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インタビュー「THE BARBER」

THE BARBER(ザ バーバー)

理容業界の第一人者ともいえるヒロ・マツダ氏が2006年に創業。メインの顧客層は、30代後半~50代のビジネスパーソン。
大人の男性のための「お洒落の提案」と「癒しの提供」がコンセプトです。

今回お話をうかがったのは、「THE BARBER」の統括補佐・広報兼任の平元真仁さんです。

■お客さまへのご提案で意識していることは?■

男性のニーズは年代によって変わっていきます。
若い方は「スタイルを楽しみたい」。一方で、年齢が上がるほど「手入れが楽なスタイル」を求められます。年齢層が高い方ほど、スタイリング剤もつけない方が多いのです。

このため若い方にはデザインの提案を、一方で年齢層が高い方ほど、「自宅ではスタイリングを何もしなくても良い」スタイルを提案しています。

■コロナ禍の影響は?■

当サロンもそうですが、バーバーは集客に関してはそれほど影響はなかったのではないでしょうか。男性は「切りたい」ニーズが高いんですよね。

実は2020年4月の第1回目の緊急事態宣言の際には、一度サロンを閉めたんです。ただ、予約のお断りの連絡を入れると、お客さま側から「いつお店を開けるの?」とご要望の声を大変多くいただきまして…結局1週間で営業再開しました。

お客さまから「理容は、顔そりもあるから衛生対策は普段からちゃんとできているもんね!」とおっしゃっていただけたり、当店が半個室であったことも安心して来ていただけた理由かもしれません。

■コロナ禍でお客さまに変化はありましたか?■

マスク生活になったからか、「髭をそられていないお客さま」が増えました。シェービングの際にマスクを外されたお顔を見て、驚いたことも!

コロナ禍で髭を伸ばされる方も多いと聞きますが、ご自宅では手入れをされず「髭はバーバーで手入れ」と通ってくださるお客さまも多いんです。

これからも「お任せいただける」技術と接客で、お客さまに「お洒落」と「癒し」をご提供できればと思っています。

(取材日:2022年5月21日)

EDITORIAL NOTE

今回はバーバーの調査解説をご紹介しましたが、「美容室」の男性のお客さまの接客についてもヒントがあるのではないでしょうか。

実は「美容室は緊張する」という男性は、弊社の以前の調査で約3人に1人います。

サロンで「女性に囲まれる」ことを「なんだか恥ずかしい」と思ってしまう方も。特に初めて来店された男性のお客さまには、緊張される方も多そうです。

少しでもリラックスして入店していただけるように、事前にどんな店内なのか、どんな施術者がいるのかというWEBでの写真アップや、スタッフの人柄が見える口コミやブログなどの情報発信は非常に有効です。

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文責

  • 田中公子

    田中公子(たなかきみこ)

    ホットペッパービューティーアカデミー研究員

    前職は経営コンサルティングファームでIT業界の業務改善に携わる。リクルート入社後、ホットペッパービューティーの事業企画を経て、2012年から現職。

    調査研究員として、「美容センサス」をはじめとした美容サロン利用調査や、美容消費の兆しを発信。セミナー講演、業界誌・一般誌・テレビなど取材多数。

    ◎寄稿・連載
    「ビューティ・インサイト」(WWD)、「数字で読む美容トレンド」(BEAUTOPIA)、「美容サロンの経営塾」(国際商業)、「美容トレンド最前線!」(ファッション販売)ほか
    ◎共著
    『美容師が知っておきたい50の数字』『美容師が知っておきたい54の真実』(女性モード社)、『データで見るエステティックの今とこれから』(フレグランスジャーナル社)

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