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仕事で重視するポイントは、多様化!

現在、美容サロンで働いている人と、求職者・学生に「仕事での重視点」を聞いてみると、複数のポイントが上位にあがりました。

1位は「給与」ですが、ダントツというわけではなく、2位「通勤がしやすい」、3位「勤務時間」が僅差でつづきます。5位までは2人に1人以上が回答しており、仕事に求めるものが多様化していることが分かります。

<6位~10位の回答>
6位  休日日数(47.2%)
7位  福利厚生が充実している(42.3%)
8位  サロンの雰囲気やテイストがあう(37.3%)
9位  スキルアップができること(35.9%)
10位 上司と考え方・意見があう(34.8%)

美容師・理容師、仕事の重視点ランキング

ここからはジャンル別に仕事の重視点をみていきましょう。最初は「美容師」「理容師」です。トップ3には、ともに「通勤がしやすい」「給与」「勤務時間」が入っています。

エステ・リラク、仕事の重視点ランキング

続いては、「エステティシャン」と「リラクゼーションセラピスト」。エステティシャンの1位は「仕事とプライベートの両立」です。美容サロンでもジャンルによって重視点が異なることが分かります。「リラクゼーションセラピスト」の1位は「給与」です。

ネイル・アイ、仕事の重視点ランキング

「ネイリスト」、「まつげエクステ・まつげパーマスタッフ(以下、アイデザイナー)」の重視点もみてみましょう。ネイリストの1位はエステティシャンと同じく「仕事とプライベートの両立」です。さらにネイリストにはTOP5に「給与」が入っていないですね!アイデザイナーの1位は美容師と同じく「通勤がしやすい」でした。

ジャンルごとにも仕事の重視点に違いがあるのは興味深いですね。採用はサロンが「選ぶ時代」から、求職者に「選ばれる」時代へと変わっています。求職者がどんな情報が必要なのかを知り、求職者のニーズにあった情報を届けていくことがますます必要になっています。

EDITORIAL NOTE

若者の価値観の変化、SNSの急速な広がりやコロナ禍の中で、求職者のサロン選びも大きく変わっています。

サロンの人事制度・福利厚生を事前に調べる、サロンで働く人やサロンの様子をSNSや口コミ、集客サイトで調べるなど、情報取得手段が増えてきました。

変化に柔軟に対応し、進化し続けることが、採用においても成功のポイントになってきます。

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データ出典

・調査主体:株式会社リクルート
・調査実施期間:2020年2月14日(金)~2月18日(火)
・対象者条件
<社会人>
・20~49歳男女
・現職業:「美容師」「理容師」「エステティシャン」「リラクゼーションセラピスト」「ネイリスト」「まつげエクステスタッフ・パーマスタッフ」いずれか
・役職:「店長・マネージャー」「副店長」「施術者」「アシスタント」いずれか
・転職意向:美容業界内に対する転職意向が「興味あり以上」

<学生>
・15~20歳
・現職業:「高校生」「美容系専門学校生」いずれか
・希望進路:「美容系学校に進学」「美容業界に就職予定・意向あり」いずれか

文責

  • 田中公子

    田中公子(たなかきみこ)

    ホットペッパービューティーアカデミー研究員

    前職は経営コンサルティングファームでIT業界の業務改善に携わる。リクルート入社後、ホットペッパービューティーの事業企画を経て、2012年から現職。

    調査研究員として、「美容センサス」をはじめとした美容サロン利用調査や、美容消費の兆しを発信。セミナー講演、業界誌・一般誌・テレビなど取材多数。

    ◎寄稿・連載
    「ビューティ・インサイト」(WWD)、「数字で読む美容トレンド」(BEAUTOPIA)、「美容サロンの経営塾」(国際商業)、「美容トレンド最前線!」(ファッション販売)ほか
    ◎共著
    『美容師が知っておきたい50の数字』『美容師が知っておきたい54の真実』(女性モード社)、『データで見るエステティックの今とこれから』(フレグランスジャーナル社)

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