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女性が活躍するサロン100

女性スタッフが辞めない
サロンの秘訣

結婚・出産を経ても女性スタッフが長く活躍している、さまざまなサロンの取り組みや職場づくりを、100サロン紹介していきます。

vol.56託児所併設、チームで接客、固定給・・・。
生産性+ママも働きやすいサロンの取り組みとは?

花やの前の美容室 甲斐篠原店

山梨県甲斐市

山梨県内をメインに10店舗を展開する「花やの前の美容室」。エイジングケア、トータルビューティーなど各店さまざまなテーマを掲げて、お客さまの美と健康をサポートしています。他にフィットネスなども運営しており、在籍する77名のスタッフのうち、なんと8割が女性。「人が辞めない会社」を目指すオーナーが女性支援に着手してからは、ママスタッフも急増中だとか。今回はスタッフ5名全員が女性で、うち3名がママという甲斐篠原店を訪問。店長の上野洋香さんに、ママたちの活躍を支える工夫について伺いました。

1取り組み

ママスタッフが安心して働けるように、
保育士が常駐する託児所を開設。

どんな取り組み?

 県内の各店舗から車で20分以内の距離にある国母店の敷地内に、託児所を設置。保育士が常駐し、8時~17時30分まで従業員の子どもを預かっている。利用は無料で、パートも含めたスタッフ全員が対象。保育園が休みの日だけ預けることも可能で、現在は8名の子どもたちが通っている。

背景とメリットは?

 育児と仕事の両立に悩み、出産で退社する女性スタッフを多く見てきたオーナーが、2008年に一念発起。ママスタッフの働きやすい環境づくりの1つとして着手した。開設してしばらくは利用者ゼロだったが、半年後にひとり目の子どもが預けられたのをきっかけに、利用者が増え始めた。
 離乳食が始まる頃には預けられるので、早く復帰したいと願うママスタッフは大助かり。保育園を利用しているスタッフも、週末など休園日の預け先に困らず、安心して働くことができている。保育士も同社のスタッフなので、美容師の仕事への理解があり、いざという時の連絡もスムーズだ。

おもちゃがずらりと揃った託児所では、工作やお絵かきなどさまざまな遊びで子どもを楽しませてくれる。夏はプール、冬は雪遊び、春はお花見ピクニックなど、季節の催しもいろいろ

おもちゃがずらりと揃った託児所では、工作やお絵かきなどさまざまな遊びで子どもを楽しませてくれる。夏はプール、冬は雪遊び、春はお花見ピクニックなど、季節の催しもいろいろ

2取り組み

ひとりのお客さまをみんなで担当し、
時短ママスタッフのハンデを払拭。

どんな取り組み?

 スタイリストたちはそれぞれ指名のお客さまを持っているが、指名されて担当するのは基本的にカットのみ。シャンプーやカラーは、手の空いている別のスタッフに分担する。お店のスタッフ全員でひとりのお客さまを仕上げる、というチーム制を導入した。

背景とメリットは?

 「人のために尽くす」という企業理念に基づいて始められた取り組み。美容師は個人個人で仕事をしているイメージがあるが、チーム制を取り入れたことで「仲間のために尽くす」ことを体得できる。この前段階として、歩合制を廃止し、固定給にして全スタッフの給与を保証した。
 また、時短で働くママスタッフにとって、指名客を増やすのは簡単ではない。チーム制ならば指名の数にとらわれず、スタッフ全員が活躍できるように。店全体の作業効率もよくなり、業績も上がった。

「自分のお客さまにこだわらず、他のスタッフのサポートにも回ることで、新たなやりがいが見つけられた」と、ママ美容師の上田稚子さん

「自分のお客さまにこだわらず、他のスタッフのサポートにも回ることで、新たなやりがいが見つけられた」と、ママ美容師の上田稚子さん

3取り組み

食事会や勉強会を定期的に開催し、
コミュニケーションの機会を増やす。

どんな取り組み?

 月に1回、店舗ごとにオーナーも交えた食事会を開催し、ざっくばらんな会話を楽しむ。営業時間外の実施なので、パートスタッフには時給を支給。子ども連れでの参加も歓迎している。さらに月1回、営業時間内に各店のママスタッフが集合する「ママさん勉強会」も開催。

背景とメリットは?

