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先輩女性インタビュー

サロンで働く先輩女性たち

長く活躍しているさまざまな女性スタッフに、どんなキャリアを歩んできたのかインタビューしていきます。
自分なりの「なりたい私」を見つけてください!

vol.14

今はママスタイリストが自分の居場所。
その時々で働き方は変えていい。

トップサロンという刺激的な環境の中で「がむしゃら」に突き進み、30歳を迎えた頃に妊娠。前例のない中でも「続ける」ことしか考えなかった青木さんは今、産休・育休を経て、「バリバリ」ではなく、子育てを楽しみながら美容師を続けています。そんな青木さんの口からは取材中、何度も「ありがたい」という言葉が。サロン初のママスタイリストとなった青木さんにその道のりを伺いました。

Staff Data

青木佳子(あおきよしこ)さん 35歳

スタイリスト。Ramie(GARDENグループ)勤務(東京都中央区)。
スタイリスト歴12年。平日は週3日、土曜は月2日、日曜定休日はお休みで、オープンから17:00までの時短勤務。
4歳の女の子のママ。

青木さんのLife History

★…ターニングポイント

  • 20

    専門学校を卒業。
    ヘアメイクに興味があり、大手サロンの面接を受けるがうまくいかず、地元の地域密着型サロンにオープニングスタッフとして入る。
    雰囲気の良いお店で一から技術を教えてもらう。

  • 22

    ヘア雑誌等をやりたくて、個人のヘアメイク事務所に移る。
    スタジオにこもって仕事をするハードな現場で、お客様と和気あいあいとやっていたサロンワークの楽しさを見直すきっかけに。
    両方できるのがベストと考えるようになり、数ヶ月でサロンに戻ることを決意。

  • 23

    原宿「GARDEN」の前身、超有名サロングループが手掛ける表参道のサロンに面接希望の電話をかける。募集がなかったものの履歴書を送らせてもらい、後日運良く連絡をもらい入社。アシスタントとしてスタート。がむしゃらに働き、練習に励む日々。

  • 27

    原宿「GARDEN」がオープンし、同店にてスタイリストデビュー。

  • 29

    結婚するが、働き方は変えずに仕事を続ける。

  • 30

    ★妊娠が分かり、産休・育休の前例がない中、仕事を続けたいというスタンスで上司に相談。
    すぐに対応してもらい、産休・育休の取得、夕方6時頃までの時短勤務を決める。

  • 31

    産休・育休を取得し出産。
    1年1ヶ月休み、子供の保育園入園と同時に職場復帰。
    社員のまま、給与体系と勤務時間を変えて働く。

  • 33歳~

    大人の女性に向けた新店舗「 Ramie」のオープンを機に、自ら希望し、異動。
    オープンから2年、現在もママスタイリストとして活躍中。

  • スタイリストになって間もない頃。売り上げ目標に届くまでは時間がかかった

  • 子供を連れて、Ramieのメンバーと社員旅行に

  • 現在のサロンワーク。忙しい女性たちの味方になれるようなスタイルを提案

青木さんへのインタビュー

「あの頃、練習につき合ってくれていた先輩方もすごいと思います」と青木さん

Q. 20代半ばの厳しいアシスタント時代、辞めたいと思ったことは? 

A. がむしゃらすぎて、「辞めたい」などと思う暇もなかった。

 そんなにできるアシスタントではなかったので大変でしたが、それまで自分が見てきたサロンやヘアメイクの現場とは全然、技術の幅も人も違って。先輩スタイリストの方々も撮影をメインにしている方もいれば、スタッフをケアしてサロンを守っていく方もいる。皆さん自分のいいポジションがあるので、「自分もこの人数の中で埋もれてはいけないし、居場所を作らないと」というのを早くから見せてもらえたので、すごく勉強になったし、刺激になりました。
 当時は自転車で通える距離のところに住んでいたので終電も関係なく、いくらでも練習できる環境。撮影がある日は朝6時前にお店に入って、夜中の2時頃まで先輩につき合ってもらって練習していました。スタイリストになってからも、すぐに売上げがあがるわけでなく、お客様を紹介してもらうなど地道に活動。時間はかかった方だと思います。でも、目の前の仕事をがむしゃらに、一生懸命やるしかなくて、辞めたいと思う暇はありませんでした。

