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「バーバー」人気の理由

今「バーバー」が人気の理由

近頃増えている、従来の理容室とは違う新しいタイプの「バーバー」は、なぜ多くの男性ファンを生んでいるのでしょうか?
ターゲティングやコンセプト、強みなどについて探っていきます。

FREEMANS SPORTING CLUB – TOKYO(東京都渋谷区)

バーバー・アパレル・レストランを融合。
男のトータルスタイルを提案する新スタイルとは?

表参道駅ほど近くの閑静な路地裏。3階建てのビル一棟がすべて「FREEMANS SPORTING CLUB」の舞台です。
地下にレストラン、1~2階にアパレル、3階にバーバーを備えた、紳士のトータルプロデュースの場。
そのこだわりと魅力、そして他ジャンルとの融合で見えるバーバーの新たな可能性について、店長の矢谷壽秀さんにお話を伺いました。

はじまりは2004年のニューヨーク。
革新的スタイルが世界的潮流に。

大きな話題を呼んだターボ・ソマー氏の哲学。

「FREEMANS SPORTING CLUB」の起源はニューヨーク。建築士でもある創業者ターボ・ソマー氏が、まず2004年にレストランを開き、翌年にアパレルショップとバーバーを併設した。バーバー、アパレル、レストランという欠かせぬ三要素をベースに創出された、紳士が集う場所。このコンセプトがたちまち話題を集め、その流れは世界へと広がることになる。いわば世界的潮流であるバーバーブームの火付け役だ。

  • 1階にあるショップ。カジュアルではあるが上質な、大人のためのウェアが揃っている

  • 地下1階にあるレストランバーも、クラシカルなスタイル。もちろん食事だけの利用も可能

本場のポリシーを踏襲した日本第一号店。

そんなニューヨーク本店のマインドを受け継ぐ日本第一号店がここ「FREEMANS SPORTING CLUB – TOKYO」だ。地下にはレストラン・バー、1階はカジュアルウェア、2階はテーラー、そして3階がこのバーバー。”フリーマンズ・スタイル”の肝である三部構成はもちろん健在だ。たとえばバーバーのウェイティングスペースとしてバーを利用したり、あるいはヘアスタイルに合わせて服を選んだり。複数の側面からアプローチすることで、トータルなスタイル提案を可能としているのだ。

  • 2階はトラッドウェアを扱うテーラー。バーバーの待ち時間に利用、ヘアスタイルと合わせた服をチョイスなど、使い方は自在

  • バーテンダーが仕立てる上質なカクテルは、バーバーチェアの上からでも注文できる

ふらりと訪れて、気軽にカット。
本場NYにならったシンプルなシステム。

予約制を導入した現在も、気軽に立ち寄れる本来のスタイルは継承。

2013年にオープンした当初は予約なしのシステムだったこのサロン。“ふらりと立ち寄り、気軽に髪を切る”という本場ニューヨークのバーバーにならったスタイルだが、やがて口コミで人気を呼び休日には20名以上の行列ができるようになった。この状況に「あまりにお待たせするのは失礼」と、2016年8月より予約受け付けをスタート。現在では半数以上が予約客となったが、もちろん予約なしでも利用可能。食事やショッピングからの流れで立ち寄るお客さまもまだまだ多い。

  • 入り口にウェイティングスペースはあるが、テーラーやレストランで待ち時間を過ごすこともできる

  • 理容スタッフはアパレルにも精通しているため、ヘアスタイルとウェアのトータルコーディネートも相談可能

メニューは“バーバーの本分”たるカットとシェービングのみ。

パーマやカラーはなく、メニューは店長・矢谷壽秀さんが「バーバーの本分」と語るカットとシェービングのみ。備品の数が減ることで空間のシンプルさを維持することにも役立っている。さらにメニューを絞り込むが故の高い技術からか、シェービングだけのお客さまも1割ほどの需要があるという。

  • サロンオリジナルのポマードほか、店販品も上質なラインナップ。待ち時間に見ているだけでも楽しい

細部までこだわり抜いた空間と、個性が活きる委託スタッフ。

ニューヨークをイメージさせるスタイリッシュ空間。

創業者が建築士だけに、店の内装もまたこのサロンの顔。ニューヨークから直送したサブウェイタイルが敷き詰められた店内には、ベルモント社のヴィンテージ・バーバーチェアがゆったりと配される。店内の中央に鎮座する巨大水槽には熱帯魚が泳ぎ、すりガラスから柔らかな光が差し込む。場所柄、ファッションやアパレル関係に加え、建築関係のお客さまが多いのも、この内装に惹かれてのことだろう。

  • シャンプーやケア用品はオーストラリア生まれの「イソップ」、スタイリング剤は人気の「バクスター」。細部まで上質にこだわる

  • シャンプーは移動ありの背面型。シンク周りもトラディショナルな雰囲気にまとめられる

個性豊かな委託スタッフに、固定ファンも増加。

上質な空間を最大限に活かすスタッフ配置もこのサロンの特徴のひとつ。外部の理容師に業務委託をする形で、サロン内で月に数回ずつ招くのだ。それぞれの理容師は、常駐スタッフとはまた異なる個性で、サロンの魅力の幅を広げる。ヒゲのプロフェッショナルをはじめとした実力派も多く、それぞれに固定ファンが付く。「紳士の社交の場」という本来のマインドにも沿ったシステムといえるだろう。

  • 1階のショップ前にさり気なく配されたサインポールが目印

店長インタビュー

矢谷壽秀さん。「FREEMANS SPORTING CLUB – TOKYO」バーバー店長。17年の理容歴を持ち、サイドをタイトにする男らしいスタイルに定評がある。

Q.当初の想定ターゲットと、実際に来ているお客さまは?

A.想定は40代以上、実際はより幅広い世代の方にお越しいただいています。

併設のテーラーではスーツも扱っているため、想定ターゲットはやや高めの年齢層でした。しかし実際は20代のお客さまも多数。バーバースタイルが定番化し、幅広い世代に受け入れられていることを感じています。

Q.アパレルショップが併設されているメリットは?

A.理容も服も、どちらもファッション。それらをトータルで考えられることです。

理容のスタッフもアパレルの情報を共有し、ヘアスタイルに合わせた服のご相談などにも対応できるようにしています。またアパレルの知識をつけることで、お客さまの服に合わせたヘアスタイルをイメージしやすくなるなど、さまざまなメリットがあります。

Salon Data

FREEMANS SPORTING CLUB – TOKYO 【フリーマンズスポーティングクラブ トーキョー】

アクセス
東京メトロ銀座線表参道駅より徒歩5分
創業年
2013年
店舗数
2店舗
設備
セット面6席
スタッフ数
常駐5名、委託7名
URL
http://freemanssportingclub.jp/

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