手作り料理を差し入れすることもしばしば

Q. 女性が働きやすい環境づくりを進めてきて、離職率などに変化はありましたか?

A. 有言実行でスタッフからの信頼を築いてきた結果、徐々に離職率も減ってきています。

女性に限らずスタッフみんなが、美容師として希望ある人生を歩めるように環境を整えていくことが、当社の使命です。でも10年ほど前までは、「給料が安いのも休みがないのも美容師なら当たり前」という昔ながらの考え方をしていました。社員よりも売上重視の経営をしていた頃は、長く働いてくれるスタッフは少なかったですね。勉強会などで異業種や同業他社の経営者から話を聞くようになり、やっと今までの考え方ではまずいということに気が付きました。
以来スタッフのための環境づくりに着手し、給与や勤務時間、福利厚生、スタッフ教育などいろいろ改善を進めてきた中に、女性活躍の取り組みもあります。1つ1つ有言実行してきたことで、スタッフたちに信じてもらえるようになり、離職率も徐々に減ってきていると感じています。

Q. 今後、さらに取り組みたいことは?

A. ママの店長・幹部・オーナーが、楽しく活躍できる環境を整えていきたいです。

まず、「ママだからできない」という概念をなくしたいです。ママでも店長はできるし、幹部もできるし、オーナーだってできると私は思っています。なので、女性幹部やグループサロンの女性オーナーになる人材も、どんどん育てていきたい。「ママスタッフは夜までいられないから店長は無理」という消極的な意見もありますが、スキルがあれば問題ないと思っています。というのも、弊社ではキャリアアップの際に、技術だけでなく考え方のスキルも評価に入れているので。ママでもきちっとスタッフの面倒を見ることができる人ならば、早く帰っても何も困ることはありません。店長や幹部という役職が苦しいものではなく、プライベートも大事にしながら、楽しく働けるようになっていくべき。グループサロンのオーナーも同様です。ママオーナーの活躍を、グループ全体で支えていけるようなシステムを作っていきたいと考えています。

Salon Data

リジェール 高辻店

アクセス
名古屋市営バス停円上から徒歩3分
創業年
1998年
店舗数
9店舗
設備
10席 ※リジェール 高辻店
スタッフ数
9名 ※リジェール 高辻店
URL
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000132651/
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