「バーバー」人気の理由

今「バーバー」が人気の理由

近頃増えている、従来の理容室とは違う新しいタイプの「バーバー」は、なぜ多くの男性ファンを生んでいるのでしょうか?
ターゲティングやコンセプト、強みなどについて探っていきます。

WOLFMAN BARBER SHOP JINGUMAE(東京都渋谷区)

アパレルと組み、オトコのかっこよさを追求。
激戦区・原宿にオープンしたバーバーとは?

アンティーク家具が置かれた店内は、オールドアメリカンの世界感で統一。「オトコのかっこよさ」に徹底的にこだわる栃木のバーバーが、東京で店をオープンしました。選んだエリアは、若者ファッションの発信地・原宿。その理由や今後の展望について、オーナーの曽原猛さんにお聞きしました。

ファッション誌が注目する、独自の世界感。

栃木で実績を積み上げ、東京で勝負。

今から11年前に栃木県佐野市で創業。古き良きアメリカンカルチャーを前面に打ち出し、オールドスタイルにこだわるバーバーとして注目されていた「WOLFMAN BARBER SHOP」が、今年の1月に都心で店を開いた。場所はキャットストリートのほぼ北端、斜向かいにシドニー発のライフスタイルショップ&カフェ「DEUS EX MACHINA」がある環境。ファッションと美容室に関しては聖地といわれるほど店が集まる原宿だが、バーバーの数は思いのほか少ない。でも「東京で開業するならこのエリア。渋谷から原宿の間で物件を探していた」とオーナーの曽原猛さんはいう。

アパレルブランドと組んだ、ファッショナブルな店舗設計。

インテリアのテイストは、徹底的にクラシカル。アメリカで20世紀前半に作られたアンティーク品を中心に据え、独自の世界観を創り出す。アンティークの品々も、雰囲気だけの飾り物ではない。例えばバーバーチェアに刻印されているのは、1909という年号やChicagoの文字。アメリカのバーバーで大切に使われていたものを現地から輸入するこだわりようだ。店舗設計やデザインは、アパレルブランドの「グラッドハンド」に協力を依頼。そのためフロアにオリジナルシャツやトルソーを飾るなど、ファッションとの親和性も高い。「オープン後、業界誌よりもファッション誌のほうが取材の申し込みが多い」と曽原さん。「WOLFMAN」のブランド力を上げるために、ファッションからアプローチするのは以前から考えていたこと。原宿に店を構えた狙いも、そこにある。

  • 入口のカウンター脇にはクラシカルなジャケットを着たトルソーが。インテリアにアパレルショップの要素を取り入れている

  • 白が印象的なバーバーチェアはアメリカ製のアンティーク。座面は革張りで座り心地がいい

  • 店内に取り付けたサインポールはアメリカで1900年代前半に作られたもの。隣にはハンドペイントのオリジナルTシャツが飾られている

  • 細やかな模様が施されたレジもアンティーク。チン、という軽快な音で引き出しが開く現役選手

若い人にも支持される店を目指し、イベントも企画。

SNSでの反応が大きな自信に。

東京にはつてがあるわけでもなく、ゼロからのスタート。店を開こうと思ったきっかけは何だったのだろうか。曽原さんは「SNSを使っていることの影響は大きい」という。店の情報発信はInstagramが中心だ。インテリアの世界感やカット事例をアップすると、特に外国人からの反応が目立つ。「今、アメリカでバーバーカルチャーが盛り上がっているし、日本にいる欧米人もバーバーへの意識が高い。店に行きたいという声に応えられるよう、都心にも拠点が欲しかった」とのこと。実際、オープンから1カ月が過ぎた時点で、お客さまの約半数が外国人だという。「店の雰囲気とサービスに喜んでくれる」と手応えを感じている。

バーバーの良さを訴求する独自のイベントも。

そんな状況は歓迎しつつ、日本人にも来てもらいたい。想定するターゲットは30~40代だが、「若い人にバーバーのかっこよさを伝えたい」というのも場所を原宿に決めた動機のひとつ。そのため、アメリカ西海岸の人気スタイリストを招き、公開イベントを企画するなど、これまでにない形での情報発信も模索する。髪を切り、顔を剃って、首から上全体でスッキリできるのは男性の特権。その空間が非日常を感じさせてくれればいうことはない。「バーバーの愉しみを知り、その人のライフスタイルに組み込んでもらえれば」と曽原さん。東京のバーバー界を大いに刺激する1軒になりそうだ。

  • 店の一角にある半個室スペース。ヘッドスパやフェイスケアなどのオプションメニューはここで行う

  • 壁に飾られた古き良きアメリカのモノクロ写真。現地で直接手に入れたものも多い

  • オリジナルのポマード。シャンプーやリンス、Tシャツなどオリジナル品を増やしていく予定

  • 裏原宿の目抜き通りでオープン。レトロな木製のサインポールがシンボルに

オーナーインタビュー

オーナー・曽原猛さん。2006年に栃木県佐野市で「WOLFMAN BARBER SHOP」を開設。バーバーのかっこよさをより深化させた店として2017年1月に「WOLFMAN BARBER SHOP JINGUMAE」をオープン。海外のバーバーとの交流も積極的。

Q.どのようなサービスが特徴ですか?

A.クラシカルなバーバーと、日本的オプションの融合です。

基本はあくまでもカットとシェービング。カット&シャンプーのベーシックコースを6,000円、シェービングを加えたレギュラーコースを7,000円に設定したのは、顔そりまで含めたバーバーの楽しさを体感してほしいから。日本らしいサービスとして、半個室でのヘッドスパやフェイスケアも用意しています。

Q.お客さまに満足してもらうための工夫は?

A.提案することが大事だと思います。

まずはお客さまの要望を聞き、イメージする髪型に近づけていくわけですが、アイデアをプラスするのが自分のスタイル。例えばフェイドカット(刈り上げの一種)でも、どの高さが似合うのかは人によってまちまち。客観的な視点から提案することは多いですね。仕上がったとき「さすがウルフマンだね」といわれる仕事を心がけています。

Salon Data

WOLFMAN BARBER SHOP JINGUMAE 【ウルフマン バーバーショップ 神宮前】

アクセス
東京メトロ明治神宮前駅から徒歩5分
創業年
2006年
店舗数
2店舗
設備
セット面4席 ※WOLFMAN BARBER SHOP JINGUMAE
スタッフ数
4名 ※WOLFMAN BARBER SHOP JINGUMAE
URL
http://hair-wolfman.com/

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