【都道府県ランキング】美容室の客単価1位は?福井・富山・島根が美容サロン利用に強い理由
ホットペッパービューティーアカデミーが発表するデータを、研究員の解説や事例を交えながらご紹介するページです。
今回は前年も好評の「【都道府県別】 20代・30代女性の美容意識・実態調査」(2022年8月)から美容サロン利用に関する都道府県ランキングを発表します!
(解説:ホットペッパービューティーアカデミー研究員 田中公子)
美容室の客単価、全国1位の都道府県は?
美容室の客単価(1回あたり利用金額)ランキング、と聞いてどんな都道府県がトップになるのを想像しますか?
金額1位は、物価の高い東京都?それとも華やかな巻き髪で有名なあの県…?
正解は…!
1位は、「福井県」の9,125円です。2位は「富山県」の9,071円!結果を意外に感じられた方も多いのではないでしょうか?
実は1位の福井県と2位の富山県は、次で紹介するある数字もトップ2なのです!
女性の労働力率ランキング、全国1位は福井県、2位は富山県!
総務省の「令和2年国勢調査」では女性の労働力率({15歳以上の働いている人+完全失業者の人数}÷15歳以上人口)を都道府県別に公開しています。
15~64歳の女性の労働力率を都道府県別にみると、全国1位が福井県、2位が富山県!客単価と全く同じ結果になりました。
福井県は、「繊維・眼鏡などのものづくり産業を中心に安定した雇用環境があり、働く女性の割合や共働き率も高く、経済的に安定」しているとのこと。(「福井県」ホームページより)
その結果、「働く女性が多い」=「身だしなみに気を遣う」=「美容室への1回あたりの投資も多くなる」、ということかもしれません。
店販購入率ランキング、1位は島根県!
店販購入率ランキング1位は、「島根県」です。購入率は、47.6%で20~39歳の美容室利用者の半数弱が店販を購入している結果に!
島根県は女性の労働力率も5位にランクインしています。店販購入も「働く女性が多い都道府県」が背景にありそうです。
なお「島根県」は、年間を通した湿度の高さや、短い日照時間、有名な温泉など美肌をはぐくむ環境が揃っていると言われています。(「島根県」ホームページより)
こういった地域性も、美容への関心の高さにつながり、ひいてはサロン消費やサロンでの物販購入など投資意欲の高さにもつながっているのではないでしょうか。