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カット代の値上げ。1月以降は?

出典:総務省「消費者物価指数」よりホットペッパービューティーアカデミー作図

美容室の「カット代」に絞って消費者物価指数をみると、さらに上昇は緩やかになっています。

ただし2022年11月から12月にかけて、上昇幅がこれまでよりもやや大きく0.4ポイント増となりました。(11月までは、0.1~0.2ポイント増)価格改定を年明けから実施したサロンも多いため、1月以降にカット料金も上昇していく可能性はあります。

物価高にともないサロン支出は抑える?抑えたくない?

出典:ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2022年下期<美容意識・購買行動編>」女性15~69歳

一方、世の中全体の物価高に対して、女性のサロン消費は変化するのでしょうか?美容・ファッション関連の消費に対する調査では、「メイクアイテム」「ファッション関連」の支出に関しては、「今後支出を抑えたい」のほうが「抑えたくない」よりも高いスコアでした。

ところが、「基礎化粧品」「ヘアサロン」については「今後支出を抑えたくない」のほうが高い結果に。基礎化粧品は、ほぼ毎日使います。「必需」と捉える人が多いのでしょう。

それと同じように、「ヘアサロン」に関しても「プロにしかできない技術で、自分にはできない」ものであり、それゆえ「支出を抑えたくない」と考えるお客さまが多い結果ではないでしょうか。

EDITORIAL NOTE

コロナ渦で改めて、サロンの価値に気づくお客さまは多かったです。

前髪を切る、白髪を染める、もちろんセルフでもできますが、「プロでないとダメだ」と思うことのほうが多かったのではないでしょうか。

ただ、物価高の中で消費者の財布の紐が固くなっているのは事実です。物価高の中でもサロンに来てくださるお客さまに対して、より一層、顧客満足の意識を高くもつことが必要ではないでしょうか。

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文責

  • 田中公子

    田中公子(たなかきみこ)

    ホットペッパービューティーアカデミー研究員

    前職は経営コンサルティングファームでIT業界の業務改善に携わる。リクルート入社後、ホットペッパービューティーの事業企画を経て、2012年から現職。

    調査研究員として、「美容センサス」をはじめとした美容サロン利用調査や、美容消費の兆しを発信。セミナー講演、業界誌・一般誌・テレビなど取材多数。

    ◎寄稿・連載
    (2022年5月~2022年10月)「ビューティ・インサイト」(WWD)、以下連載中「数字で読む美容トレンド」(BEAUTOPIA)、「美容サロンの経営塾」(国際商業)、「美容トレンド最前線!」(ファッション販売)

    ◎共著
    『美容師が知っておきたい50の数字』『美容師が知っておきたい54の真実』(女性モード社)、『データで見るエステティックの今とこれから』(フレグランスジャーナル社)

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