10代後半女性の4割超!ヘアドネーションの利用意向が高い理由は?
SDGsに対する認知・意識が高まり、企業にとってはサステナビリティに取り組むことが必須の時代になっています。美容サロンではどんな取り組みが求められているのでしょうか?「サステナビリティに関する意識調査」から、今回は美容サロン利用者の女性15~59歳のデータで解説します!
(ホットペッパービューティーアカデミー研究員 田中公子)
美容サロンのサステナブルな取り組みで利用したいものは?
美容サロンのサステナブルな取り組みで、利用してみたいものは?
※複数回答/出典:サステナビリティに関する意識調査(2023年11月)
女性の1位は「ヘアドネーションを実施」です。
ヘアドネーションとは、ヘア(髪の毛)とドネーション(寄付)を合わせた言葉。小児がんなどの病気や事故等により髪を失った子どもたちのために、寄付された髪の毛を使用して、ウィッグ(かつら)を作り、無償で提供する活動のことです。
Google Trendsでは、「ヘアドネーション」の検索キーワードは、2015年後半頃から上昇しています。
年代別にも利用意向を見てみましょう。
ヘアドネーションの利用意向が15~19歳で4割超え
ヘアドネーションを実施したい(女性)
※単一回答/出典:サステナビリティに関する意識調査(2023年11月)
15~19歳のヘアドネーションの利用意向は40.2%。他の年代の2倍近くに達しました!
ヘアドネーションに使用してほしいからという理由で、髪を伸ばしている学生もいると聞きます。
ホットペッパービューティーで「ヘアドネーション」と検索すると、5,308件(2023年11月時点/全国)がヒットしています。「ヘアドネーション」は、若年層の新規のお店探しの一つのキーワードになっているのかもしれませんね。
10代後半女性の意識の高さの背景には何があるのでしょう?
若年層でヘアドネーションの意向が高まる背景は?
※認知・興味関心それぞれ単一回答(スクリーニング調査)/出典:サステナビリティに関する意識調査(2023年11月)
実は15~19歳女性は「SDGs(Sustainable Development Goals)」に関する認知や、興味・関心が最も高いのです。
15~19歳のZ世代は、SDGsの授業を学校教育で受けており、SNSの発信でも環境問題や社会課題を目の当たりにする機会が多い世代でもあります。
ヘアドネーションによって、自ら社会貢献をしたいという意識が背景にありそうです。
サステナ調査②では、「男性の心をつかむサステナブル店販」について解説します!