本音を引き出す「聴く」技術本音を引き出す「聴く」技術
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先輩女性インタビュー100人

サロンで働く女子 
100の生き方

長く活躍しているさまざまな女性スタッフに、どんなキャリアを歩んできたのか、100人にインタビューしていきます。
自分なりの「なりたい私」を見つけてください!

vol.53

土日休&時短でも、100万円の売り上げを達成!
ママ副店長の「密度の濃い働き方」とは?

美容の第一線でバリバリと活躍してきたキャリアを、妊娠・出産によって大きくシフトチェンジ。今は、アジアンテイストの空間が心地よいベッドタウンのサロンで、ママスタイリストとして時短勤務する今園さん。「ここに移って働き方が変わっても、決して今までのキャリアがゼロになるわけではないことに気付きました」。新たなステージで夢に向かって一歩ずつ進む彼女の、笑顔の原動力に迫りました。

Staff Data

今園紗知子(いまぞのさちこ)さん 37歳

スタイリスト。
ヘアリゾート アジア グランデ(さいたま市)副店長。
スタイリスト歴16年。既婚。3歳の男の子のママ。10:00〜17:30の時短勤務、土曜日と日曜日が休み。

今園さんのLife History

★…ターニングポイント

  • 19

    高校を卒業した後、理容室などでアルバイトを経験し、美容専門学校に入学。

  • 21

    専門学校卒業後、上京して東京都内のサロンに入社。
    1日も早くスタイリストになりたくて、ほかのスタッフに内緒で早朝・深夜練習を重ねる。

  • 24

    スタイリストデビュー。
    サロンワークのほか、念願だったファッションショーや撮影のヘアメイクの仕事も入るように。
    毎日が楽しくてたまらなかった。

  • 29

    同じスタイリストの夫と結婚。
    仕事中心の生活は、今までとまったく変わらず。

  • 32

    妊娠が分かり、初めて子育てを意識する。

  • 33

    ★男の子を出産。
    復帰後は今まで通り、毎日郊外から都心へ通うつもりでいたが、育児との両立は難しいと考えて育休中に退社。
    自宅から近い「ヘアリゾート アジア」の面接を受け「週末休みで17:30までの時短勤務」を希望すると、すんなり採用に。

  • 35歳~

    店長に「ぜひ!」と口説かれ、「グランデ」の副店長に就任。
    今も時短勤務を続けながら、店長のサポートを務めている。

  • 専門学校時代の一コマ。ここで学んだことは今も力になっている

  • 体力的に大変でも仕事は楽しく、日々充実していた

  • 妊娠には少しだけ戸惑いもあったが、喜びが大きかった

  • 「今は息子がかわいくて仕方がないです」という今園さん

今園さんへのインタビュー

「スタイリストの仕事が大好き。出産を機にほかの業界に移ろうとは思いませんでした」

Q. 仕事一直線から育児との両立へ。ギャップはどう乗り越えましたか?

A. 今の環境でベストを尽くすうちに、どんな場でも自分の力は発揮できると気付きました。

 子どものころから、ヘアはもとよりメイクの仕事にも憧れていました。ですから、コレクションや撮影に携わる夢を実現すると、無我夢中で働きました。とにかく仕事が楽しかったので、出産後も当然「今まで通り働こう」と思っていたんです。でも子どもは熱も出すし、病気もします。「大人の都合通りにはいかない」という現実にすぐ気付きました。
 東京のサロンをやめて、自宅近くで職場を探していたとき「ママ・時短勤務OK」という「ヘアリゾート アジア」の募集を発見。希望は全面的に保育園に合わせた休日と勤務時間で、正直「採用されるかな?」と不安でした。でも代表の川島さんは二つ返事(笑)。うれしかったですね。
 スタイリストは天職なので「やめたい」と思ったことはありません。ただ最初のうちは、今までのキャリアを全部捨てるように思えて辛かったし、不安でした。でも今の環境でベストを尽くすうちに、サロンワークはどこであっても、技術を活かせる場に違いはないと思うようになりました。最近では、以前お世話になった方から声がかかって、外へ手伝いに行く機会もあります。「ああ、決してゼロになったわけではないんだ」と感じています。

最初は今園さんだけだったサロンのママスタッフも今では3人に。ママ同士で育児の話ができるようになったことも心強い

Q. 勤務時間が短くなって、変わったことは何ですか?

A. 限られた時間を濃く使うこと。それにより月に100万円を達成。

 ON・OFFの気持ちの切り替えと、時間管理が前よりできるようになったと思います。たとえば、接客では短い時間で的確にお客さまのリクエストを引き出そうとしたり、次のお客さまが来るまでの空き時間も、手を止めずに掃除をしたり。限られた時間を「濃く」使う工夫をするようになりました。 
「ヘアリゾート アジア」では、ママスタイリストは週末勉強会への参加が免除され、ネット動画で共有できる仕組みがあります。また、急な休みや早退にも理解があり、スタッフ全員でサポートしてくれます。ですから自分がサロンにいる間は、いかにいい仕事ができるかに集中しています。
 お客さまにも理解のある方が多く、逆に私たちが支えられています。売り上げも少しずつ伸びて、昨年の繁忙期には月100万円を達成できました。
 2年目で副店長に指名されたときは「無理!」と思いましたが、説得されてお受けしました。自分が中途半端では店長に負担がかかってしまうので、スタッフのケアなどの面で、できる限りサポートしています。

「今は子ども中心の人生が、自分にとってごく自然なものになっています」と今園さん

Q. 将来的にはどんな働き方を思い描いていますか?

A. 子育てとの両立のために、店を持つことが夢です。

 育児中のスタイリストにとっては、子どもが小さいころよりも、小学校に入学してからの方がハードルが高いんです。保育園のように長時間預けられなくなりますし、夏休みもあります。そこで夢を諦めてしまう方も多いのですが、私は「子どものせいで仕事をやめた」ことにはしたくありません。ですから今の夢は、子どもが小学校に入学するまでに自分のお店を持つこと。そうすれば今よりも時間の使い方が自由になり、仕事をしながら子どもを見ることもできるようになると思います。

若手女性スタッフへ、メッセージをお願いします!

 結婚や出産で「スタイリストをやめたい」という女性は、最初から「続けられるはずがない」と思い込んでいるケースが多い気がします。でも、せっかく積み重ねてきたキャリアを、あっさり捨てるのは本当にもったいないこと。もしサロンで前例がなくても、まずはオーナーと話し合いをして欲しいと思います。オーナー側も、大切に育てたスタッフが仕事を続けるにはどうしたらいいか、日々考えていらっしゃるはず。ひとりで悩まずに、自分から相手の懐に飛び込んでいきましょう!

Salon Data

ヘアリゾート アジア グランデ

アクセス
JR武蔵浦和駅から徒歩4分
創業年
2004年
店舗数
3店舗
設備
セット面8席
スタッフ数
7名(うちスタイリスト6名、アシスタント1名)※グランデ
URL
http://beauty.hotpepper.jp/slnH000230254/?cstt=1
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