【ネイル・まつげ】新潮流「育成系メニュー」が人気上昇中!自爪育成、まつげ育毛が増加

ヘアサロンで大人気の「髪質改善」。ブームはまだまだ続きそうですが、「本質的な改善」の流れはネイルやまつげにも広がっています

今回は「自爪育成」や「まつげ育毛」など、自分自身の爪やまつげを健康的に育てるメニューに注目。ホットペッパービューティーアカデミーの「美容センサス2024年上期<ネイルサロン編><アイビューティーサロン編>」を基に、最新の動向を詳しく解説していきます。

(ホットペッパービューティーアカデミー研究員 田中公子)

「自爪育成」のトレンド上昇

出典:「Googleトレンド」よりホットペッパービューティーアカデミー作図

Googleトレンド※のデータによると、「自爪育成」の検索数は2019年以降、右肩上がりに増加しています。特に2021年には急上昇し、その後も一定の人気を維持しながら、2024年にかけて再び上昇傾向が見られます。

※Googleトレンド(こちら
指定した期間や地域における検索ボリュームを、0~100の相対スコア(人気度)で可視化するツールです。これは絶対的な検索数を示すのではなく、期間内の最大検索数を100とした相対的な指標となります。

この背景には、コロナ禍による「本質的な美容」に対する関心の高まりや、SNSでの「自爪育成」ブームの影響が考えられます。また、ネイルサロンでも育成系メニューが充実し、トレンドとして定着しつつあることがうかがえます。

サロンで「ケアのみ」メニューが人気の理由は?

※女性15~69歳(ネイルサロン利用者)
出典:ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2024年上期<ネイルサロン編>」

ホットペッパービューティーアカデミーの調査では、ネイルサロンで最も利用されているメニューは「ジェルネイル(70.9%)」ですが、「ハンド:ケアのみ(29.3%)」が3位にランクインしており、「マニキュア(31.0%)」とほぼ同程度のニーズがあることが分かります。

※女性20~29歳(ネイルサロン利用者)
出典:ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2024年上期<ネイルサロン編>」

また20代でのメニューの利用の動きは特に注目です。20代の「ジェルネイル」の利用率は2022年の73.2%から2024年には69.7%へと減少傾向にあります。一方で、「ハンド:ケアのみ」の利用率は19.9%から27.2%へと上昇しています。

20代は、デザインを目的としたネイルだけではなく、自爪の健康を意識した「ネイルケア」への関心が高まっていることがわかります。ジェルネイルの人気は依然として高いものの、一部のユーザーが「爪を育てる」選択肢を重視し始めていることがうかがえます。

また、「ジェルネイル」を続けることで爪の痛みが気になるお客さまもいるため、一定期間「ケアのみ」に切り替えて爪を休ませる方も増えているのかもしれません。

サロンにおいては、自爪育成に特化したメニューの打ち出しや、ジェルネイルとネイルケアを組み合わせた複数回の利用提案によって、新規顧客の獲得やリピーターの増加につなげることもできそうです。