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「バーバー」人気の理由

今「バーバー」が人気の理由

近頃増えている、従来の理容室とは違う新しいタイプの「バーバー」は、なぜ多くの男性ファンを生んでいるのでしょうか?
ターゲティングやコンセプト、強みなどについて探っていきます。

THE BARBER 広尾(東京都港区)

半個室で過ごす、男のための「癒し空間」。
職場でも自宅でもない、"第三の居場所"とは?

理容業界の第一人者で、黄綬褒章の受章者でもあるヒロ・マツダ氏が2006年にスタートし、現在東京都内に7店舗を展開する「THE BARBER」。

美容室を“卒業”した人々が通う英国調バーバーは、大人の男のための「お洒落と癒し」を追求する空間です。

従来の理容室とは一線を画すコンセプトで、ビジネスパーソンを魅了する気鋭のバーバーの魅力とは?

「THE BARBER 広尾」マネージャーの永井正道さんにお話を伺いました。

美容室を"卒業"した、大人の男の選択肢。

顧客層の多くは、美容室からの乗り換え組。

広尾駅から徒歩2分ほどに位置する「THE BARBER 広尾」。同店の顧客層は、30代後半~40代半ばがボリュームゾーン。その多くが、美容室からの乗り換え組だ。「カリスマ美容師ブームの影響もあって、今の30代~40代は当たり前のように美容室に通っていた世代。けれど、年を重ねるにつれて若い女性たちに並んで髪を切ることが気恥ずかしくなる方が多いようです。『もっと落ち着ける場所を探していた』。そんな気持ちから『THE BARBER』を見つけてくださる方はたくさんいます」とは、「THE BARBER 広尾」マネージャーの永井正道さん。昔ながらの理容室からも、美容室からも足が遠ざかってしまった大人の男性にとって、「THE BARBER」は第三の選択肢となっているのだという。

男の癒しを追求した空間とメニュー。

美容室を“卒業”した男性が、落ち着ける場所を――。そんな想いは、「THE BARBER 広尾」の随所に垣間見える。控えめな音量で流されるJAZZ、英国調の落ち着いた内装、“個室感”のある広々としたセット面……。メニューには、ヘアカットやシャスパ(ヘッドスパ)、フェイストリートメントなどをセットにした8種類のオリジナルコースが並ぶ。「一番人気は、カット・シャスパ・プルムシェーブ(シェービング)がセットになったラグジュアリークラス1番(9,720円)。70分間で、ゆっくりと『THE BARBER』のコンセプトを楽しんでいただけるメニューです」と永井さん。広尾という場所柄もあり、同店の顧客層は会社経営者や会社役員、外国人などが中心。平均単価は9,000円台で、3~4週に1度通う人が多いという。

  • フルフラットになるカットチェアは座り心地抜群。シャンプーやフェイシャルエステの時には、照明をグッと絞り込むことで、より落ち着ける雰囲気に

  • ゆったりと取られたセット面。左右に大きなパーティションがあり、チェアに座ると個室のような感覚が味わえる。「THE BARBER」の他店舗には個室のあるサロンも

  • 店内にはライカのカメラなど、男の趣味心をくすぐるアンティークがセンス良く配されている

  • オリジナルのシャンプーやグリースも販売。多くのお客さまが購入するという

男の"癒し"を追求したサービスと技術で、
仕事場とも、自宅とも違う、安らぎの空間に。

従来の床屋とは一線を画す、サービスと技術。

「THE BARBER」の特長は、シェービングやカットにもある。たとえばシェービングは、1枚刃での深剃りではなく、2枚刃、3枚刃も使いながら、浅く、優しく剃る。「THE BARBER」ではシェービングをフェイストリートメントの一環として考えているという。また、カットはヴィダルサスーンで学んだヒロ・マツダ氏の技術を継承し、レディースカットのべーシック技術が基本。「私たちの技術は、どちらかというと美容室に近いのかもしれません。アメリカンなバーバースタイルにも対応できますし、トレンドを取り入れながらやわらかく切ることもできる。レディースカットの技術を男性に特化して磨いているイメージですね」と永井さん。カット中に革靴やメガネの手入れをしたり、使い捨ての不織布ガウンを用意したり……。サービス面の工夫も随所に凝らされている。

 

仕事場とも、自宅とも違う。落ち着ける場所。

ジャケットとパンツを身に纏ったスタッフが、きびきびと接客する英国調のバーバー。ここには、大人の男のための“癒し”が、さりげなく用意されている。「『THE BARBER』には、24時間仕事のことを考えているようなストイックなビジネスパーソンのお客さまもたくさんいらっしゃいます。そんな方が、ここに来た時は、車やお酒、趣味のお話など、会社でも家でもしないような他愛もない会話をしてくださる。第一線でバリバリ活躍されている方が、ほんのひとときでも落ち着ける場所であることは、とてもうれしいことです」と永井さんは話す。仕事場とも自宅とも異なる、自分の居場所として感じられることも、「THE BARBER」の大きな魅力なのだ。

  • 1枚刃はもちろん、2枚刃、3枚刃の剃刀も利用するソフトタッチなシェービングも同店ならではの特長だ

  • スーツスタイルで接客を行うのは、お客さまへの敬意からなのだという。カットやシャンプーもこの姿で行う

  • 鉄製のアーティスティックなサインポールが目印

エリアマネージャーインタビュー

永井正道さん。「THE BARBER」エリアマネージャー。2010年にオープンした広尾店のマネージャーとしてサロンワークやスタッフ育成に力を注ぐ一方、美容業界誌などのメディアでも活躍。

Q.現在のバーバーの状況について、どう考えていますか?

A.バーバーのジャンルが増えることは、良いことだと思います。

バーバーが増えていることは、業界にとってとても良いことだと思います。アメリカンなライフスタイルを好まれる方は、アメリカンバーバーを選べるし、スーツスタイルが好きなビジネスパーソンには、「THE BARBER」のようなヨーロッパテイストのバーバーを選択できる。新しい技術やツールを積極的に取り入れながら、バーバー全体が進化していけたらいいですね。

Q.これからの目標を教えてください。

A.美容室に負けない存在になっていきたいですね。

極端なことを言えば、美容室に行ってしまった男性のお客さま全員に、理容室に帰って来てほしいと思っています。やはりバーバーには、男性に特化したサービスや技術があるので、その良さをもっと多くの方に知ってもらえればと思います。

Salon Data

THE BARBER 広尾【ザ・バーバーヒロオ】

アクセス
東京メトロ日比谷線広尾駅より徒歩2分
創業年
2010年
設備
セット面5席(広尾店)
スタッフ数
9名(広尾店)
URL
http://www.thebarber.jp/

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