 育児などで勉強会に参加できないママスタッフは、他スタッフとのコミュニケーションの機会が不足しがち。そんな中、子どもと一緒に参加できる食事会は、スタッフ同士の貴重な交流の場になっている。また、オーナーと直接話せる場があるということが、モチベーション維持にもつながる。
 一方「ママさん勉強会」は、企業理念や美容師の心得についての勉強を行う場。全体の勉強会も毎週金曜の午前中に行われているが、その他にママスタッフだけの会を月1回開催している。この会には保育士も出席するので、子どもの話ができて安心感が深まるというメリットも。さらにママスタッフ同士が、仕事や育児の悩みを相談しあえる場としても役立っている。

「ママさん勉強会」の他、各店のリーダーが集まる勉強会も月1回ペースで開催している

「ママさん勉強会」の他、各店のリーダーが集まる勉強会も月1回ペースで開催している

勉強会では哲学書を読んでのディスカッションも実施。それらの書籍を普段から愛読しているスタッフも多いそう

勉強会では哲学書を読んでのディスカッションも実施。それらの書籍を普段から愛読しているスタッフも多いそう

4取り組み

社員全員に「残業をしない、させない」ことを徹底。

どんな取り組み?

 子どもを抱えて働く女性にとって、大切なのは時間。タイムカードを押したらすぐに帰ることを全社員に徹底し、トレーニングは朝のみの実施に。多くのサロンでは営業時間外に行っている勉強会や撮影会を、毎週金曜の午前中の営業時間内に開催している。

メリットは?実践するために工夫されていることは?

 ママスタッフは子どものお迎え時間など、家庭のための時間を守れることで安心して働ける。
 「もっと練習がしたい」というスタッフには、営業時間中の手が空いた時間を、トレーニングにあてるように指導。短い時間を有効に使おうと集中するため、夜の練習より能率アップが見込める。

「ママスタッフとコミュニケーションをとるように心がけている」という上野さん。「皆さん忙しいので長くは話せませんが、大変な時は、誰かに話をするだけでも楽になれると思うので」

「ママスタッフとコミュニケーションをとるように心がけている」という上野さん。「皆さん忙しいので長くは話せませんが、大変な時は、誰かに話をするだけでも楽になれると思うので」

店長インタビュー

甲斐篠原店の店長、上野洋香さん。「花やの前の美容室」入社は2008年4月。託児所の開設、サロン名の変更など、会社の変革期を体験してきた社員のひとり。エイジングケアアドバイザーとしても活躍している

Q. 先輩スタッフが多い店舗で、店長を務めることへの不安は?

A. 先輩、後輩ともお互いに意見を言い合える、よい関係が築けています。

 現オーナーから引き継いで、3年前に甲斐篠原店の店長になりました。オーナーからは、「経営者の意識をもって務めてみるように」と教えられましたが、最初は不安でいっぱい。プレッシャーもありました。でも、店長だけでなくみんなでお店をつくるという風土に助けられたと思っています。
 私にとって、店長やリーダーという肩書きは名前だけのもの。長く勤めてきた先輩たちから、いつでも意見をいただけるような姿勢でいます。こちらは「学ばせてください」という気持ちですが、先輩方も私を店長として立ててくださっています。お互いに尊重しながら意見を言い合える関係を築ければ、管理職も楽しく務められるものです。

Q. 女性美容師が出産後も仕事を続けていくために必要なことは?

A. 「ママスタッフ」ではなく、ひとりの美容師として責任を持って働く姿勢が重要です。

 うちのサロンでは、ママスタッフの早上がりについて独身スタッフから意見が出ることはありません。なぜかと言うと、ママスタッフたちが子どもを理由にした言い訳をしないから。皆さんこの店のいち美容師として責任を持って働いていて、中には「ママスタッフ」としてくくられることが嫌だという方もいます。
 「ママだからできない」、「女性だからできない」ということは絶対にないと思うので、甘えないで働くことが大切。その姿勢が独身スタッフにも影響し、仕事のしやすい環境につながるのだと思います。

Salon Data

花やの前の美容室 甲斐篠原店【はなやのまえのびようしつ かいしのはらてん】

住所
山梨県甲斐市
アクセス
JR竜王駅から徒歩8分
創業年
1990年
店舗数
10店舗
設備
6席 ※花やの前の美容室 甲斐篠原店
スタッフ数
5名(うちスタイリスト4名、アシスタント1名) ※花やの前の美容室 甲斐篠原店
URL
http://beauty.hotpepper.jp/slnH000203018/
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