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第3章目指すは3年後に年商100億円

「“仕組み”と“人”の両方で、
指数関数的な成長を狙う」

大阪市内の1号店を皮切りに、現在はグループ全体で北海道から福岡まで14都道府県に出店。写真は大阪市にある「OLCAN by EXCIA

待遇面も手厚いとか。平均給与はどのくらいですか?

アシスタントは25万円が基本で、エリアによっては30万円。アシスタントも3カ月でデビューして売上を出せるようになるので、この給与が可能になります。

スタイリストの給与はデビューして1年後にベースアップしますが、平均すると年収で500万円超。休日はマックスで月10日、年間だと最大126日の休みが取れます(規定あり)。お客さまの調整ができれば1週間連続で休んでも構わないので、連休にして海外旅行をするスタッフもいますね。

スタッフ数も店舗数も右肩上がりで来ていますが、今後の目標は?

年内(2025年)に100店舗までいくところは見えています。ただ、VANQUISHのKPIは店舗数ではなく、売上。いまグループ全体での売上が10億ちょっとですが、「3年後(2028年)に売上100億円」に設定しています。

これまで毎年、昨対300%弱ほどの伸び率で来ているので、来年20億、さ来年40億、3年後に100億を目指したい。

そこに到達するために、考えていることはありますか。

僕は大きな目標を立てて、そのために必要なことを逆算してマイルストーンを設定していくタイプ。そう考えたとき、100億達成は、店舗だけでは無理だと思ったんです。Jカーブの成長曲線を描くには、店舗展開とは別のビジネスモデルが必要。美容でシナジーを生めるものとなると、メーカー業やディーラー業です。業界の構造を考えると、美容室が多くてメーカーが少ないピラミッド型。けれど“利益率”は美容室が低く、メーカーが高い逆ピラミッド型。それでメーカー業も始めて、現在ディーラー業も準備中です。

VANQUISHの強みは、全国に店舗があること。クロスセルを狙えるプロダクトを作れば、効果が最大化できます。お客さまは若い世代が多いので、肌の悩みもあるのでは…と考えて、メンズのスキンケアブランドも立ち上げる予定です。

商品の企画開発から販売、流通までを一貫して担う、垂直統合型のビジネスモデルなんですね。
スタッフの未来について描いている姿は?

個々の求めるものは違うと思いますが、「VANQUISHグループに来てよかった」と思える環境は絶対に作りたいですね。もし、腱鞘炎で美容師として働けなくなったとしても、「こんな道もあるよ」と言ってあげられるように。たとえばメーカー業のブランド責任者や広報、業務支援ツールの開発とか。

僕はビジネス志向に見られがちですが、実際はスタッフやお客さまを第一に考える「オーディエンスファースト」。スタッフやお客さまのニーズを探り、悩みを解決することで「機を捉える」。

ビジネスをうまく回すには仕組みも大事だけれど、それだけじゃダメ。VANQUISHのミッションは「仕組みで幅を、人で高みを」。“仕組み”も重視しつつ、“人”にもフォーカスしてこそ、会社は指数関数的な成長を遂げられると思っています。

  • 2025年10月上旬、パリジェンヌ・まつげパーマ専門店「AILY(アイリー) 心斎橋」をオープン。アイサロンの出店は「女性美容師のキャリアパスのひとつ」と中川さん

「お客さまや取引先、スタッフ、会社の三方よしが大事」
中川さんが、そうスタッフに常々伝えているからだろうか。
スタッフのみなさんもまた、本気でお客さまや仲間、会社のことを考えてくれているという。

27歳にして緻密な洞察力を持ち、複数事業を展開。
(ちなみにプライベートでは、もうすぐ4児のパパ!)
美容業界に大きなインパクトを与える存在になっていることは、間違いない。

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