新人時代に身につけたスキルで「今、役立っている」ものとは?
【美容サロンスタッフ】新人時代に身につけたスキルの中で役に立っているものは?
学校卒業後の初職と現在の職業が同じで、就業期間の合計が3年以上の美容サロンスタッフ(複数回答)
ここからは「美容サロンスタッフ」(美容師、理容師、エステティシャン、ネイリスト、アイデザイナー、リラクゼーションセラピスト)に聞いた調査結果です。
新人時代に身につけて「今、役に立っている」と感じているスキルの上位は、1位「技術」、2位「接客スキル」で、日々のサロンワークで活かせるものが中心でした。
新人時代の育成においては、「現場で即戦力となるスキル」への集中投資は有効でしょう。技術練習だけでなく、お客さま対応やカウンセリングロープレなども早期から実践形式で行うことで、スキルの定着だけでなく自信の醸成にもつながります。
そして、学んだことをすぐ現場で活かせるような環境を整えることも、新人のモチベーションを高める大きなポイントです。「自分の成長が目に見える」「お客さまに喜んでもらえた」と実感できる体験が、離職を防ぎ、成長意欲を維持する原動力になるでしょう。
新人のうちに「もっと学んでおけばよかった」ことは?
【美容サロンスタッフ】新人のうちに学んでおきたかったことは?
学校卒業後の初職と現在の職業が同じで、就業期間の合計が3年以上の美容サロンスタッフ(複数回答)
今度は、新人時代(入社後3年目まで)に「もっと学んでおきたかった」と感じていることのランキングを見てみましょう。1位は「技術」(49.3%)、2位は「接客スキル」(36.2%)ですが、興味深いのは3位以下に「経営に関する知識」(27.8%)や「売上や数字への意識」(25.4%)が入っている点です。
美容業界では、人材マネジメントやマーケティング、財務管理などの“経営スキル”が求められる場面が多い一方で、それらを体系的に学ぶ機会が少ないのが実情です。そのため、「新人のうちから経営に関する知識を身につけておきたかった」と感じている人が多いと考えられます。
こうした背景から、美容サロンスタッフとして働き始める“入り口”のサポートに加え、キャリアを継続・発展させるための支援、すなわち“定着や成長” 支援の重要性が、いっそう高まっているといえるでしょう。