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富山県が、美容サロンへの投資が高い理由は?

美容室の年間利用金額2位は富山県。富山県は美容サロンの利用金額も全国で4位と、美容への投資が積極的です!

その理由は?

「2019年全国家計構造調査*2」(総務省統計局)では、富山県の世帯ごとの年収は、全国で4位。さらに、貯蓄から負債を控除した純金融資産は、全国1位でした!「家計のゆとり」が高いことが分かります。

加えて、「平成29年就業構造基本調査*3」(総務省統計局)によると共働き比率も全国3位。働く女性が多いのも、身だしなみへの投資金額が高い背景にありそうです。

北陸エリアは、美容サロン投資に積極的!

実は今回の調査で、特徴的だったのは、「富山県」以外にも、「福井県」(フェイシャルサロン利用率 全国1位)、「石川県」(美容サロン利用金額 全国5位)など北陸3県の美容投資が活発だったことです。

背景として考えられるのは、「年収」や「共働き世帯比率」の高さです。特に共働き比率1位の「福井県」では、3世帯同居率も高く、子育てしながら働きやすい環境が整っていると聞きます。

美容サロン消費に積極的な背景に、生活のゆとりや、身だしなみの意識の高さがあるのかもしれません。

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都道府県別の美容トレンド、いかがでしたでしょうか?

アカデミーの調査ページでは、ランキング以外にも各都道府県別の調査データを公開しています。
ぜひ下記リンクの「ご紹介した調査はこちら」から皆さまの都道府県をご覧ください!

EDITORIAL NOTE

コロナ禍で注目されている「店販」購入率の全国1位は宮崎県。東京都や大阪府はトップ10圏外です。

今回のランキングからは、美容の消費は東名阪の3大都市圏に集中しておらず、むしろ地方の美容投資が積極的なことも分かりました。

働く女性が多い県ほど美容投資が高まることからも、美容は「流行」ではなく、「身だしなみの必需」と捉えられていることがうかがえます。

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その他、参照データ
*1国立社会保障・人口問題研究所
「人口問題研究」第77巻 第1号(2021年3月刊)【特集Ⅱ:第8回人口移動調査の結果から(その6)】02人口移動が親との同居率の地域差に与える影響(丸山 洋平)
*2「2019年全国家計構造調査」(総務省統計局)
所得に関する結果及び家計資産・負債に関する結果
統計表
*3「平成29年就業構造基本調査」(総務省統計局)
結果の概要

文責

  • 田中公子

    田中公子(たなかきみこ)

    ホットペッパービューティーアカデミー研究員

    前職は経営コンサルティングファームでIT業界の業務改善に携わる。リクルート入社後、ホットペッパービューティーの事業企画を経て、2012年から現職。

    調査研究員として、「美容センサス」をはじめとした美容サロン利用調査や、美容消費の兆しを発信。セミナー講演、業界誌・一般誌・テレビなど取材多数。

    ◎共著
    『美容師が知っておきたい50の数字』(女性モード社)『美容師が知っておきたい54の真実』(女性モード社)『データで見るエステティックの今とこれから』(フレグランスジャーナル社)

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