動画で学ぶ 美容サロン経営 知らない間にダメ店長!? ダメ店長を変えた5つの心得とは!?動画で学ぶ 美容サロン経営 知らない間にダメ店長!? ダメ店長を変えた5つの心得とは!?
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「バーバー」人気の理由

今「バーバー」が人気の理由

近頃増えている、従来の理容室とは違う新しいタイプの「バーバー」は、なぜ多くの男性ファンを生んでいるのでしょうか?
ターゲティングやコンセプト、強みなどについて探っていきます。

BARBER SHOP MA-Ⅱ(千葉県柏市)

柏駅徒歩10分でも多数の遠来客が。
地元客にも愛されるその魅力とは?

千葉県柏市にある「BARBER SHOP MA-Ⅱ」は、レトロアメリカンな雰囲気漂う“イマドキ”のバーバー。そのスタイリッシュな店構えとカット技術の高さから、遠方から訪れるお客さまも多いといいます。しかし一方で、地元の子供やシニア層にも“街の理容室”として親しまれているのです。その理由について「自分がやりたいことをやっているだけです」と語るオーナー・枩川謙一さん。アンテナ感度の高い層の気持ちを掴み、地域密着店としても愛される、その経営の秘密に迫りました。

「カッコイイ店」というシンプルなコンセプトに、自身の思いのすべてを詰め込む。

修業時代に気づいた「スタイルの地域性」を地元・柏で確立する。

専門学校を出た後、横浜と小岩のサロンで修業した枩川さん。そこで「好まれるヘアスタイルの地域性」に気づいたのだという。たとえば同じフェード(刈り上げ)でも、場所が違えば求められる仕上がりは微妙に異なる。「ならば生まれ育った柏で、いつか“柏らしい”と言ってもらえる理容室を開こう」。そう思ったのがこの場所に店を構えた理由のひとつ。開業時のコンセプトは「カッコイイ店」という大枠だけ。そこに自分のやりたいことや“柏らしさ”を詰め込み、現在のスタイルができあがった。

  • 壁には「お客さまを笑顔にしたい」という気持ちを込めたタイポグラフィ。言葉に偽りなく、枩川さんとの会話で店に笑顔は絶えない

  • レトロで、どこか男心をくすぐるアイテムが店内を彩る。自身の思う「カッコイイ」を形にしたインテリアだ

毎年変化するターゲット層で、経営に奥行きを生む。

枩川さんがこのサロンを開いたのは29歳の時。想定ターゲットはピンポイントで「32歳の男性」とした。「自分の上下2歳の方とは学生時代に接点があります。しかし3歳上のことはなかなかわからない。その年齢の人を基準にすることで、次に活きる知識が身につくのではないか、と考えました」。未知の年齢層の需要をキャッチし、それに応えていくことでサロン自体のサービス力を底上げする。それが枩川さんの狙いだ。そして「3歳上」の設定のため、枩川さんの年齢に合わせてターゲットも変化。現在、枩川さんは31歳、想定ターゲットは34歳。こうして毎年ターゲット年齢を上げることで、サロンのサービスに奥行きが生まれる。

  • 経営上の戦略では年齢層を絞り込むが、理容師個人としての考えは別。「地元のおじいちゃんにも来てほしい」と枩川さん

  • 営業時間は「あってないようなもの」。お客さまの希望があれば、可能な限り時間外の来店にも応じるという

インテリアと技術で遠方のお客さま、得意の対話力で地域住民の心を掴む。

理容室らしからぬ内装が、SNSや口コミで拡散。

サロンがあるのは柏駅から徒歩10分ほどで、決して人通りが多い場所ではない。これは何も、家賃の問題などの消極的な理由からではない。「とりあえずここでいいか、という店にしたくなかったんです。地図を見ながら目指してきてもらう店にしたい」。そんな目標のために、まず内装には徹底的にこだわった。枩川さんが「旅行に来たような異空間」と表現する、少しレトロでスタイリッシュな空間。バーカウンターがあり、実際にドリンクを楽しむこともできる。「片時もお客さまの視界からスタッフがいなくならないように」と、備品やタオルを洗うシンクもそのカウンター内に設置。さまざまなこだわりを詰め込み、理容室とは思えない不思議な空間が完成した。この空間が「おもしろい」とSNSや口コミで広がり、現在では電車で1時間以上かけて通う常連客も多い。

