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サロン脱毛、増加のカギは「予約の取りやすさ」⁉

※2023年以降に各クリニック・サロンで2回以上の脱毛利用ありかつ、各脱毛の満足度がどちらでもない、低い人がベース
出典:ホットペッパービューティーアカデミー「脱毛市場調査」

それではサロン脱毛増加のカギとなるデータを見てみましょう。サロン脱毛の不満点のTOP5を見てみましょう。1位には「予約が取りにくい」「脱毛効果が低い」がランクイン。特に「予約が取りにくい」は、「医療脱毛」と「セルフ脱毛サロン」の利用者に対する不満と比べてもスコアが高くなっています。

サロン脱毛の店舗が急激に増えた頃は、初回の予約移行、次回予約が取りにくい・全く取れないといったことが利用者の不満としてよくあがっていました。そのような影響もあるかもしれませんね。裏を返せば「予約が取れる」脱毛サロンになることは、他サロンに対する競合優位になるでしょう。

脱毛は、今後も利用者層の裾野を広げる!

出典:ホットペッパービューティーアカデミー「脱毛市場調査」

最後に今後の医療脱毛・脱毛サロン・セルフ脱毛サロンに対する利用意向を聞きました。男女全体では4割が「利用意向あり」と回答し、引き続き利用ニーズが高いことが分かります。

利用ニーズが高いのは、女性の20代、30代と現状の利用者シェアとほぼ変わりませんが、男性の30代、40代といったまだ利用が顕著に顕在化していない年代においてもニーズが高まっていることも分かります。

クリニック、サロンと競合環境も厳しい業界ですが、利用者のニーズは確かにあるため、今後は顧客満足をどう勝ち取っていくのか?が成功のカギとなるでしょう。

EDITORIAL NOTE

先日、5年ぶりに脱毛サロンの予約を入れました。コロナ禍前まで定期的に通っていた脱毛サロンだったのですが、コロナ禍でなんとなく行きそびれ、「まあ、ほとんど終わっているしいいか」とそのままになっていました。

母の介護も経験し、VIOラインのケアをしてもいいかなあと思い始めたのも復活のきっかけにつながりました。コロナ禍でいちど利用を中断したお客さまは一定数いるのではないでしょうか?

利用を復活するお客さまを見据えたメニューやクーポン作成も休眠者復活のきっかけになるかもしれません。

ご紹介した調査はこちら

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文責

  • 田中公子

    田中公子(たなかきみこ)

    ホットペッパービューティーアカデミー研究員

    美容に関する消費者行動を調査・研究
    これまでに発表した美容関連の調査は200本以上


    ■Deloitte Tohmatsu Consulting(デロイトトーマツコンサルティング)を経て、リクルート入社。ホットペッパービューティーの事業企画から2012年より現職。

    ■調査研究員として、美容センサスなどの消費者調査や研究員コラムなどでの解説を担当。美容センサスデータブック数字で見る美容などデータのビジュアライゼーションに定評がある。セミナー講演、業界誌・一般誌・テレビなど取材多数。

    ■プライベートでは小学生2児の母、2024年から子供の小学校のPTA会長と学校運営評議委員を務める。

    ※メディア取材はコチラよりお問い合わせください。


    ◎寄稿・連載
    「数字で読む美容トレンド」(Beautopia)
    「ホットペッパービューティーアカデミー研究員 田中 公子氏が見る『アイビューティー業界』」(アイビューティージャーナル)
    「一橋ビジネスレビュー : 日本企業の人的資本経営 2023年 SUM.(71巻1号)」(共著/東洋経済)
    「美容トレンド最前線!」(ファッション販売/~2023年)
    「美容サロンの経営塾」(国際商業/全100回)、「ビューティ・インサイト」(WWD/全6回)

    ◎書籍(共著)
    「美容師が知っておきたい50の数字」(女性モード社)
    「美容師が知っておきたい54の真実」(女性モード社)
    「データで見るエステティックの今とこれから」(フレグランスジャーナル社)

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