店販がリピート率を上げるカギ?
“おうち美容”と”サロンケア”の相乗効果
「店販をすすめると、サロン通いが減ってしまうのでは…?」そんな疑問を感じたことはありませんか?
確かに「自宅でケアができるなら、サロンに行かなくてもいい」と考える方もいるかもしれません。でも実際には、店販を購入するお客さまほど、サロンを継続的に利用し、1回あたりの支出も高く、リピート率が高い傾向があることが、調査の結果、明らかに!
おうち美容の充実が、サロン離れにつながるのではなく、むしろ「プロの技術」と「自宅ケア」の相乗効果で、美容体験そのものをより深めていく…。今回は、そんな店販の可能性について、ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2024年上期」の各ジャンル別の調査をもとに解説します。
(ホットペッパービューティーアカデミー研究員 田中公子)
目次
店販購入者の年間利用回数が増える理由は?
【女性】美容室・年間利用回数
※女性15~69歳・各美容サロン1年以内利用者
ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2024年上期」
はじめに注目したいのが、店販購入者は年間利用回数も多いという点です。
女性の年間利用回数の調査では、美容室やエステサロンなどを中心に、店販購入者の方が非購入者よりも1〜2回多い傾向が見られます。
【男性】美容室・年間利用回数
※男性15~69歳・各美容サロン1年以内利用者
ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2024年上期」
一方、男性の場合も、美容室やアイサロンなどを中心に店販購入者の来店回数がやや高い傾向にあり、継続的にサロンに通う習慣が見られます。また、エステサロンにおいては男女ともに店販購入者と非購入者の差が比較的大きく、店販アイテムが来店のきっかけとなっている可能性が高いといえそうです。
この背景には
- 商品がなくなってきたタイミングで「そろそろサロンに行こうかな」と思い出してもらえるという、自然な来店動機が生まれやすいこと
- サロン側から「このアイテムを継続して使うことで、次の施術の効果が持続しやすくなりますよ」といったフォローがあることで、お客さまも“通い続けるメリット”を実感しやすくなること
などが考えられます。こうした日常の中での小さな“きっかけ”が、結果として年間来店回数の底上げにつながっていると考えられます。
店販購入者は”一つのサロンに通い続ける人”
【女性】「基本的に一つのサロンを使い続けている」割合
※女性15~69歳・各美容サロン1年以内利用者
ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2024年上期」
「リピート率」つまり、基本的に1つのサロンを使い続けているかという指標でも、店販購入者のほうが高い結果が出ています。
女性では、店販購入者のほうがサロンを継続利用する割合が高く、美容室では71.5%が「基本的に1つのサロンを使い続けている」と回答しています。他のジャンルでも同様の傾向です。
【男性】「基本的に一つのサロンを使い続けている」割合
※男性15~69歳・各美容サロン1年以内利用者
ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2024年上期」
男性も、美容室では大きな差はないものの、エステサロンやネイルサロン、リラクサロンなどでは、店販購入者のほうが明らかに高いリピート率を示しています。
サロンで購入した商品を継続的に使用しているお客さまは、施術との相乗効果や自宅でのケアを実感しやすく、それが“このサロンを使い続けたい”という意識へとつながっているのでしょう。
つまり、店販を購入するという行動は、サロンに対する信頼の証でもあり、「このサロンの提案なら間違いない」「次もここで任せたい」と感じる心理的なつながりを生み出しているといえます。