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「バーバー」人気の理由

今「バーバー」が人気の理由

近頃増えている、従来の理容室とは違う新しいタイプの「バーバー」は、なぜ多くの男性ファンを生んでいるのでしょうか?
ターゲティングやコンセプト、強みなどについて探っていきます。

FREEMANS SPORTING CLUB DAIMARU SHINSAIBASHI(大阪府大阪市)

武器はアパレルとの相乗効果。
百貨店で新オープンした狙いとは?

ニューヨークの人気エリアで誕生し、6年前に東京へ初進出した「FREEMANS SPORTING CLUB」。2019年9月に、満を持して大阪での開業を迎えました。オリジナルのウェアを販売し、バーバーはブランドの一部であるこのライフスタイルショップがオープンの場所に選んだのは、大丸心斎橋店の中。ユニークなコンセプトであるブランドの強みと、百貨店という特殊な場所ならではの戦略についてお聞きしました。

リニューアルした老舗百貨店で、堂々オープン。

ヘアスタイルはファッションの一部という考え方。

売り場に洋服が整然と並び、スタッフがにこやかに対応する様子は、周囲の紳士服ブランドとあまり変わらない。違うのは、売り場の中でサインポールがまわり、その奥にバーバーがあること。今年9月に大丸心斎橋店でオープンした「FREEMANS SPORTING CLUB DAIMARU SHINSAIBASHI」は、ニューヨークで生まれた紳士のためのライフスタイルショップ。オリジナルの服とバーバーを、同じブランドの下に展開する。ブランドの成り立ちを知れば、その理由が見えてくる。2004年、バワリー地区に「FREEMANS」というレストランが開業すると、セレブが集う場に。やがて自分たちが着たい服を扱うショップ「FREEMANS SPORTING CLUB」に発展。そこにファッションと切り離せないアイテムとしてバーバーを併設。それが、このブランドのスタイルとして定着したわけだ。

  • ショップの中央にスポーツカジュアルのアイテムが並び、壁側にはオーダースーツが。バーバーは奥にある

  • ガラス窓に書かれたメニュー表。シンプルな構成の中、シャンプーとシェービングが独立しているのが目を引く

ライフスタイルショップとしてのブランド力も強み。

日本での初出店は2013年に東京・青山にて。ニューヨークの店同様、服を中心にバーバーとレストランを併設する新しいタイプの店として話題をさらう。今回、大阪初進出の場として選んだのが、老舗百貨店にして9月にリニューアルオープンした大丸心斎橋店。テナントとして入ることもあり、服とバーバーだけのコンパクトな形でスタートした。まだ開業して間もない今、来客状況はどうなのか。「FREEMANSとしてのブランド力を感じる」と言うのがバーバー店長の荒井貴弘さん。「大阪府外からわざわざ足を運んでくださったり、東京で行ったことがあるという方がいたり。バーバーを目指して来ていただけるのは、とてもありがたいことです」。

  • バーバーチェアーはタカラベルモント社製で、アンティークの復刻版。クラシカルな空間を演出する

  • 約4年の歳月をかけてリニューアルオープンした大丸心斎橋店。大阪の老舗百貨店としてのステイタスがある

百貨店という場所で、新たな顧客を掴むために。

心がけるのは、服とセットでの提案。

一方で、課題もある。百貨店という性格上、「FREEMANS」というブランドを知らない人も次々に売り場へやってくる。「そもそも紳士服売り場にバーバーがあるとは思っていない人が多い。サインポールやバーバーの扉を見て『インテリア用のセットかと思った』というお客さまがいたほど」と荒井さんは笑う。どのようにして新規顧客を増やしていくのか。まず、手が空いているときにはバーバーから服の売り場に出て、積極的に声がけをすることからスタート。「やはりオリジナルの服とバーバーがひとつのブランドであることが最大の武器。購入した服に合うヘアスタイルを提案できるし、逆にカットした髪型に合う服を勧めることもできるわけです。相乗効果で、より格好よくなれることをうまく伝えていきたいですね」。

  • 白いレンガ風の壁や木製の棚はニューヨークのフラッグシップショップを踏襲したデザイン

  • シャンプーやポマードなどのオリジナル商品も揃う。ブラックティーの深みとほのかな甘さを感じる香りで、男性向けにしては珍しい

百貨店の中にある、男のオアシスを目指して。

もちろん、百貨店という場所ならではの戦略も考える。例えば夫婦で買い物に来た場合、奥様が売り場をめぐる間に時間を持て余す男性がいる。そのような人は潜在的な顧客といっていい。ただ近所のスーパーに出かけるのとは違い、「大丸心斎橋店に行くと決めた段階で、多くの人は髪型をはじめ身なりをピシッと整えるはず」と荒井さん。奥様の買い物を待つくらいの時間で、散髪をしない人がバーバーでできること。シェービングだ。「メニューにはカットと別にシェービング単体があることも明確に打ち出しました。もともとバーバーとしてのスタンスは、クラシカルなスタイル。シェービングだけの利用は歓迎ですし、そんなバーバーでのくつろぎ方をもっと知ってほしいと思ってます」。ファッションとして服との相乗効果を狙い、百貨店ならではの工夫も凝らす。大阪の地でどのように進化するか、興味は尽きない。

  • 限られたスペースを有効に使うため、シャンプー台は可動式を採用。店内が広く見える効果もある

  • 感染症を防ぐため最新の複合洗浄消毒システムを導入するなど、衛生面での管理を徹底する

バーバー店長インタビュー

荒井貴弘さん。埼玉県出身。専門学校卒業後、理容店に就職。スキルアップのため、数年ごとに店を変えて腕を磨く。2019年9月「FREEMANS SPORTING CLUB DAIMARU SHINSAIBASHI」がオープンするに当たり、バーバー店長に就任

Q.メニューの特長を教えて下さい。

A.カットとシェービング中心のシンプルな構成です。

パーマとカラーはなし。これは「FREEMANS」のバーバー共通ですね。手法としては新しいものと伝統的なものをバランス良く取り入れています。新しいものは最新の消毒システムなど。伝統的なところですと、スタンドシャンプーだったり、ウエットシェービングだったり。技術のベースは、昔ながらのバーバー文化へのリスペクトです。

Q.大阪進出を機に、なにか新しい試みはありましたか?

A.レディースデイを設けました。

月に1回、第1火曜日は女性客専門の日にしました。理容師も女性です。メニューはシェービングとフェイシャルマッサージのみ。「顔剃り」というバーバーならではの技術を体感していただくのが目的です。すでに予約が取りにくいほどご好評いただいています。

Salon Data

FREEMANS SPORTING CLUB DAIMARU SHINSAIBASHI 【フリーマンズスポーティングクラブ大丸心斎橋店】

アクセス
地下鉄御堂筋線心斎橋駅より地下道直結
創業年
2019年
店舗数
4店舗
設備
セット面4席
スタッフ数
2名
URL
http://freemanssportingclub.jp/stores/shinsaibashi/

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