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先輩女性インタビュー

サロンで働く先輩女性たち

長く活躍しているさまざまな女性スタッフに、どんなキャリアを歩んできたのかインタビューしていきます。
自分なりの「なりたい私」を見つけてください!

vol.24

2回目の育休から戻った「店長」が
悩んだ末に出した決断とは?

首都圏に18店舗を展開するサロングループの、産休第一号である平川さん。1度目の産休に入ったのは、店長をしていたときでした。1年後に店長のまま復帰。しかし、思い描く店長の姿とかけ離れた自分の現状に、平川さんは悩みます。周囲の支えや、あたたかい応援。だからこそがんばりたい。そして第二子を生んだとき、ある決断をします。自分が美容師として、今やりたいことは何か。新たな目的を見つけた平川さんに、今までの歩みと働き続ける理由をお伺いしました。

Staff Data

平川朝子(ひらかわともこ)さん 41歳

スタイリスト。
GINZA 松本平太郎美容室 浦安店勤務(千葉県浦安市)
スタイリスト歴17年。2人の女の子のママ。
9:30〜16:30の時短勤務で、日曜と平日1日の週休2日。
正社員として働いている。

平川さんのLife History

★…ターニングポイント

  • 20

    専門学校卒業後、いろんな街で働きたくて複数店舗を展開していた「松本平太郎美容室」に入社。
    アシスタントとして八王子、立川、国立等の店舗を周り、技術を学ぶ。

  • 23

    八王子店でスタイリストデビュー。
    スランプから抜け出すために、外部の講習会に行ったことも。
    努力が実り、その後主任や副店長を経験。

  • 29

    ★結婚し、新居に近い浦安店に異動。
    新しい店舗に移って、心機一転がんばり、店長に昇格。

  • 32

    第一子出産。産休制度を会社で初めて利用。
    仕事を続けるためにはどんな方法があるか、会社と一緒に勉強していった。

  • 33

    浦安店に店長として復帰。
    会社は「いくらでも休んでいい」と言ってくれたが、自分の中で技術が劣っていくという不安があり、1年以上休まないと決めていた。

  • 37

    第二子を妊娠。再び産休を取得し、長女が4歳半のときに第二子を出産。

  • 38

    役職者ではなく、いちスタイリストとして復帰したいと考えるように。
    上司に相談し、店長ではなく、スタイリストとして浦安店に復帰。

  • 41歳~

    スタイリストとして活躍中。
    子供たちの成長に応じて、後輩の練習を見たり、自分自身も勉強する時間を作っていきたいと考えている。

  • 八王子店でスタイリストをしていた頃。同期や先輩たちに囲まれ、成長することができた

  • 支え合い、刺激し合った良きライバルたちとは、今でも仲良し

  • 浦安店で、ハロウィンの日に仮装して営業

  • 浦安店の後輩達と。いつも頼れる頼もしい存在

  • 元気をくれる娘たち。今はしっかり成長を見守りたい

平川さんへのインタビュー

つわりがひどかったという平川さん。会長から「いくらでも休養しなさい」と言ってもらえたことがありがたかった 

Q. 産休第一号。支えになったのは?

A. 制度は初でも、周囲の理解やあたたかいサポートがありました。

 産休・育休中、復帰後もスタッフやお客さんなど、まわりの人が支えてくれました。直接何かをするということはなくても、応援してくれている想いが力になりました。
 急に子供の体調が悪くなったときや、保育園の送り迎えで会議に遅れてしまったときも、会長が「大変だったね」と声を掛けてくれたんです。自分では「仕事をやるからには、きちんとしたい」という想いがあって、仕事と子育ての両立に葛藤があったんです。でも、みんなのあたたかい言葉のおかげでがんばろうと思えたし、続けてこられたんだと思います。

Q. 「店長」ではなく、「スタイリスト」として復帰した理由は?

A. 「母」をやりながら仕事を続けるための決断でした。

 はじめの育休後に戻ったとき、子育てをしながら店長をするということに色々な葛藤がありました。どうしても子供に負担をかけてしまうことや、自分の目指す店長像と現実のギャップ。当時は「私は美容師であり、お母さん」と思って仕事をしていたんです。
 でも、第二子のときは、まずは「母であること」を大切にしようと思って、「私はお母さんであり、美容師」と順番を逆にしたんです。第一子のときは店長として復帰していたので、「やっぱり出産後も女性が責任者を続けるのは難しいんだ」と思われるのは嫌だったんですが、仕事を続けたいからこそ、役職を下りる道を選ばせてもらいました。

以前は売り上げを意識していたという平川さん。今はスタッフが大変なときには「手を貸してあげたいな」、「話を聞いてあげたいな」という気持ちで働いている

Q. 今、仕事を続ける理由は?

A. 支えてくれたスタッフに恩返ししたいから。

 はじめの産休に入るとき、今の副店長にお店をゆだねることになりました。急なことでプレッシャーも大きかったはずなのに、彼女は「大丈夫ですよ」と言ってくれたんです。その一言がどんなにうれしかったか。それを実感したので、彼女をはじめ、支えてくれたスタッフが大変なとき、今度は自分がなにかしたいと思って復帰しました。
 私が仕事を続けてこられたのは、本当に人に恵まれていたからだと思います。産休に入るときは安心してお客さまを他のスタッフに任せられたし、復帰してもまたお客さんが戻って来てくれるのはそのスタッフのおかげ。だからいつも「恩返ししたいな」と思って仕事をしていて、それが仕事のモチベーションにもつながっています。

若手女性スタッフへ、メッセージをお願いします!

 人生80年と考えると、結婚や出産をしてからも、まだ時間はたっぷりありますよね。産休に限らず、人生にはいろんな転機があると思います。でも、美容師は然るべきときに技術を身に付けておけば、ずっと自分の財産として持ち続けることができます。産休で1年休んでも、積み重ねてきたものがあれば復帰できますし、それから磨くこともできますよね。
 長く続けていればお客さまの目も変わってきます。小さなことですが、お客さまに「安心感がある」と思っていただけたときは、年を重ねてきて良かったなと思います。美容師は、長くやればやるほどいいことがある仕事です。今は大変でも、ぜひ美容師を長く続けてほしいと思います。

Salon Data

GINZA 松本平太郎美容室 浦安店

アクセス
東京メトロ東西線浦安駅南口より徒歩1分
創業年
1966年
店舗数
18店舗
設備
13席
スタッフ数
12名(うちスタイリスト7名、アシスタント5名)
URL
http://beauty.hotpepper.jp/slnH000136539/
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