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【ヘア】若年層はサロンの利用時間が増加傾向!

15~19歳女性・各美容サロン利用者 出典:「美容センサス2024年上期」(2024年6月)

実はここまでと真逆の結果なのが、【ヘアサロン】における15~19歳の利用時間です。2021年以降、毎年上昇しています。

理由の一つは、【ハイトーンカラーの利用】にあると考えています。

15~69歳女性・美容室でのカラー施術利用者 出典:「美容センサス2024年上期<美容室・理容室編>」(2024年6月)

こちらのデータからは、15~19歳の「ブリーチ」「インナーカラー」「ダブルカラー」といったハイトーンカラーの利用が他の世代と比べて顕著に高いことが分かります。

若年層のハイトーンカラーの流行によって、サロンの利用時間が年々伸びていると考えられます。

【ヘア】若年層が重視するのは?

15~69歳女性・美容室1年以内の利用者 出典:「美容センサス2024年上期<美容室・理容室編>」(2024年6月)

もう一つは、若年層が他の年代以上に「スタッフの対応」や「サロンでの居心地」を重視していることも理由にあると考えます。

サロンの空間で過ごす時間を大切にしたいというニーズが他の年代以上に高く、このためサロンで過ごす時間が長くなっても構わないと思う人が増えてきているのかもしれませんね。

EDITORIAL NOTE

サロンの利用時間は、全体のトレンドは、タイパを意識した時短傾向に向かっていますが、一方では長く過ごしてもよいと思う人も一定います。

もちろん「ただ長く過ごすだけ」というのは不満につながりますので、滞在時間に見合った価値の提供が大切です。

今回はヘアサロンにおける若年層の滞在時間増加を取り上げましたが、なりたい髪色のためや、居心地の良い空間のためといった提供価値に見合うことが必要です。

お客さま一人ひとりのニーズにあわせた「タイムパフォーマンス」の提案こそ、顧客満足を高めることにつながるでしょう。

ご紹介した調査はこちら

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文責

  • 田中公子

    田中公子(たなかきみこ)

    ホットペッパービューティーアカデミー研究員

    美容に関する消費者行動を調査・研究
    これまでに発表した美容関連の調査は200本以上


    ■Deloitte Tohmatsu Consulting(デロイトトーマツコンサルティング)を経て、リクルート入社。ホットペッパービューティーの事業企画から2012年より現職。

    ■調査研究員として、美容センサスなどの消費者調査や研究員コラムなどでの解説を担当。美容センサスデータブック数字で見る美容などデータのビジュアライゼーションに定評がある。セミナー講演、業界誌・一般誌・テレビなど取材多数。

    ■プライベートでは小学生2児の母、2024年から子供の小学校のPTA会長と学校運営評議委員を務める。

    ※メディア取材はコチラよりお問い合わせください。


    ◎寄稿・連載
    「数字で読む美容トレンド」(Beautopia)
    「ホットペッパービューティーアカデミー研究員 田中 公子氏が見る『アイビューティー業界』」(アイビューティージャーナル)
    「一橋ビジネスレビュー : 日本企業の人的資本経営 2023年 SUM.(71巻1号)」(共著/東洋経済)
    「美容トレンド最前線!」(ファッション販売/~2023年)
    「美容サロンの経営塾」(国際商業/全100回)、「ビューティ・インサイト」(WWD/全6回)

    ◎書籍(共著)
    「美容師が知っておきたい50の数字」(女性モード社)
    「美容師が知っておきたい54の真実」(女性モード社)
    「データで見るエステティックの今とこれから」(フレグランスジャーナル社)

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