サロンで実践!世代別の接客のコツ
最後に、これらの調査結果を踏まえ、どのようにサロンで実践すればいいのかまとめていきます。
◆カウンセリング
まず、カウンセリングシーン。20代は恥ずかしがって希望を隠したり、経験値の少なさからなかなか選べない、それに対し時間がかかり申し訳ない、と思ってしまう傾向がありますので
・「時間がかかっても大丈夫ですよ」と声をかけるなど、ゆっくりでもいいと安心してもらう
・もし写真があれば~、と写真を出しやすい空気を作る
・「これとこれが似合いそう!どっちが好み?」などと2つ・3つから選べるような問いかけにしてあげる
といった接客が効果的です。
また40代は、こだわりがない、と回答する方が多い一方で、特に希望を伝えないと「いつもと同じ感じになって代わり映えしなかった」との意見もありますので、髪質に合った、少し印象を変えるようなスタイルの提案をしてみるといいかもしれません。
◆施術中・施術後
そして施術中・施術後のシーンでは、20代は
・旬な情報・トレンド情報の提供
・セルフケアなど、プロならではの情報の提供
・仕上がり確認ではしっかり褒める!
ことが重要です。
一方で40代は「共感」はもちろんですが、それに対して、「さりげなくコンプレックスをカバーしてくれるような提案」もおりまぜてあげると、スタッフさんへの信頼につながっていきます。
また、気遣いという点も忘れてはいけません。適度な距離感の中でも、トイレの確認や温度調節のためのブランケットの声がけなどしていただくことで、満足度アップになりそうです。
お客さまの満足度を上げるために「不満の解消」「お客さまが喜ぶこと」の両面でお伝えさせていただきました。また、カウンセリング力を高めるための動画セミナーもサロンジャンル別に公開していますので、ぜひこちらも参考にしてみてください。
お客さまは不満があってもなかなか口には出してくれないことも多いはず。今回の調査がお役に立ちますと嬉しいです。
◇データ出典
調査方法:インターネット調査
調査名:世代別の美容消費・価値観に関する調査
調査時期:2022年 2 月 4日(金)~2 月 6日(日)
調査対象:ヘアサロン・ネイルサロン・アイビューティーサロン・リラクゼーションサロン・エステサロンのいずれかで1年以内に利用経験がある全国の20~59歳の女性1,656人
(スクリーニング調査での出現率に基づいて各年代における本調査対象者の人口推計を算出し、その構成比に沿うようにウェイトバック集計を実施。本リリース内ではウェイトバック補正後の値を掲載。)