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コロナ収束後も、7割が「スタッフとの会話を控えられる」を重視

前述の「コロナ禍で重視するようになったこと」をそれぞれの項目に回答した人に「コロナ収束後も重視するか?」を聞いたところ、「スタッフとの会話をなるべく控えられる」は74.7%に。

実はコロナ前からこの傾向はありました。「スタッフとの理想的な距離感」を聞いたところ、「そっとしておいてほしい:約7割」「コミュニケーションをとりたい:約3割」で、前者が大きく上回っています。(美容センサス2020年上期《美容室・理容室編》15~69歳・女性)。

コロナ前からの「会話なし」ニーズが、感染症対策もあわさって顕在化したともいえます。

スタッフからの「提案」は欲しい!

ただ、もちろんスタッフと何も話したくないわけではありません。「自宅ケアのアドバイス・提案が充実」が5位に入っているように、コロナ禍ではより一層、スタッフからの提案を求めているのかもしれません

「会話なし」ニーズの上昇は、お客さまが本来求めているコミュニケーションに気づく機会ととらえるのが良いのではないでしょうか。

◇データ出典
調査方法:インターネット調査
調査時期:2022年2月7日(月)~2月9日(水)
調査対象:美容サロン(※)利用者(1年以内)、全国の15~49歳の女性3,150人
※美容サロン…ヘアサロン、ネイルサロン、エステサロン、リラクゼーションサロン、アイビューティーサロン

EDITORIAL NOTE

「ホットペッパービューティー」でも、「会話なし」をメニューやクーポンに入れるサロンさんを見かけるようになりました。

お客さまは自分から「なるべく会話を少なくしたい」と言うことや、逆に「相談したい」なども言いづらいもの。

事前に選べることで、お客さまは求めている会話の量や距離感を、気がねなく伝えることができます。サロン側も、お客さまの希望にそった居心地の良さを提供できそうです。

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文責

  • 田中公子

    田中公子(たなかきみこ)

    ホットペッパービューティーアカデミー研究員

    前職は経営コンサルティングファームでIT業界の業務改善に携わる。リクルート入社後、ホットペッパービューティーの事業企画を経て、2012年から現職。

    調査研究員として、「美容センサス」をはじめとした美容サロン利用調査や、美容消費の兆しを発信。セミナー講演、業界誌・一般誌・テレビなど取材多数。

    ◎共著
    『美容師が知っておきたい50の数字』『美容師が知っておきたい54の真実』(女性モード社)、『データで見るエステティックの今とこれから』(フレグランスジャーナル社)

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