女性美容師として生きていく。女子限定セミナーVol.2

2014年11月11日(火) 東京・六本木

これからどう働く?結婚・出産後も続けるには?
今後のキャリアを考える、女性美容師さんに向けて。

女性美容師として生きていく。女子限定セミナーVol.2

女性理美容師は、結婚・出産を機に約3割が辞めてしまうという現状があります。ライフスタイルの変化、労働環境など様々な不安を抱えている人も多いでしょう。そのような方々に将来のキャリアパスのイメージを持ってもらうことを目的に、女性美容師限定セミナーを開催しました。
※出典:ホットペッパービューティーアカデミー「引退理容師・美容師調査(2014/1)」

第一部 特別講演

女性が輝きながら働くために~4万5000人の悩みから見つけた成功のヒント~

約4万5000人以上の働く女性を支援した経験を持つ、太田さん。今なぜ、女性活躍が必要なのか?女性のキャリア&ライフデザインで大切なものとは?
ご自身の経験を踏まえ、お話いただきました。

太田彩子氏

太田彩子

株式会社CDG取締役・一般社団法人
営業部女子課 代表理事

大学在学中に出産を経験、その後、育児をしながら営業の仕事に従事。「女性が輝きながら夢や目標を達成する」をテーマに活動、ライフワークとして「営業部女子課」を主宰。
2014年9月より(株)CDGの取締役(常勤)に。

「未来のなりたい自分」を実現するために。
ゴールまでの道筋を、「今」考えることが重要です。

これからの「なりたい自分」に向けて、みなさんはどんな働き方を目指しますか?まず、していただきたいことは「今までのキャリアを振り返る」「これからのキャリアを考える」「これからも活躍するために、どうすればよいのか考える」の3つ。キャリアとは?今まで自分が積み上げてきたものと、これから積み上げていくべきこと。例えば経験や実績、出会った人やそこから得た学び、成長、失敗・・・。変えられるのは?そう、未来です。これからの未来は、100人が100人、平等な未来です。どれだけ自分の力で切り開いていくか、今日がその「きっかけの日」になればいいなと思います。こうなりたい、こうしたいという思い。夢+DO(例:練習をする、技術を磨く)+DO+DO…。その積み重ねで「出来るようになる=CAN」が増えれば、「未来のなりたい自分」につながっていきます。

第二部 パネルディスカッション

女性美容師として生きていくために~道を切り開くために必要なチカラ~

5人のママ美容師が働く表参道の人気サロン「apish」。
スタッフの8割が女性、うち既婚女性は40人という高知の「RT HAIR CREATION」。
2つのサロンの先輩美容師さんたちに、経験や思いを語っていただきました。

ファシリテーター 佐藤友美氏(ヘアライター)

佐藤友美氏(ヘアライター)

雑誌や書籍での執筆だけでなく、サロンブランディング・商品開発アドバイザーとしても活躍。
セミナーは年間60~80回にものぼり、全国の美容師さんたちから厚い信頼を寄せられている。

美容師という職業は、働く環境としては女性にとってハードな側面が多いかもしれません。だからこそ、女性美容師さんが活躍しやすい業界になるために、その応援をしたいとずっと思ってきました。今日は、みなさんと熱い思いを共有しながら、サロンに戻った後、まわりの方に何かひとつでも話せることを、持ち帰っていただきたいと思っています。

  • 樋口いづみ氏

    樋口いづみ

    表参道「apish」

    1974年生まれ。坂巻哲也氏が率いるapishに、オープニングメンバーとして参加。表参道を代表する美容師として雑誌などで活躍する一方、プライベートでは4歳の女の子のママ。

    QUESTION

    出産を経験されて、
    変わったことはありますか?

    ANSWER

    前は子どもの泣き声は少しうるさいと思ってしまっていたのが、今はかわいいと思います。お客さまも「連れてきていいんだね!」って。娘との時間を大切にしたいので、独立志向はないです。お店に自分のスタイルと生活を守ってもらうというか。「私は辞めないので、そこをしっかり守って下さい」と代表に伝えました。

  • 福田明子氏

    福田明子

    表参道「apish」

    1980生まれ。2001年にapish入社。トップスタイリストとして、サロンワーク・業界紙の撮影、セミナーなどで活躍。1児の母となった現在は、OPENから17時までの時短勤務。

    QUESTION

    仕事&家事・育児の両立、
    出来ていますか?

