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50代の「髪型」改善意向は、コロナ禍でさらに上昇!

50代女性の「改善・維持のためにお金や時間を使いたい」美容パーツの上位3位の時系列データです。2020年には、「髪型」はさらに上昇。

50代女性は、コロナ禍にも「髪型」に高い改善意向を持っていることが分かります。

コロナでこれまで通り美容室に通えない人もいる中で、「来店頻度があいて、まとまりづらくなった」「髪をメンテナンスしたい」という思いなどから、より一層髪型への関心が高まっていることが考えられます。

白髪の悩みは50代がピーク!約7割に達する

最後に女性全体での髪の悩み1位である「白髪の悩み」について。

「白髪の悩み」がもっとも高い年代は、まさに50代。「悩みを感じる」と答えた50代女性は、なんと69.1%で、約7割に達します。

一方で、実は50代女性の美容室での白髪染めのカラー利用率は、約4割(美容センサス2020年上期より算出。美容室利用者が母数)。「白髪に悩む女性」が約7割に対して、ギャップがあります

もちろん自宅での白髪染め(ホームカラー)で満足されている方もいらっしゃいますが、ホームカラーでは「自分では上手にできない」「カラー剤の汚れも気になる」など悩みをかかえている方もいらっしゃいます。

「美容室で白髪染めをどうオーダーすればよいか分からない」「白髪染めだけのために、美容室に行くのは気を遣う」という50代女性の声も聞きますので、「美容室で気負わずに、サクッと白髪染めができる」ならば、さらに50代女性のマーケットは広がりそうです。

EDITORIAL NOTE

コロナ禍では、気軽に白髪染めができる「カラー専門店」が好調なようです。

もちろん「カラー専門店」でなくとも、美容室でも「手軽な白髪染め」を取り組む方法はたくさんあるかと思います。

直前予約などで「行きたいと思ったときにすぐに行ける」仕組みや、「白髪染めのみ」「リタッチのみ」の時短メニューの導入なども良いかもしれません。

サロンが50代女性のニーズや悩みに寄り添い、「より美しい50代へのお手伝い」をご提案することで、市場はますます大きくなりそうです。

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文責

  • 田中公子

    田中公子(たなかきみこ)

    ホットペッパービューティーアカデミー研究員

    調査研究員として、2012年から活動。「美容センサス」をはじめとした、カスタマーの美容サロンに対する利用行動・意識調査や、美容消費の兆しを発信。

    セミナー講演、業界誌・一般誌・TVなど取材多数。(共著『美容師が知っておきたい50の数字』『美容師が知っておきたい54の真実』(女性モード社)ほか)。

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