お客様から「今が一番いい時期だから、子育てを楽しんで」と言われることも多いそう

Q. 美容師としてのターニングポイントは?

A. 妊娠したことで自分の思い通りにいかなくなって、「そのとき、そのときで働き方を決めてもいいのかな」と思うように。

 スタイリストとして目標にしていた売上げに到達して、半年たった頃に妊娠が分かったんです。一番「まだやりたい!」という時期だったんですが、「自分のこれから」を、娘の人生を含め、夫と相談しながら先を決めなくてはならなくなったので、すごく考えました。
 「やりたいなら続けなよ」という形で家族も応援してくれて、お店も「戻ってきて大丈夫だよ」と言ってくれたので、それはとてもありがたかったです。子育てと両立することで、どうしても「仕事はこれだけで、子育てはこれだけ」となってしまうんですが、長い目で見て、そのとき、そのときで働き方を決めてもいいのかなと切り替えるようになりました。
 私はそうではないけれど、復帰してバリバリやるのもいいと思っています。その人に合ったやり方で、それをうちのサロンのように会社側が受け入れてくれる形が増えたらいいなと思います。

「目の前の仕事を一生懸命やっていきたい」。青木さんが常に変わらず思っていること

Q. 美容師と育児を両立する秘訣は?

A. 理解してくれるお店のスタッフと家族。そしてお客様のおかげ。

 美容師を続けられているのは、家族もそうですし、本当にスタッフのおかげです。妊娠が分かって上司に相談したときは、前例がなかったこともあり、ここまで一生懸命育ててもらったのに、夜の練習会も見られなくなり、周りに負担をかけるのがただただ、申し訳なくて。でも代表の加藤さんには、私が言いづらいことがあるかもしれないからと、夫に「なにか困ったことがあれば、俺に連絡して」とまで言ってもらって。本当に自分は恵まれているし、ありがたいと思いました。今でも急に熱が出て呼び出されることもあるんですが、協力してくれる家族や、仕事を安心して引き継げるスタッフがいるから続けることができています。
 あとは、お客様にもすごく理解してもらっているので、本当にありがたくて。産休や時短の際に離れてしまう方もいるのかもしれないけど、その中でも来ていただいていて。自分がここまで成長できたのはお客様のおかげだと思っているので、その分を仕事でお返ししたいと思っています。

若手女性スタッフへ、メッセージをお願いします!

 美容師をはじめてからずっと、お客様が喜んで帰ってくれることや、その人の生活の一部になれているというのはすごくありがたいなと思っています。髪の毛って毎日触るもので、髪型が決まらなかったら気持ちも上がらなかったりしますよね。髪型を変えることで気持ちも変えられたり、色を変えることできちんと見えたり、美容師は忙しい毎日の中でちょっとした手助けができる仕事だとすごく感じています。
 若いときは「がむしゃらにやってみなよ」とも思いますが、一番は楽しんでもらいたい。辛い時期は自分にもありましたが、それは絶対、自分の糧になって返ってくるから、今は辛いと思いながらも楽しみを見つけてもらいたいです。
 私は同期がもう3人しか残っていないんですが、ずっとライバルだった子がスタイリストになると理解し合えるというか、尊敬し合える部分も出てきて。今も同期の存在がとても大きいので、もし同期の子がいるならぜひ助け合っていってほしいです!

Salon Data

Ramie【ラミエ】(GARDENグループ)

アクセス
東京メトロ銀座駅徒歩3分
創業年
2013年 ※Ramie
店舗数
9店舗(GARDENグループ)
設備
23席
スタッフ数
25名(うちスタイリスト9名、アシスタント14名、レセプション2名) ※Ramie
URL
http://beauty.hotpepper.jp/slnH000256052/
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