20代女性の医療脱毛経験者は3割超えに!
20代男女の二重の整形が増加
ホットペッパービューティーアカデミーでは、2024年12月12日に「美容センサス2024年下期<美容医療編>」を発表しました。2018年から男女の美容医療に関する利用を毎年調査しています。美容医療は「一部の人が利用する特別な施術」という意識から、今や「男女の美容の手段の一つ」という身近なものに変わってきました。最新の美容医療の利用を解説していきます。
(ホットペッパービューティーアカデミー研究員 田中公子)
目次
新規利用者&リピーターがともに増加
1年以内の美容医療利用率
※美容医療利用率…「医療脱毛」「美容内科・美容皮膚科」「美容外科」「審美歯科・矯正歯科」のいずれかを1年以内に利用
男女15~69歳/出典:美容センサス2024年下期<美容医療編>
1年以内の美容医療の利用率は、男女とも増加傾向にあり、ここ5年でともに最高水準となりました。利用率が増加する=「新規に美容医療を利用する人が増えている」ということで、マーケットのすそ野が広がっていることが分かります。
背景には、①施術を行う病院・クリニックが増えていることや、②医療脱毛やメスを使わないライトな施術(美容内科・皮膚科)に対する認知が高まり利用の壁が低くなっていること、③価格帯の変化(安くなっていること)などが影響していると考えます。
美容医療のリピート経験率
※美容医療経験者が回答(男女15~69歳)。「再度同じ施術をした経験がある」「異なる施術をした経験がある」人の割合/出典:美容センサス2024年下期<美容医療編>
また増加しているのは「新規」だけではありません。美容医療の「リピーター」(同じ施術を複数回利用する、または複数の施術をする人)も増加しています。グラフからも美容医療の「リピート経験率」は、男女とも増加傾向にあり、美容医療は一度限りの体験にとどまらず、定期的なケアとして浸透しつつあることが分かります。
興味深いのは女性が44.2%に対して、男性は65.8%と男性のほうがリピート経験率は高いことです。男性の美容医療利用率は、女性と比べてまだ低いため、「濃い利用者」であることも影響しているのでしょう。
20代の医療脱毛経験率、女性は3割超えに
脱毛利用経験率
出典:美容センサス2024年下期<美容医療編>
次に美容医療の特徴的なデータを見ていきましょう。
まずは「脱毛利用経験率」。20代女性は3割、男性は2割を超える結果に。
利用者にとって、「医療脱毛」と「エステサロン脱毛」は「違いが分からない」と言われることも多く、利用者にとって美容医療がより日常的な選択肢となっていると言えるでしょう。