「バーバー」人気の理由
今「バーバー」が人気の理由
近頃増えている、従来の理容室とは違う新しいタイプの「バーバー」は、なぜ多くの男性ファンを生んでいるのでしょうか?
ターゲティングやコンセプト、強みなどについて探っていきます。

MR.BROTHERS CUT CLUB(東京都目黒区)
超有名バーバーのこだわり。
「無骨な日常空間」が成功のワケ。
とある出会いが転機となり、やがてバーバーカルチャーの中心人物に。
アメリカンカルチャーに憧れてバーバーの世界へ。
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西森さんが目指すのは「かっこいいこと」。そのシンプルな姿が男性の支持を集める
ターニングポイントとなった、ふたりの人物との出会い。
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川上さんと共同で開発した「BROSH」のポマードは、いまではバーバースタイルに欠かせないベストセラーに
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尊敬する川上さん(写真右)と共に。偉大な先輩の存在が、西森さんに新たな道を示してくれたという
街に合わせた店づくりで、客層の棲み分けを目指す。
大人の街たる中目黒に2号店をオープン。
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壁に掛かる数々の額には「すべてストーリーが話せる」というスタッフゆかりの写真やこだわりの写真などが
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原宿店の店内。50年代のアンティークを軸に、ややポップな雰囲気に仕上げている
落ち着いたヨーロピアンヴィンテージが大人の男の心を掴む。
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天井には名品スプートニクランプ。ヨーロピアンヴィンテージのなかに少しの遊び心を加える
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バーバーチェアはタカラベルモントの新品。お客さまに直接触れるものは国産が中心
接客はフランクに、技術は徹底的に。その両立が人気を支える。
バーバーは日常の延長という持論を接客で表現。
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フランクな接客が持ち味。アシスタントはつかず、シャンプーからカットまですべて一人のスタイリストが担当する
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店内にスタッフのジャケットなどの私物が掛かっていたりするのも、“日常”を演出するための狙い
新規顧客の満足度が、技術のひとつの指標。
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スタッフとお客さまの距離が近いからこそ、カウンセリングもスムーズに進み、満足度につながる
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カット技術は、西森さんがもっとも重視するポイント。次の世代に技術を継承することも使命だという
代表インタビュー

西森友弥さん。1988年生まれ。18歳で上京し専門学校卒業後、都内の美容室へ。2015年に独立し、原宿に「MR.BROTHERS CUT CLUB」を開店。その後、2016年に中目黒店、2017年に大阪店を開く。バーバースタイルの旗手として、国内外から注目を集める
Q.スタッフの育成で気をつけていることを教えてください。
A.店長を大切にすること。それが全スタッフの育成につながります。
店舗が増え、スタッフが増えてくると、全スタッフに細かく気を配るのが難しくなります。だから大切にしているのは、自分が店長に敬意を持って接し、大切にすること。そうすることで店長がお店に愛を持ってくれれば、自然に良い店、良いスタッフが育ってくれます。多店舗展開されるオーナーさんは、店長を誰よりもかわいがるべきだと思います。
Q.次の目標を教えてください。
A.メンズカットのアカデミーを5年以内につくりたいです。
現在、この業界にはメンズカットのしっかりしたカリキュラムがありません。精神論ではなく、たとえば“デビューしたてのスタッフでも半年でカットできる”というような明確なマニュアルが必要。そういった基礎をつくりあげることで、今後のバーバー界がいっそう盛り上がるはず。だからいまはそれらを学ぶアカデミーをつくるために動いています。目標は5年以内の開設です。
Salon Data
MR.BROTHERS CUT CLUB-中目黒店-
- アクセス
- 中目黒駅南改札より徒歩3分
- 創業年
- 2016年
- 店舗数
- 3店舗
- 設備
- セット面5席
- スタッフ数
- 19名