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30代、40代にも「髪質改善」「インナーカラー」が人気!

続いて30代、40代女性のフリーワード検索ランキングです。

30代、40代女性の1位も「髪質改善」。20~40代女性すべての年代で1位を獲得しています。

そしてここでも、「インナーカラー」が引き続きトップ5圏内に!(30代2位、40代5位)

30代、40代女性も、全面のハイトーンカラーには躊躇するものの、コロナ禍で外出機会が減ったことで、「今ならインナーカラーならば、挑戦しやすい」と背中を押しているのかもしれません。

またトップ5圏内には「ヘッドスパ」(30代5位、40代4位)もランクイン。特に40代は、コロナ禍でも来店頻度が他の世代ほど落ち込んでおらず(関連記事はこちら)、「ちょっとリラックスしたい」といった気分転換も兼ねたサロン使いもあるのかもしれません。

30代、40代の前年から急上昇の検索ワードは!?

続いて、上位15位までの検索ワードのうち、前年同時期と比較して伸び率の高かった検索ワードです。

◆30代女性◆
1位 縮毛矯正(対前年比)178.6%
2位 キッズ(対前年比)168.0%
3位 ヘアセット(対前年比)159.6%

◆40代女性◆
1位 白髪ぼかし(対前年比)2036.9%
2位 インナーカラー(対前年比)193.8%
3位 ハイライト(対前年比)185.4%

30代の1位は「縮毛矯正」。夏にはニーズが上がるワードですが、特に今年の夏は外出しづらい状況だったこともあり、サロンにあまり行けなくても髪がおさまるようにというニーズかもしれませんね。「キッズ」が上昇しているのも、お子さんもカットしてくれるサロンを探すママが増えていることが分かります。

40代女性の前年比1位は「白髪ぼかし」。なんと前年比2036.9%と大躍進!

ハイライトやバレイヤージュなど、10代、20代で流行している技術を白髪染めにも生かした提案が増えていますが、白髪を「染める」ではなく、「ぼかす」「なじませる」ことが今後のトレンドになってくるかもしれません。

コロナ禍での新たなトレンドは!?

今回は7~9月のフリーワード検索ランキングのため、「縮毛矯正」など夏に人気のワードがどの年代も上位に上がりやすかったですが、コロナ禍も継続して「髪質改善」そして「インナーカラー」は10~40代に支持されていることが分かりました。

特にインナーカラーは昨年から急上昇している検索ワード。コロナ禍でおしゃれをする機会が以前よりは減っていても、ヘアスタイルで「ちょっと華やかに」そして、「ちょっと周りと差をつける」。チラ見せのおしゃれが流行しているようです。

EDITORIAL NOTE

娘が通う保育園のママさんたち(主に30~40代)の髪色が、この1年ですごく変わっています。

明るい茶色にされたり、グラデーションでピンクを入れてみたり。皆さん共通して「会社にしばらく行かないからいいかなと思って」と言います。

リモート勤務から、一部出社を始める会社も出てきましたが、インナーカラーは「パッとは気づかれない」ので、オフィス出勤でも受け入れやすいかもしれません。

これから30代、40代のお客さまからちょっとしたアクセサリー感覚でも需要がありそうです。

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※注記※本コラムに掲載のデータにつきましては、販促目的での利用(転載・引用)をお断りいたしております。予めご了承いただけますと幸いです。

文責

  • 田中公子

    田中公子(たなかきみこ)

    ホットペッパービューティーアカデミー研究員

    前職は経営コンサルティングファームでIT業界の業務改善に携わる。リクルート入社後、ホットペッパービューティーの事業企画を経て、2012年から現職。

    調査研究員として、「美容センサス」をはじめとした美容サロン利用調査や、美容消費の兆しを発信。セミナー講演、業界誌・一般誌・テレビなど取材多数。

    ◎共著
    『美容師が知っておきたい50の数字』『美容師が知っておきたい54の真実』(女性モード社)、『データで見るエステティックの今とこれから』(フレグランスジャーナル社)

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