ヘアカタログの好みは?
美容室・理容室で渡されるヘアカタログは男性用、女性用どちらを見たいですか?
出典:美容に関するサステナビリティ意識調査2024
ヘアサロンでは「ヘアカタログ」を見ながら、お客さまとデザインのイメージをすりあわせることもあるでしょう。その際に「見た目の性別」で、無意識のうちに「男性用」「女性用」を選んでお渡ししていませんか?
アンケートで答えた性別をもとにした集計結果では、「男性」「女性」ともに「両方見たい」と答える人が一定数いることが分かります。15~19歳では、「両方見たい」は、2割を超えています。例えば、若年層に人気の「刈り上げショート」であれば、従来的な女性らしさ・男性らしさにとらわれないデザインも多いです。
提案の際には、男女両方のカタログからデザインを見ていただくと、より顧客満足があがるかもしれません。
その「決めつけ」ちょっと待って!
美容室・理容室で渡されるヘアカタログは男性用、女性用どちらを見たいですか?
出典:美容に関するサステナビリティ意識調査2024
さらに調査内にて、自身の性別を聞く設問に対して「無回答/あてはまらない」とした方は、ヘアカタログを「両方見たい」が45.5%に達しています。
LGBTQ+の方は国内で全人口の約5〜8%存在するといわれています(コチラ)。これはサロンのお客さまにも、(ご自身がLGBTQ+であると伝えているかどうかにかかわらず)きっといらっしゃるはずという数字です。
お客さまがどんな性のあり方かにかかわらず、「女性用」「男性用」両方のヘアカタログを見ながら、お客さまと長さや細かいパーツを確認することで、より納得のいくスタイルを選ぶこともできるのではないでしょうか?
美容室・理容室でのジェンダー・セクシュアリティに関する対応で、嫌な気分になった経験はありますか?
性別が「無回答/あてはまらない」の人が回答 出典:美容に関するサステナビリティ意識調査2024
ヘアカタログ以外にも、見た目の性によって「雑誌」「施術の提案」をされて嫌な気持ちになったという方もいらっしゃいます。
良かれと思って提案したその一言は、実はお客さまにとっては「そんなことを望んでいない」と思うような場合や、「勝手に性を決めつけられた」と感じられることもあるのです。
「このスタイルの、どのあたりがご希望でしょうか?」などお客さまのニーズをより深掘りするようなお声がけにするだけでも、ずいぶんと変わりますよ!
ジェンダーレスへの配慮は、サロンの印象も変える!
あなたが通う美容サロンが「ジェンダーレスへの配慮」を重視していると印象は変わりますか?
全員回答 出典:サステナビリティに関する意識調査2023
最後に2023年の調査結果になりますが、このデータでは半数のお客さまがサロンのLGBTQ+の取り組みによって「印象が良くなる」と答えています。
性差を問わないデザインの提案や配慮は、お客さまの性のあり方にかかわらずサロンの好感度をあげることにつながっています。
ジェンダーレスへの配慮というのは、実は特別なことは必要ありません。スタッフのちょっとしたふるまいや言葉遣いによって、お客さまのサロンに対する信頼感があがり、満足度向上につながっていくのです。