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サロン派?自宅派?白髪染めはどこでする?

■サロン染めと自宅染めの併用状況

出典:「白髪に関する意識調査2022」(2022/9)/女性20~69歳/「白髪染め実施者」のみで集計

白髪染めをしている女性に、どこで染めているかを聞いてみると、「サロン(美容室+専門サロン)のみ」が約半数(50%)、「自宅のみ」が約2割(18.9%)、「サロンと自宅を併用」が約3割(31.1%)でした。サロンと自宅を併用している人は、自宅染め利用のほうが多いことから、サロンでの白髪染め市場はまだまだ大きそうです。

ネットでのサロン探しの重視点は?

■「白髪染め」の施術を受けるサロンをネットで探す際に、どのようなことを重視しますか?

出典:「白髪・グレイヘアに関する意識調査2022」(2022/9)女性20~69歳/美容室で白髪染めのサロン探しをする/複数回答

「白髪染め」の施術を受けるサロンをネットで探す際に、どのようなことを重視しますか?については、1位「料金がリーズナブル」、2位「自宅から近い」、3位「料金が明確である」と、トップ3は料金や自宅からの距離がランクイン。

一方、4位以降に複数の項目が挙げられていることに注目しています。

店内の雰囲気、ネット予約、ネットの口コミ、施術写真‥etcと、白髪染めのサロン探しにおいては、非常に多くのポイントが重要視されているのです。「白髪染め」をする際にも、決して価格や自宅からの近さだけで、決められているわけではないことは他店との差別化に役立ちそうです。

自宅での白髪染めで困ることは?

出典:「白髪・グレイヘアに関する意識調査2022」(2022/9)/女性・20~69歳/自宅のみで白髪染め実施者/複数回答

最後に「自宅での白髪染め(自宅染め)のみ」の女性に「自宅染めで困ること」を聞いてみた結果です。1位は「髪全体を均一に染められない/染め残した部分がある」、2位は「染めた部分の色がすぐに落ちて、きれいな髪色が続かない/白髪が見えてくる」です。

いずれも白髪染めのクオリティについて「自宅染めでは限界がある」ように感じていることが分かります。このほか、部屋の汚れや手間などを挙げる人も多いです。

自宅でしか白髪染めをしない方にサロンでのクオリティやメリットを実感していただければ、サロンユーザーになる可能性は非常に高そうです。サロンでの白髪染めを、検討しているお客さまに向けて自宅染めのデメリットがいかに解消できるのか?ということを、ネットのメニューやクーポンに記載するのも大切でしょう。

EDITORIAL NOTE

コロナ禍で外出を控えることが続いた中でも、白髪染めに通う女性の頻度はほとんど変わらなかったといわれています。

一方で、サロンで白髪染めを1回も経験したことがない方も2割近くいらっしゃいます。そんな方々の「サロン染めをしたくなる条件」には、「施術時間がもっと短くなれば」という点もあるようです。

1回の施術でどのくらい時間がかかるのか、リタッチにはどのくらいかかるのか、など丁寧な説明をクーポンに記入することも新規の白髪染めのお客さまには有効そうです。

ご紹介した調査はこちら

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文責

  • 田中公子

    田中公子(たなかきみこ)

    ホットペッパービューティーアカデミー研究員

    前職は経営コンサルティングファームでIT業界の業務改善に携わる。リクルート入社後、ホットペッパービューティーの事業企画を経て、2012年から現職。

    調査研究員として、「美容センサス」をはじめとした美容サロン利用調査や、美容消費の兆しを発信。セミナー講演、業界誌・一般誌・テレビなど取材多数。

    ◎寄稿・連載
    (2022年5月~2022年10月)「ビューティ・インサイト」(WWD)、以下連載中「数字で読む美容トレンド」(BEAUTOPIA)、「美容サロンの経営塾」(国際商業)、「美容トレンド最前線!」(ファッション販売)

    ◎共著
    『美容師が知っておきたい50の数字』『美容師が知っておきたい54の真実』(女性モード社)、『データで見るエステティックの今とこれから』(フレグランスジャーナル社)

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