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爪に悩みがあっても「何もしていない」が約半数に!

※爪・指先に悩みがある人が対象
出典:美容センサス2024年上期<ネイルサロン編>(ホットペッパービューティーアカデミー)

爪や指先に悩みのある人に、悩みに対する対処法を聞いたところ、女性は、「美容サロン・医療機関」が11.8%、「自己処理のみ」が38.6%、そして最もシェアが高いのは「特に何もしていない」49.5%です。爪に悩みがあっても、半数近くの人が対策が手つかずなのです。

男性も同様です。「美容サロン・医療機関」が20.4%、「自己処理のみ」が39.2%、最もシェアが高いのは「特に何もしていない」40.4%

アカデミーが以前実施した「爪の悩みに関する意識調査」では、「何かしたいが、対処する方法が分からない」といった回答もありました。お客さまの爪の悩みに対して、適切な情報がうまく届いていないということはありませんか?

ネイルサロン利用者は現状の約6倍まで拡大できる⁉

出典:美容センサス2024年上期<ネイルサロン編>(ホットペッパービューティーアカデミー)

最後に男女のネイルサロン利用の今後の可能性を見ていきましょう。1年以内サロン利用者は男女合計で6.8%ですが、ネイルサロンを利用していないが、利用意向のある「意向者」は9.2%。現状のサロン利用者よりもボリュームがあります。

さらに注目しているのは、爪の悩みがあるものの「ネイルサロンへの利用意向がない層」です。実は26.8%もあるのです。

ネイルサロンに行かない理由は、もちろん自己処理で満足しているというのもあるでしょうが、別の調査では7割以上が爪の悩みに対してサロンでケアできることを「知らない」と回答しています。ホットペッパービューティーやSNSでの情報発信が、悩みを持つ人に届くような内容になっているのか?見直してみるのもよいでしょう。この潜在層が取り込めると、マーケットは一気に広がります。

1年以内サロン利用者(6.8%)+意向者(9.2%)+潜在層(26.8%)=42.8%となり、マーケットは現状の約6倍に広がる可能性があり、まだまだ伸びる可能性が大きい市場であると考えています。

EDITORIAL NOTE

ネイルサロンに行きたくない理由を聞くと、「価格が高そうだから」と「ネイリストとの会話が苦手だから、緊張するから」が上位にあがり、ネイルサロンに行ったことがない人にとっては、ネイルサロンはまだまだ入るのに緊張する場所のようです。

しかし、「お得感」や「自分がそこにいても大丈夫」という安心感が事前に得られることで、サロンに行くハードルはぐっと下がるのではないでしょうか。

例えばホットペッパービューティーの「フォトギャラリー」にネイルデザインと一緒に、サロンの内観写真を入れてみるなど、初めてのお客さまでもサロンを疑似体験できるような情報発信も大切でしょう。

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文責

  • 田中公子

    田中公子(たなかきみこ)

    ホットペッパービューティーアカデミー研究員

    美容に関する消費者行動を調査・研究
    これまでに発表した美容関連の調査は200本以上


    ■経営コンサルティングファームを経て、リクルート入社。ホットペッパービューティーの事業企画から2012年より現職。

    ■調査研究員として、美容センサスなどの消費者調査や研究員コラム等での解説を担当。美容センサスデータブック数字で見る美容などデータのビジュアライゼーションに定評がある。

    ■セミナー講演、業界誌・一般誌・テレビなど取材多数。

    ※メディア取材はコチラよりお問い合わせください。


    ◎寄稿・連載
    「数字で読む美容トレンド」(Beautopia)
    「ホットペッパービューティーアカデミー研究員 田中 公子氏が見る『アイビューティー業界』」(アイビューティージャーナル)
    「一橋ビジネスレビュー : 日本企業の人的資本経営 2023年 SUM.(71巻1号)」(共著/東洋経済)
    「美容トレンド最前線!」(ファッション販売/~2023年)
    「美容サロンの経営塾」(国際商業/全100回)、「ビューティ・インサイト」(WWD/全6回)

    ◎書籍(共著)
    「美容師が知っておきたい50の数字」(女性モード社)
    「美容師が知っておきたい54の真実」(女性モード社)
    「データで見るエステティックの今とこれから」(フレグランスジャーナル社)

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