お客さまと会話し打ち解けることで「店主に会いに行く」存在に。

ビールを飲んで映画を見て、帰ってしまうお客さまもいるのだとか。「『髪切らないの?』と聞くと『今日はいいや』って言われるんです」と枩川さんは笑う。「自分は理容師というよりも、髪も切れる噺家みたいなもの。地域の方と触れ合うのは楽しいですね」。このスタンスが、地元客の増加に役立っているのは想像に難くない。待合いスペースには漫画が置かれ、メニューには学割もあり、枩川さんとの何気ない会話がある。そんな昔ながらの理容室の雰囲気が、地域住民の心を掴むのだろう。

  • 「僕が酒好きだから」という理由から、店内にはまるで飲食店のような本格バーカウンターが設えられている

  • カウンター上の黒板に書かれたメニューも、バルをイメージしたもの。この遊び心が店内に柔らかい雰囲気を生んでいる

基本に忠実な高い技術力、コミュニケーション力が、高い再来率を生む。

お客さまのライフスタイルに合わせた細やかなスタイル調整。

「技術はあって当たり前」を信条とする枩川さんは、自身のカット技術について深く語ることは少ない。しかし話を聞くうちに、その「当たり前」のレベルの高さが見えてくる。たとえば同じ刈り上げでも、対話を通して知るお客さまのライフスタイルに合わせて、仕上げ方はいろいろ。「毎朝しっかりセットをする人、さっと整えるだけの人。それぞれご満足いただける形が違います」。それを可能にするのが、枩川さんの持ち味である対話力。心理学も駆使したコミュニケーションで、お客さまの心を掴み、その要望を聞き出すのだ。その甲斐あって、現在の新規再来率は82%と高水準。しかし、これに満足せず100%まで高めることが、次の目標だという。

  • 「尖った技術よりも対話、提案を重視」する枩川さん。マンツーマンでじっくり会話をすることで、お客さまが理想とするスタイルを見つけ出す

  • 会話から見極めるお客さまのライフスタイルや性格に合わせ、対応を調整。一見フランクな接客の裏に、細やかな配慮が潜む

お客さまの日常の一部となるべく、心地よさを追求する。

カットのみは4104円、カット+シェービングは4536円。約400円の差だが、95%のお客さまはシェービングありを選択する。これは、シェービングにおいては強い個性よりも快適さや基本的技術を守るという枩川さんの方針が支持されているためだ。ヘッドスパやマッサージに関しても同様に、インパクトよりも心地よさを追求。これらは「特別な場所ではなく、生活の一部でありたい」という思いの結晶だろう。空間は個性派、技術は正統派。この2要素の両立こそが、異なる客層を幅広く受け入れるこの店の本質なのかもしれない。

  • 昔ながらのスタイルを踏襲するフロントシャンプー。シャンプー、カット、ブロー、シェービングをすべて一人で対応するマンツーマンスタイルにもこだわる

  • ヘッドスパはオイルを使うアーユルヴェーダとクリームを使うプルルリブールの2種。男性客にも好評で、注文は徐々に増加中

オーナーインタビュー

枩川謙一さん。1986年生まれ。専門学校卒業後、横浜と小岩の2店で腕を磨いた後、独立。2016年、生まれ育った地元・柏に、「BARBER SHOP MA-Ⅱ」を開く。店構えや技術が口コミで評判となる一方、自然体を貫くスタイルから地域住民の信頼も厚い

Q.経営上で譲れない理念はありますか?

A.長く続けてもブレないために、自分がやりたいことを貫くこと。

たとえば「対美容室」という意識が強くあると、美容室の変遷に対してこちらも常に変わり続ける必要があります。すると、結果的に今のお客さまを裏切ることにもなりかねません。そういった目先の問題解決ではなく、やはり自分がやりたいこと、やるべきことを貫くことが、長期的にはお客さまの獲得に繋がると思います。

Q.お客さまへの提案や対話で心がけていることは?

A.焦らずに、時間をかけて信頼関係を築くことです。

たとえばお客さまの話すペース、選ぶ単語、声の音量。それらを意識して合わせることが、お客さまの安心感に繋がります。髪質やセットの相談に乗ることや、しっかりと根拠を持った提案をすることも同様。焦らず、時間をかけて信頼関係を築いていくことが、やがて良い方向に作用すると信じています。

Salon Data

BARBER SHOP MA-Ⅱ

住所
千葉県柏市中央2-4-15
アクセス
柏駅東口より徒歩10分
創業年
2016年
店舗数
セット面2席
スタッフ数
2名
URL
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000369556/

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