「バーバー」人気の理由
今「バーバー」が人気の理由
近頃増えている、従来の理容室とは違う新しいタイプの「バーバー」は、なぜ多くの男性ファンを生んでいるのでしょうか?
ターゲティングやコンセプト、強みなどについて探っていきます。

Mr.BARBER(広島県安芸郡)
理容と美容、レトロと現代をミックス。
気鋭のバーバーが広島で話題!
理容師で8年、美容師で8年。身につけた幅広い技術。
理容師として働きながら美容師免許も取得。
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店舗があるのは、大型商業施設のほど近く。車の通りも多いことから、目を引く店づくりを心がけた
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男性向けサロンとひと目でわかるように、ヒゲをモチーフにしたロゴに。ヒゲデザインを希望するお客さまも多い
当初の想定とは違った幅広い客層。
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主にお客さまのタイプに応じた接客を美容師時代に磨いたという河野さん。穏やかな話し方が相手をリラックスさせる
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幅広い世代のお客さまがくつろげるよう、BGMは会話の邪魔をせず、雰囲気の良いブルースが中心
技術とインテリアで、くつろぎの時間を演出する。
レトロのなかに現代が潜む独自のインテリア。
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時計が3つあるのは、お客さまから目線を外さずに時間を確認するため。細やかな心配りが随所に潜む
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ブルーグレーの壁紙と、派手になりすぎないインテリア。レトロさと清潔感が溶け合い、不思議な印象を醸し出す
お客さまへ思いを伝える、細やかな技術。
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ミストを当てながら、優しいタッチで行うシェービング。河野さんがもっともこだわる技術のひとつ
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キャラクターや好みはもちろん、季節感やお客さまの気分や体調まで考慮して要望を聞き出す
最新機器やオリジナルグッズをブランディングに活かす。
最先端の機器がお客さまのリラックスにつながる。
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可動式のシャンプー台は、お客さまが移動せずにそのままカットからシャンプーへ移行できる
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フェイシャル用の個室はラグジュアリーな空間。周囲の目を気にすることなく、ゆったりとくつろげる
ブランディングの一環としてグッズ開発も。
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Tシャツやパーカーなどを展開するアパレルグッズは「ナチュラルで、ちょっとかわいいもの」がデザインコンセプト
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シャンプーやワックスなど、お客さまの使い勝手を意識して開発するオリジナルアイテムも今後増えていく予定
代表インタビュー

河野真也さん。広島県で理容師の両親のもとに生まれ、高校卒業後は理容専門学校へ。卒業後理容室で働きながら美容師免許も取得し、理容・美容両方で修業を積む。2017年に独立して「Mr.BARBER」を開店
Q.これからの理容業界に期待することを教えてください。
A.理容と美容の垣根が、なくなるように願っています。
個人的な意見ですが、理容師は職人、美容師は表現者というイメージ。理容師は技術だけに偏るのではなく、表現者としての感性も必要になってくると思います。そういう意味で、理容と美容の垣根がなくなり、さまざまなことに対応できるスタッフが増えて欲しい。自分がやっていることが、若い方々の目標になってくれるとうれしいです。
Q.この先、さらなる挑戦としてどんなことをお考えですか?
A.ひとりの男性を総合的にかっこよくする場所にしたいです。
現在も服やスタイリング剤をつくっていますが、たとえばスーツのオーダーやタイピンなどの小物の販売なども含めて、さらに多角的に男性をプロデュースする店にしたいです。そうすることで感度の高い男性が集い、ここをハブとして何かが始まるような店にしていきたいです。
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