■美容消費係数
美容の消費は、景気の変動や家計からどのような影響を受けるのでしょうか?
総務省の家計調査から、家計における美容の消費割合を定点的に観測し、ご報告します。
※美容消費係数とは、ホットペッパービューティーアカデミーが独自に算出した『世帯消費における美容消費の割合(総務省 家計調査)』のことを言います。
■最新の美容消費係数からわかること(2012年7月~9月期)
①前年の同時期と比べると、0.03%の減少
前年の同時期と比べると、消費における美容消費の割合は、2.68%から2.65%となっています。
②ただし、過去6年間の同時期を比較すると、上昇傾向
前年同時期と比べると①のように微減ですが、同時期を過去6年間で見てみると上昇傾向です。
2011年は震災反動とも呼べる通常よりも高い比率で推移しています。
そのため、2010年以前と今期を比較した際には、確実に上昇傾向にあります。
③春より夏が、美容消費は伸びる傾向にある
2009年以降の直近3年で見ると、春(4-6月期)より夏(7-9月)が美容消費係数が高くなる傾向にあります。
一般的に2月と8月は閑散期といわれています。
しかしながら3か月ずつの推移で見ると、むしろ8月を含む夏が年間で最も割合が高い時期であることがわかります。
■美容センサスに見る美容消費係数
美容センサスから算出した「*美容消費係数」のデータが下記の表となります。
※個人年収における、1年間の美容消費(サロン・用品)の割合
2012年上期では、年収に対して美容消費は7.6%となりましたが、2012年下期では7.2%となりました。
これは過去の同時期と比較しても減少しており、年々減少傾向にあります。
■それぞれの算出方法
美容消費係数の算出方法
*1 理美容サービスとは!?
入浴・理容・美容に対するサービスに関するもの(理髪代・パーマネント代・カット代・エステなど)
*2 理美容用品とは!?
衛生・理容・美容に対する商品に関するもの
(せっけん・シャンプー・化粧品などの消耗品に加え、ドライヤーやヘアブラシなどの用品も含む)
美容センサス美容消費係数の算出方法
※美容センサス美容消費係数はビューティ総研の独自調査「美容センサス」の回答データから算出。調査対象は20代~40代女性。
*3 美容にかける費用とは!?
ヘアサロン、エステサロン、ネイルサロン、アイビューティサロン、リラクゼーションサロンの利用金額
自宅で使用する化粧品の費用
○出典 総務省「家計調査」(美容消費係数は「家計調査」を元に、独自に計算したもの)、ビューティ総研「美容センサス」