20代・40代の持つ価値観の違いとは?満足度を高める接客のコツ

ホットペッパービューティーアカデミーで発表するデータを、研究員の解説や事例を交えながらご紹介するページです。

Z世代・ゆとり世代・団塊世代など、世代ごとに語られることが多いのは、それぞれに持つ価値意識が異なるからです。今回は、それぞれの世代の価値意識の違いをふまえ、サロンでの接客や満足度アップのためにどう生かせばいいのか、データをもとに読み解いていきます。

 

(解説:ホットペッパービューティーアカデミー研究員 岡本華奈子)

20代は「周囲からどう見られているのか」を気にして
「思ったことが言えない」「空気をよむ」傾向。

まず、20代の価値観から見ていきます。

こちらは20代女性のランキングですが、オトナ女性世代と差分が大きかった項目(=40代女性より20代女性のほうが特に重要視)を濃い紫色で強調をしています。最も回答差が大きかったのは、「他人からの目線が気になる」という項目。この項目は若い世代ほど高い傾向にあるのですが、特に20代は「似合わないと思われているのでは」「(美容サロンで)おしゃれな人が多いと気後れする」など、過剰なほどに「周囲からどう見られているのか」を気にしているようです。

次いで、空気をよみすぎるという傾向。20代は皆さんのイメージ以上に「思ったことが言えない」「空気をよむ」傾向があります。そのため、美容のプロに意見しづらいので、イメージと違っても言えない、(言いたいこと、してもらいたいことがあっても)遠慮してしまうのです。

また、周囲の人から認められたいという気持ちが強い方だと思う、といった承認欲求が高いのも、この世代の特徴です。

美容サロンに対する「本音」。サロンで困った経験がある人は約半数!

では、上記価値観をふまえ、お客さまがサロンに抱いている「本音」について見ていきましょう。

今回のアンケートでは、『美容サロンで、「自分が出来なくて/言えなくて」困ったことがある』と回答をした人の割合は全ての世代でなんと半数前後にものぼることがわかりました。

 

では、具体的にどのような点に「困った」「出来なかった」と感じているのでしょうか。

世代別の価値観の違いをより分かりやすくするために、 “Z世代” “ミレニアル世代”といわれる20代と“オトナ女性”世代といわれる40代の差を比較してみましょう。

20代・40代ともに、「なりたいスタイルや、やりたいデザインを聞かれたが、特にイメージがなかった」がトップに。そもそもサロンに来店する際に「こんなスタイル・デザインにしたい!」と明確にイメージできているお客さまは少ないようです。

選択肢としては同じ「なりたいイメージがない」という回答ではありますが、フリーアンサーを見ていると、その背景には年代別の違いがあるようです。