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2012/07/01

2012年1月~2012年3月 美容消費係数

■美容消費係数とは

美容分野の消費は、景気の変動や家計にどんな影響を受けるのでしょうか。
総務省の家計調査などから、美容の消費を定点的に観測し、ご報告します。

2012年1月~2012年3月 美容消費係数

上記のグラフは総務省「家計調査」のデータから独自に算出した「美容消費係数」の推移を表したものです。

美容消費係数の算出方法
美容消費係数=理美容サービス・用品費用(「理美容サービス*1」と「理美容用品*2」の合計)の消費支出に対する比率(%)

※美容消費係数は総務省「家計調査」の四半期・総世帯のデータから算出。
※総務省「家計調査」における品目の分類

*1 理美容サービスとは!?
入浴・理容・美容に対するサービスに関するもの(理髪代・パーマネント代・カット代・エステなど)

*2 理美容用品とは!?
衛生・理容・美容に対する商品に関するもの(せっけん・シャンプー・化粧品などの消耗品に加え、ドライヤーやヘアブラシなどの用品も含む)

■2012年1月~2012年3月期 美容消費係数からの発見

上記の期間までの推移で以下の傾向がわかります。前回、前々回の調査と比べると、美容消費係数は連続で減少している。考えられる理由としては、

①景気動向指数は09年のリーマンショックで大幅に減少したものの、震災で大きく凹むこともなく順調に回復している。(2000年4月~2011年6月のグラフ参照)
つまり美容以外の全体の消費金額自体が増えているのである。ここで出している美容消費係数は、分子が『美容にかける金額』/分母が『消費金額合計』のため、美容の消費金額自体が変わらなくても、全体消費金額が増えれば割合としては減ってしまう。そのため、美容消費係数も減少して見えるのである。

②例年1-3月期は減少傾向である。
昨年と1-3月期のみで比較してみると係数自体は2.42%で変わらず、むしろ美容消費金額で見ると微増している。美容自体の消費は堅実で、景気の波には左右されにくいとも言えるだろう。
前年までの同時期と比べると、減少はしておらず横ばいである。このことからも、美容の消費は決して下がっているわけではなく、堅調な消費傾向にある。

■データから読み取る「美容市場動向」(2012年1~3月期)

家計調査から算出した「美容消費係数」のデータから、2012年1~3月期の美容市場の動向を 判定したものが下記の表となります。

■データから読み取る「美容市場動向」(2012年1~3月期)

2012年1~3月期公的データ美容消費係数は前年同時期と比べて±0ptとなります。独自データの美容センサスより導き出した美容消費係数は、2011年下期では7.7というスコアに対し、2012年上期では7.6になりました。
※公的データは前年同時期と比較しているのに対し、美容センサスの調査は前回調査との比較になります。

美容センサス美容消費係数の算出方法
美容センサス美容消費係数=1年間に美容にかける費用*3 の個人年収に対する比率(%)

※美容センサス美容消費係数はビューティワールド総研の独自調査である「美容センサス」の回答データから算出。調査対象は20代~40代女性。

*3 美容にかける費用とは!?
ヘアサロン、エステサロン、ネイルサロン、アイビューティサロン、リラクゼーションサロンの利用金額、自宅で使用する化粧品の費用

出典 総務省「家計調査」(美容消費係数は「家計調査」を元に、独自に計算したもの)、ビューティワールド総研「美容センサス2011(上期・下期)」

詳細データはこちら

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