美容の未来のために、学びと調査・研究を

美容サロン経営を学ぶならホットペッパービューティーアカデミー

2025/06/26

【ポイント解説】美容センサス2025年上期
男女別最新サロン動向を一挙解説!

📊 調査概要

「美容センサス2025年上期」では、全国の15~69歳の男女1万3,200人を対象に、美容サロン(美容室、理容室、エステサロン、リラクゼーションサロン、ネイルサロン、アイビューティーサロン)の利用実態を調査。美容サロン市場全体の規模は2兆6820億円となり、堅調に成長していることがわかりました。

利用者層の広がりとともに、サービスは「取捨選択」される時代へ


💇‍♀️ 美容室:物価高を超える“価値消費”が広がる

女性の1回あたり利用金額は7,668円、男性は4,879円と、過去5年で最も高い水準に。
物価上昇だけでなく、「縮毛矯正」などの高単価メニューや、「まつげメニュー」とのクロスセル(複数メニューの併用)が広がっており、価格に見合った体験への支持が高まっています。


👁 アイビューティー:Z世代を中心に“日常ケア”として定着

アイビューティーサロンの1年以内の利用率は女性11.8%で、前年から+2.7ポイント増
とくに20代女性では29.0%が利用しており、3人に1人が定期的に通っていることが明らかに。


🧴 エステ:前年差マイナス588億円。脱毛サロンの市場規模の減少が大きく影響

唯一、市場規模が前年マイナスだったのがエステサロン。脱毛サロンの市場規模の減少が大きく、この5年で672億円減少と縮小傾向をたどっています。
美容医療やセルフエステなど消費者の選択肢が広がっていることや、近年の大手エステサロンの倒産なども影響している可能性があります。

調査データはこちら

ホットペッパービューティーアカデミー研究員 田中公子


🌾物価高の中でも広がる美容消費、“選ぶ美容”がより明確に
ここ数年、美容消費はコロナ禍の落ち込みを経て、多くのジャンルで回復・拡大傾向にあります。たとえば美容室市場は過去5年で最大規模を記録し、アイビューティーでは利用者が拡大、ネイルでは高頻度利用層が増加するなど、需要が再び高まりつつある様子がうかがえます。

その一方で、昨今の物価高の影響もあり、美容サロンの単価は全体的に上昇傾向にあります。それでもなお利用が増えているジャンルがあることから、消費者は“すべての美容にお金をかける”のではなく、効果や価値を感じる領域に選択的に投資していると考えられます。

実際、エステサロン(特に脱毛)では市場規模の縮小が続いており、美容医療やセルフ脱毛など他の選択肢への移行も一因と見られます。これらの傾向から、美容における“取捨選択”がより明確に進んでいると言えるでしょう。

今後のサロン経営では、💡どのメニューにどんな価値があるのかを明確化することや、🎯ターゲットのニーズに応じたメニュー設計・提案が、ますます重要になると考えられます。

※メディア取材はコチラよりお問い合わせください。


美容センサス・ジャンル別調査はこちら


市場規模・データ検索はこちら

【美容センサス上期】とは?

ホットペッパービューティーアカデミーが毎年6月に発表する「男女の美容サロン利用行動調査」です。15~69歳までの各ジャンルのサロン利用動向を調査。各年代ごとの結果も公開しています。

美容センサス2025年上期一覧へ

調査カテゴリ

ホットペッパービューティーアカデミーに
会員登録をして、
美容サロン経営に役立つ動画
を見よう!