    ANSWER

    出来ていません(笑)!でも私くらいガサツな人間がなんとかなっているので、みんなも大丈夫!がんばりすぎないことが大切です。料理もヘタだけど楽しくやる。仕事も楽しむ。女性っていいですよね!キレイになって幸せになるお手伝いが出来る、美容師という仕事に誇りを持っています。

  • 大﨑ゆり氏

    大﨑ゆり

    高知「RT HAIR CREATION」

    1975年生まれ。RTディレクター。アシスタント時代、パリ研修に3度参加。帰国後、数々のコンテストで賞を獲得。27歳で出産。出産後はパートタイムというRTの慣例を改革、マネージャー職のまま復帰した。

    QUESTION

    妊娠がわかった時、
    ラッキーと思ったとの
    ことですが?

    ANSWER

    出産したら経験値が上がって色々な人と話が合う、だから売上げがあがると思ったんです!なので社長への妊娠報告の時、休みを増やして欲しいことと、給料UPをお願いしました。売上げ数字にこだわるようになったのは、それから…。後輩で時短の子にも言うんです。「引け目を感じなくていい、結果を出そう!」って。

  • 松家奈央氏

    松家奈央

    高知「RT HAIR CREATION」

    1975年生まれ。一度は自身の希望でRTでのブライダル担当になったが、再びサロンワークに。現在はディレクター職で、教育・給与体制の整備も担当。プライベートでは35歳で結婚。

    QUESTION

    今までで一番、
    しんどかった時は
    いつですか?

    ANSWER

    ブライダルの仕事で疲れ果てていた30歳の時、辞めたいと社長に伝えたところ、「松家さんの夢を叶えるのが僕の夢だ!」と言ってくれました。こんなに思ってくれる人が家族以外にいるだろうかと考えて、そこからは一生辞めない前提で、解決策を探そうと決めました。

  • 山本晋爾氏

    山本晋爾

    高知「RT HAIR CREATION」

    RT HAIR CREATION代表取締役。グループ合計で11店舗・105名、高知県最大級のヘアサロン。女性美容師の雇用環境改善に力を入れている。サロンのミーティングなどにも、スタッフの子どもがいるのが日常風景。目指すは、「人が辞めない組織」。

    QUESTION

    女性の多様な働き方を
    応援するサロンでの
    仕組みは何ですか?

    ANSWER

    結婚・出産後に復帰した時、居場所がなくなったと言って辞めてしまうのが嫌だったんです。なので「パート」という概念をなくそうと。時間を短く働くだけ。昨年は11人産休で、家庭の事情で辞めた1名を除き、帰ってきてくれました。女性としてどういう人生を生きたい?と常に聞くようにしています。

参加者の声

  • 女性美容師で
    よかった!
    (32歳)

  • 美容師はあらためて
    いい仕事だと思いました。
    今よりがんばって
    続けていきたい。
    (32歳)

  • オーナーにも
    聞いてほしい!
    と思いました。(33歳)

  • 未来に力を注いでいくという
    ポジティブなお話が
    これからのやる気に
    つながりました。
    (37歳)

  • みんな同じように
    悩みがあるということが、
    わかってよかった。

    いま輝いている人も、
    いろいろ乗り越えてきたんですね!(28歳)

坂本理恵

ホットペッパービューティーアカデミーより

企画担当 坂本理恵 (株)リクルートライフスタイル リサーチ&アカデミーグループ

イベントの最後、「女性美容師としてこれからも生きていきたい人?」という質問に、参加者のほぼ全員が手をあげて下さいました。それを見た瞬間、思わず涙がこぼれました。美容業界の発展には、女性美容師の活躍が不可欠です。これからもアカデミーを通して、たくさんの方の人生の役に立ちたい、業界発展に少しでも寄与できる仕事をしたいと、あらためて強く思いました。