美容の未来のために、学びと調査・研究を

美容サロン経営を学ぶならホットペッパービューティーアカデミー

女性が活躍するサロン

女性スタッフが辞めない
サロンの秘訣

結婚・出産を経ても女性スタッフが長く活躍している、さまざまなサロンの取り組みや職場づくりを紹介していきます。

vol.4ママスタイリストのキャリアをフルに活かす経営。

Acotto/ヘアサロン

東京都世田谷区

下北沢駅からほど近い住宅街に位置する「Acotto」は、4周年を迎えて3店舗目をオープン。

若者の街・下北沢で、ずっとおしゃれをし続けたい大人女性やママを中心に人気を集めています。

ママスタイリストのキャリアをフルに活用する経営は、女性スタッフの活躍支援を検討するオーナーの方々への参考になりそうです!

1取り組み

ママスタイリストだけでなく、全員が働きやすい環境に。

どんな点が働きやすい?

 奥さまである同店スタイリストのTomoさんとともにお店をオープンしたときから、オーナーはママスタイリストの働きやすさを中心に考えてきた。産休は法定に準じ、育休はそれぞれの事情に合わせて臨機応変に対応。営業時間は9:00開店19:00閉店(曜日により異なる)と、ママスタイリストが働きやすい時間帯に。また、ママスタイリストの産休中や急な休みにスムーズに引き継げるよう、全スタッフでの食事会を頻繁に行い、スタッフ間のコミュニケーションづくりを意図的に行っている。

メリットは?

 営業時間が、早く来て早く帰れる設定のため、ママ以外のスタッフも働きやすくなっている。また、通常は勤務時間外に行う練習も、お客さまがいなければ勤務時間内に行ったり、閉店後は全員で掃除をするなど、スタッフ全員のオーバーワークが少なくなっている。

現在ママスタイリストは2名。スタッフ同士が仲良く、和気あいあいとしたムード

現在ママスタイリストは2名。スタッフ同士が仲良く、和気あいあいとしたムード

2取り組み

ママスタイリストのキャリアを活かし、新たなチャレンジも。

どんなやり方?

 「ママスタイリストはママである前に、技術、接客ともキャリアが秀でた人材」と代表の千原さん。その経験を活かして若手スタッフの教育担当として登用。また、まつげエクステやスパ認定講師など、新たな技術や資格にもチャレンジしてもらっている。「美容師+α(アルファ)」のトータルビューティーを提供できる人材となることで、専門性をさらに高めて、限られた時間内で幅広いキャリアアップを図っている。

メリットは?

 時短勤務により、ママスタイリストたちのお客さまが減ったとしても、彼女たちの教育によって若手が早く成長することで結果的に店舗全体がボトムアップ。さらに、新たな技術や資格を持つことで、産休・育休中に他のスタッフにヘアを引き継いだお客さまを、他のサービスで再び担当できる。結果、トータルビューティーを提供できる店舗へと店も進化している。

新たな活躍の場として、まつげエクステやヘッドスパスペースを増設

新たな活躍の場として、まつげエクステやヘッドスパスペースを増設

ママスタイリストの一人Kimさんは、スパ認定講師の資格を取得し活躍中

ママスタイリストの一人Kimさんは、スパ認定講師の資格を取得し活躍中

3取り組み

全員が「子どもに触れられる美容師」に。

どんな取り組み?

 お客さまにも働くスタッフにも「ママにやさしいサロン」をコンセプトに掲げているAcotto。1号店のすぐ向かいにある2号店には子ども連れでもお客さまが安心してカットやパーマを受けられるよう、キッズスペースもある。また、子どもがいるスタッフには「店に子どもを連れてきてみんなで子育てしよう」と伝えているそう。

メリットは?

 若い美容師の中には子どもが苦手な人もいるが、「Acotto」ではママであるお客さまが多いため、親子でカットを依頼されることも少なくない。普段からママスタイリストの子どもたちと触れあっていることで、子どものお客さまにも怖がらずに接することができているという。「ママスタイリスト親子と身近で接することは、仕事に役立つだけでなく、若手が自分の将来をイメージすることにも繋がっています。プラス面しかないですね」と代表の千原さん。

子ども連れのお客さまが安心して利用できるキッズスペースあり

子ども連れのお客さまが安心して利用できるキッズスペースあり

代表インタビュー

代表の千原篤司さん。2011年に独立開業。今年、3店舗目を開店

Q. ママ中心の店づくりをしたきっかけは?

A. 美容師だからという理由で、子どもが産めない人を減らしたかった。

 私が大型店で勤務していた頃、美容業界は早朝から深夜まで働くのが当たり前で、子どもがいる女性美容師の方はほとんどいませんでした。妻も同業でしたから、美容師だから子どもが産めない、子どもがいたら美容師を続けられない、技術もキャリアもあるのに辞めるのはもったいない、と思っていました。理想は“昔ながらの町の美容室”のおしゃれ版(笑)。おばちゃんの店長がいて、お客さまもみんな子ども連れで来て、親子ぐるみでコミュニケーションできてくつろげる店なら、ずっと女性も続けられますよね。

Q. ママになる可能性のある女性スタッフが活躍できる秘訣は?

A. 女性スタッフの数を増やすことから始める。

 女性スタッフ同士は子どもができた後のことも、理解し合ったり協力しやすいので、まずは女性スタッフを増やすことだと思います。彼女たちが活躍すると、「子どもができた後にも続けてもらえるよう、みんなで協力しよう」という空気ができるのではないでしょうか。

Salon Data

Acotto 【アコット】

アクセス
小田急小田原線・京王井の頭線下北沢駅南口から徒歩3分
創業年
2011年
店舗数
3店舗
スタッフ数
8名(うちスタイリスト6名、アシスタント2名)※Acotto1号店
URL
http://beauty.hotpepper.jp/slnH000196833/
女性が活躍するサロンの記事一覧へ

おすすめの記事

注目の動画

連載記事ARTICLE

  • 新着
  • ランキング

受付中のセミナーSEMINAR

動画ランキングMOVIE

ホットペッパービューティーアカデミーに
会員登録をして、
美容サロン経営に役立つ動画
を見よう!