年齢を「隠す」から「活かす」へ!加齢を逆手に取った美容とは?

40代・50代女性が美容消費の新たな主役に!団塊ジュニアの世代の彼女たちは、人口規模が大きく、加齢による美容の悩みが深まる一方で、美容で自己表現を楽しむ意識も高まっています。

ホットペッパービューティーアカデミーの「美容センサス」のデータをもとに、40代・50代女性のニーズを掘り下げ、サロンにとっての新たなマーケットチャンスを探っていきましょう。

(ホットペッパービューティーアカデミー研究員 田中公子)

現代の40代は、1955年の30代⁉

最近、キレイな40代・50代が増えたなと感じる機会が増えていませんか?年齢よりも”若見え”するオトナ女性が増えている理由を、データから考えてみましょう。

出典:「令和2年版厚生労働白書」よりホットペッパービューティーアカデミー作図

この図は、1955年から2019年にかけて日本人の平均寿命がどれほど延びたかを示しています。戦後の1955年時点で女性の平均寿命は67.75歳(68歳)でしたが、2019年には87.45歳(87歳)と約20歳も延びているのです!

そして、右の図は、1955年と2019年の平均年齢を比率で換算したところ、2019年の30歳は1955年の23歳、40歳は1955年の31歳に相当することがわかります。

つまり「0.78倍(68歳÷87歳)の若返り」といえるでしょう。女性の平均寿命の延長で年齢のとらえ方が変わってきています。

このほかにも

  • 医療・美容の変化
  • 女性の社会進出が進む
  • 卒婚・再婚による出会い

など、社会の変化によって、女性が40代以降も「人に見られる」機会が増えており、自身の外見に気を配ることも、”若見え”を後押ししているでしょう。