【都道府県①】利用金額、全国1位は?/東京都の美容サロン利用に、意外な事実も!

美容サロンの利用にエリアごとの特徴はあるのでしょうか?「都道府県別20代・30代女性の美容意識・実態調査」(2023年8月発表)より、毎年好評の「美容サロン都道府県ランキング」を前後編の2回で解説します!前編はヘアサロンの都道府県別利用についてご紹介!(ホットペッパービューティーアカデミー研究員 田中公子)

【ヘア】客単価1位の都道府県は?

※女性20~39歳・実数回答(1年以内の美容室利用者)

出典:「都道府県別20代・30代女性の美容意識・実態調査」

まずは客単価(1回あたり利用金額)です。TOP3について解説します!

1位:三重県
三重県は前年3位から1位に!店販の購入率が高く、店販の購入額で客単価が引き上げられていると考えます。また、今年は「美容室の値上げ」の実施率(利用者の「値上げがあった」、「今はまだ値上げされていないが、今後値上げの可能性がある」の回答合計)が三重県が最も高いという調査結果が出ており(※)値上げの影響もあるかもしれません。
「ランキングデータ」(P12)より

2位:愛知県
愛知県は、華やかな「名古屋巻き」を生み出し、髪型への意識が高いエリアといえるでしょう。大学生が親と同居して自宅から通うケースも多いともいわれ(※)、20代の学生の可処分所得が高く美容にもお金をかける比率が上がるのかもしれません
※日本経済新聞2021年9月21日の記事を参照「衆院選 10代投票率 静岡、全国平均下回る」

3位:東京都
東京都は、ハイトーンカラーの流行を全国でけん引しています。デザイン性の高い(=単価の高い)カラーや、ハイトーンカラーで傷んだ髪をケアするために高品質なトリートメントを利用する人が他エリアよりも多いとも考えます。このため単価が上がりやすいのかもしれません。

【ヘア】年間利用金額の1位は、2年連続の…!

※女性20~39歳・実数回答(1年以内の美容室利用者)
出典:「都道府県別20代・30代女性の美容意識・実態調査」

次に年間利用額(1回あたり利用金額×年間利用回数)をみてみましょう。1位は東京都!客単価、年間利用回数ともに全国2位と総合力での2年連続1位となりました。

年間利用回数は、ハイトーンカラー利用によってメンテナンスの頻度が上がりやすいでしょう。また、東京都は専門サロンなど多様なサロンがあります。目的に応じてサロンを併用するといった使い方によって来店回数も上がるのかもしれません

一方で、東京都については興味深いデータがあります。