【調査】ネット予約、キャッシュレス…DXが進んでいると思う業種ランキング!美容サロンは何位?
コロナ禍で一気に注目を集めたDX(デジタルトランスフォーメーション)。ネット予約やキャッシュレスなど、美容サロンでもDXが進んでいます。今回は2022年7月に発表した「美容サロンのDXに関する利用意識・実態調査」および10月に発表した【オンライン決済編】から、お客さまの美容業界に対するDXニーズを見ていきましょう。
(解説:ホットペッパービューティーアカデミー研究員 田中公子)
目次
進むネット予約、女性のアイサロンのネット予約率は80.5%
【女性】美容サロンのネット予約率は?
出典:「美容センサスデータブック」、女性15~69歳、過去1年以内の各サロン利用者
美容サロンのDXというと、この10年では「ネット予約」が大きな変革の一つです。ホットペッパービューティーでも、年間予約数は1.6億を超えています(2023/1月時点)
美容センサスの調査(カスタマーの一般調査)では、女性の各ジャンルごとの美容サロンのネット予約率(1年以内にサロンをネット予約した人の割合)は、ヘアサロンが55.3%と半数を超えています。
最も高いのはアイサロンの80.5%!大半のお客さまがネット予約を利用しているのです。
男性もネット予約を利用!ヘア以外は、50%を超える!
【男性】美容サロンのネット予約率は?
出典:「美容センサスデータブック」、男性15~69歳、過去1年以内の各サロン利用者
男性のサロンのネット予約率もみていきましょう。男性のヘアサロンのネット予約は48.9%と5割近く。他ジャンルは、ネット予約率が5割を超えています。
女性同様に、男性も「電話で予約」や「予約しないで来店」する男性は年々減っています。
男性はサロンを選ぶ前に、ネットの口コミ・スタイル・デザインなどをしっかりとチェックする傾向にあるため(こちら)そのまま予約できるのは合理的と考える人も多いでしょう。
男女とも今やネット予約は必須といえます。
オンラインやデジタルツールを活用する美容サロンへの利用意向は約半数
「オンラインやデジタルツール」を活用する美容サロンへの利用意向は?
出典:美容サロンのDXに関する利用意識・実態調査」(2022年7月)・男女20~49歳
「オンラインやデジタルツール」を活用する美容サロンへの利用意向は、「利用したい」が、女性は54.6%、男性は49.1%。ほぼ半数が「利用したい」を回答しています。
ネット予約の他には、「キャッシュレス決済」もコロナ禍で美容サロンに浸透しました。さらに「オンライン決済」については、女性20~49歳では、75.6%(こちら)の利用意向があり、美容サロンのDXに対する期待の高さがうかがえます。
DXが進んでいると思う業種、美容サロンは何位?
DXが進んでいると思う業種(TOP10)
出典:「美容サロンのDXに関する利用意識・実態調査」(2022年7月)・20~49歳男女・複数回答
では社会全体からは、美容サロンのDXはどのくらい進んでいると考えられているのでしょう?
「DXが進んでいると思う業種」の中で、「美容サロン」は、女性は7位、男性は8位です。
飲食、日用品購入といった利用頻度が高い業種が上位にランクインしています。美容サロンも日常接点が高いサービスですが、旅行や交通機関、映画館などに比べるとまだまだカスタマーのDXに対する認知が低いようです。
逆に言うと、美容サロンはまだまだDXの伸びしろがあるということ。今回ご紹介したデータからもお客さまの美容サロンのDXに対する期待が高いことが分かりました。
ネット予約、キャッシュレス決済、そしてオンライン決済など、美容サロンでのDXにより、お客さまの利便性は高まっていきます。その結果、これまで利用してなかった人が利用したり(=利用者のすそ野が広がったり)、利用頻度が高まることにもつながっていくのではないでしょうか。