【前編】50代女性が消費のカギ?サロン選びの3つの「新基準」は?

いまメディアでも50代女性が取り上げられることが増えています。「え?あのタレントさんも⁉」と思うような人も、もう50代。これまでの50代のイメージがくつがえされていませんか?

50代女性は美容サロン利用においても大きなチャンスになるマーケット!「美容センサス2023年」の上期・下期から、オトナ女性の美容の悩みやサロン利用の実態、サロン利用における価値基準を前後編で解説します!

(ホットペッパービューティーアカデミー研究員 田中公子)

団塊ジュニアが50代に

50代になぜいま注目するのか?それは人口ボリュームが多い「団塊ジュニア(おおよそ49歳~52歳)」と言われる世代が50代に突入したからです。

出典:「日本の将来推計人口(令和5年推計)」(国立社会保障・人口問題研究所)をもとに、ホットペッパービューティーアカデミーが加工して作成

こちらの図は2020年時点での「人口ピラミッド」という年齢(縦軸)ごとの、ボリューム(横軸)を示したものです。40代後半から50代のあたりが非常に横に長く人口が多くボリュームゾーンになっていることが分かります。2025年にはこのボリュームゾーンがすべて50代になり、50代人口が大幅に増えるのです。

人口の多さ=マーケットの大きさです。

美意識の高い世代

実は現在の50代女性に注目したのは、今が始めてではありません。今から約10年前、社会では「40代女性」に対するマーケットが大きく注目を集めました。ホットペッパービューティーアカデミーでも、当時から「オトナ女性(40代女性)」のセミナーを開催しています。

出典:ホットペッパービューティーアカデミー「オトナ女性(40代女性)セミナー資料」(2015年当時)

こちらの資料は当時の40代女性のセミナーで使っていた資料ですが、人口ボリュームの他には、「好奇心の旺盛さ」「高い美意識」「加齢とともに増える悩み」に対してチャンスのあるマーケットと伝えていました。この時取り上げた40代女性が、いま50代になっているのです。

当時のセミナーで40代女性を代表する例としてあげていた有名人、例えば「檀れいさん」、「稲森いずみさん」、「松嶋菜々子さん」…、彼女たちも団塊ジュニア世代。50代になってもますます輝き続けており、50代の美容意識をけん引しているのではないでしょうか。