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まつげ美容液ブームは継続!人気の背景とは?

出典:「Googleトレンド」よりホットペッパービューティーアカデミー作図

Googleトレンドによると、「まつげ美容液」の検索数は2017年ころから上昇し、2020年以降さらに注目度が高まっています。

2017年に転換点
「まつげが伸びる」ヒット商品の登場で、まつげ美容液が美容習慣として市場に広がり始めました。

2020年以降の急成長
コロナ禍での「マスクから見える」部位として、目元美容に注目が集まりました。

今後も継続的に成長
現在もSNS等の影響で、継続的に需要が拡大しています。

サロンでは、店販によるホームケア提案を強化し、まつげケア市場の成長を取り込むことが重要でしょう。

サロンでの「まつげケア」、20代を中心に急成長

※女性15~69歳(アイビューティーサロン利用者)
出典:ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2024年上期<アイビューティーサロン編>」

ホットペッパービューティーアカデミーの調査からは、女性の「まつげケア」の利用率は、2022年の14.4%から2024年には19.2%へと増加しています。特に2023年から2024年にかけて 4ポイントの大幅上昇が見られ、まつげケアへの関心の高まりが顕著です。

※女性20~49歳(アイビューティーサロン利用者)
出典:ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2024年上期<アイビューティーサロン編>」

さらに20代~40代のデータを見ると、20代は前年から8.1ポイント増の21.5%に達し、まつげケアへの関心の高まりが顕著です。SNSでの情報発信や、美容意識の高まりが背景にあると考えられます。

また30代は3.3ポイント増(21.7%)、40代は5.2ポイント増(22.1%)と、着実に増加しています。エイジングケアの一環として、まつげのボリューム維持や育毛に注目が集まっている可能性があります。
サロンでは年齢層にあわせたまつげケアメニューの提案によって、さらなる需要拡大が期待できるでしょう。

「育成」ブームのHOT PEPPER Beautyへの活かし方は?

美容業界では「本質的な美」を求める流れが強まり、ネイルサロンやアイビューティーサロンにおいても、自爪育成やまつげケアの人気が高まっています。こうしたトレンドを踏まえ、HOT PEPPER Beautyでできる集客の工夫を考えてみましょう。

ケアメニューの充実
自爪育成やまつげ育毛といった「育てる美容」のニーズに応えたメニューを導入し、顧客の健康志向に寄り添う。HOT PEPPER Beautyのメニューやクーポンにキーワードとして入れるのも良さそうです。

ブログでの発信
ブログを活用し、ケアメニューの効果や重要性をわかりやすく発信することで、新規顧客の獲得やリピーターの増加につながるでしょう。ブログでは写真を入れることも効果的です。

ホームケアサポート
サロンだけではなく、店販のご提案によって、サロン以外でも美を育てる習慣を提案。店販商品とセットにしたクーポンなども良さそうです。

これからのサロンは、施術を提供する場ではなく、「美を育むパートナー」 としての役割が求められています。健康的な美しさをサポートするサロンは、今後ますます選ばれる存在になっていくでしょう。

EDITORIAL NOTE

実は私もこの1年、まつげ育毛を継続中です。サロンでの定期的な施術とまつげ美容液によるホームケアを組み合わせていますが、目元のメイクを一切しなくても、アートメイクとまつげの施術だけでTVの収録にも映れるほど変化を実感しています。

また、現在通っているサロンでは、施術のたびに自まつげの状態を確認し、その日の施術方針やホームケアのアドバイスを受けられるのも魅力のひとつです。ホームケア商品を単に購入するだけでなく、使い方までサポートしてもらえることで、サロンに通う意味がより大きくなっています。

ネイルもアイも「他店との差別化が難しい」と言われますが、お客様の「美の伴走者」となることこそが、リピーター獲得の大きなカギになるのではないでしょうか。

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文責

  • 田中公子

    田中公子(たなかきみこ)

    ホットペッパービューティーアカデミー研究員

    美容に関する消費者行動を調査・研究
    これまでに発表した美容関連の調査は200本以上


    ■Deloitte Tohmatsu Consulting(デロイトトーマツコンサルティング)を経て、リクルート入社。ホットペッパービューティーの事業企画から2012年より現職。

    ■調査研究員として、美容センサスなどの消費者調査や研究員コラムなどでの解説を担当。美容センサスデータブック数字で見る美容などデータのビジュアライゼーションに定評がある。セミナー講演、業界誌・一般誌・テレビなど取材多数。

    ■プライベートでは小学生2児の母、2024年から子供の小学校のPTA会長と学校運営評議委員を務める。

    ※メディア取材はコチラよりお問い合わせください。


    ◎寄稿・連載
    「数字で読む美容トレンド」(Beautopia)
    「ホットペッパービューティーアカデミー研究員 田中 公子氏が見る『アイビューティー業界』」(アイビューティージャーナル)
    「一橋ビジネスレビュー : 日本企業の人的資本経営 2023年 SUM.(71巻1号)」(共著/東洋経済)
    「美容トレンド最前線!」(ファッション販売/~2023年)
    「美容サロンの経営塾」(国際商業/全100回)、「ビューティ・インサイト」(WWD/全6回)

    ◎書籍(共著)
    「美容師が知っておきたい50の数字」(女性モード社)
    「美容師が知っておきたい54の真実」(女性モード社)
    「データで見るエステティックの今とこれから」(フレグランスジャーナル社)

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