【後編】美容サロンのインバウンド、言語の壁・文化のギャップはどう乗り越える?

前編の続きです。訪日外国人旅行者の急増にともない、美容サロンにとってもインバウンドは大きなチャンス。後編では、実際に外国人旅行者が来店したサロンのスタッフのアンケートを紹介!外国人旅行者の来店経路やコミュニケーション方法、文化のギャップをどう乗り越えるかについての実態を紹介し、今後の対策を考察します。

(ホットペッパービューティーアカデミー研究員 田中公子)

外国人旅行者の来店経路は?Web活用が進む

※美容サロンスタッフ(外国人旅行者の来店あり)、複数回答
出典:ホットペッパービューティーアカデミー「美容サロンにおけるインバウンド実態調査」(2024年9月)

外国人旅行者が美容サロンを訪れる経路として最も多いのは、「たまたま通りがかって来店」(40.5%)です。

一方で、2位には「インターネット検索」(38.5%)が入り、予約サイトやSNSを利用して来店するケースも3割程度見られます。特に若年層は、Webを活用して予約する傾向が強いでしょう。

また、外国人旅行者は、ハイトーンカラーなど希望するデザインの写真を持参することも多く、予約サイトやSNS等にアップしている写真のクオリティが集客に繋がる可能性があります。

来店時の課題とは?最大の課題は言語の壁!予約や会計のトラブルも

※美容サロンスタッフ(外国人旅行者の来店あり)、複数回答
出典:ホットペッパービューティーアカデミー「美容サロンにおけるインバウンド実態調査」(2024年9月)

外国人旅行者が美容サロンを利用した際の、美容サロンの課題として最も多かったのは「こちらの言いたいことが伝わらない」(37.2%)という言語の壁でした。

また、「予約なしでの来店」(29.5%)に関するトラブルや、「サービス・マナーのギャップ」(22.6%)も課題として挙げられています。

文化やルールの違いが戸惑いを引き起こすことが多く、サロン側での柔軟な対応も求められてくると考えます。