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実施することのある白髪染めカラー、
ブラック・濃いブラウンなどの「白髪を隠す色」は減少傾向

では、「サロン染め」利用率を増加させるヒントを探るため「実施することのある白髪染めカラー」について見ていきます。

最も多いのはブラック・濃いブラウンなどの「白髪を隠す色」ですが、3年間で見ると減少傾向にあるのがわかります。

一方、増加傾向にあるのは、明るい茶色やグレーといった「白髪をぼかす・なじませる」色合い。また、バレイヤージュやハイライトを用いた「グレイヘアを生かした」染め方も徐々にではあるものの増加してきています。バレイヤージュを「白髪ぼかし」として打ち出すサロンもあるなど、今後の広がりに期待です。

 

自宅染めだとどうしても、暗めの色でべたっと1色染めが主流になりがちですが、明るい色で髪色を楽しんだり、白髪を生かしたおしゃれな染め方はサロンでないと実現が難しいため、サロン利用を促進する大きなポイントとなっていくのではないでしょうか。

白髪染めリピート率は何と9割以上!「育てるハイライト」の無料プレゼント

最後に、白髪染めの集客に成功されているサロンの事例をご紹介します。SHEA.さんでは白髪染めリタッチのお客さまに、毎回「ハイライト」をサービス
1カ月半に1回の来店のたびに、位置を変えながらハイライトを少しずつ入れていくことで、自然なトーンアップにつながり、白髪染めなのに明るい印象や動きのあるデザインを作りやすくなるのだそう。

また、ハイライトは「来店周期を伸ばせる」というお客さまメリットにも。
DATA1の解説でもお話しした通り、白髪染めをしない理由の上位に「一度始めたらやめられなさそう」という理由があがるように、白髪染め後の根元の白髪のケアをおっくうに感じる人も多いため、こういった伸びた部分を目立ちにくくする施術はお客さま満足度・リピート率を高める大きな要因にもなりそうです。

 

今まではどうしても、ネガティブに語られることも多かった「白髪」ですが、現在では「白髪を生かしつつ、ヘアスタイルも楽しめる」取り組みが増加しています。
カラーなどの消費意欲も活発なオトナ女性のおしゃれの一つとして、今後ますますカラー需要が増加していきそうです。

 

 

 

◇データ出典
調査方法:インターネット調査
調査時期:<スクリーニング>2021年7月8日(木)~7月10日(土)
<本調査>2021年7月16日(金)~7月19日(月)
調査対象:調査対象:現在白髪があり白髪染めをしており、かつ白髪を気にしている、かつヘアサロンを3カ月に1回以上実施している全国20~69歳の男女1,034人 (スクリーニング対象 50,000人)

詳細データ:https://hba.beauty.hotpepper.jp/search/trade/hair/32519/

 

EDITORIAL NOTE

「白髪に悩む方にももっとヘアカラーを楽しんでもらいたい」という思いで、約10年ほど前から#育てるハイライトを始めたという、SHEA.佐藤さん。白髪染めに力を入れ始めた当初は、「白髪染めは黒く染めなければならない」と考えているお客さまがとにかく多く、その常識を変えてあげることでお悩みの解決につながっていったのだそう。
#育てるハイライト導入当初は、(なかなかイメージしづらく)説明にも時間がかかって大変だったそうですが、今では驚異のリピート率もさることながら、新規客の希望者も殺到し、まさに予約が取れないサロンに!

サロンだからこその介在価値を発揮できる素晴らしい取り組みで、ますます白髪・グレイヘアの楽しみ方が増えていきそうです。

 

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文責

  • 岡本華奈子

    岡本華奈子(おかもとかなこ)

    ホットペッパービューティーアカデミー研究員

    ホットペッパービューティーの企画グループにて、商品企画、各種規定・運用設計、AWARDなどを担当。2019年4月よりホットペッパービューティーアカデミー研究員として活動。
    サロン経営を楽しく学んでいただける「動画セミナー」の設計・ディレクションや各業界調査、サロン取材記事などを担当。

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