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人気の理由②ドライヘッドスパは、日本人にも人気の施術!

※リラクゼーションサロン利用者が対象 出典:ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2024年上期【リラクゼーションサロン編】」

ドライヘッドスパは最近は専門店が続々と出店するなど、日本人にも高い人気を誇る施術です。こちらはリラクゼーションサロン利用者を対象にしたドライヘッドスパの利用率に関するデータですが、男女とも年々上昇している傾向が見られます。(リラクゼーションサロンの利用率は、女性が11.6%、男性が11.0%)

施設数の増加に伴い、外国人旅行者にも目に留まりやすくなっており、人気の高まりから日本人からも「予約が取りづらい」と言われる専門店も少なくありません。

このため、外国人旅行者にとっては「日本で人気のドライヘッドスパを体験した」という特別な思い出作りや、いわゆる”コト消費”として捉えて利用しているケースもあるでしょう。

人気の理由③ドライヘッドスパは、西欧文化にもフィットしやすい

ドライヘッドスパは水を使わない施術のため、西欧圏の文化や習慣に親和性が高いことからも人気を集めていると考えます。日本では、水(お湯)を使った「シャンプー」が一般的ですが、西欧圏では気候や水質、さらには髪質の違いから、水を使って毎日シャンプーしない方も少なくありません。その結果、ドライシャンプーの文化が日本よりも広く浸透しています。

このような背景から、水を使わずリフレッシュできる「ドライヘッドスパ」が西欧圏にフィットしやすい施術と言えるでしょう。

競争環境の激しいサロンでの「差別化」につながる?

リラクゼーションサロンは、必須資格が不要で、小規模資本でも開業しやすい業態です。このため競合店が多く、競争環境も激しいと言えます。またもともと人材不足の課題を抱える業界において、近年の物価高による資材価格の上昇や、人件費・光熱費の高騰といった影響から、美容サロンの倒産がニュースになることも増えています。

このため新規顧客の獲得と既存顧客の定着を図るために、サロンが持つ「強み」を効果的に訴求することが喫緊の課題と言えるでしょう。近年増加しているドライヘッドスパ専門店は、特化型のサービスを提供することで、差別化を図っています。また外国人旅行者という新たな利用者層の広がりも、サロンにとって大きな強みとなるでしょう。

さらにドライヘッドスパ専門店に限らず、カスタマーの「頭皮のケア」への関心が現状高まっています。頭皮のもみほぐしなどの施術も含め、自サロンならではの差別化ポイントを見つけることも、持続的なサロンの成長につながるカギとなるはずです。

EDITORIAL NOTE

ドライヘッドスパは外国人集客だけではなく、男性集客にも有効です。

リラクゼーションサロンはもともと男女の利用割合がほぼ均等ですが、ヘッドスパに関しては日本人では男性の利用率が女性を上回るという特徴があります。つまりヘッドスパは女性も男性の集客も狙える、幅広いターゲットに対応可能なサービスと言えるでしょう。手軽に利用できるため、来店頻度アップにもつながる可能性も!

男性の集客には、ブログの利用も有効です。こちらのコラムでは、男性集客にも活用できるブログの攻略法について解説しています!ぜひご参考になさってください。

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文責

  • 田中公子

    田中公子(たなかきみこ)

    ホットペッパービューティーアカデミー研究員

    美容に関する消費者行動を調査・研究
    これまでに発表した美容関連の調査は200本以上


    ■Deloitte Tohmatsu Consulting(デロイトトーマツコンサルティング)を経て、リクルート入社。ホットペッパービューティーの事業企画から2012年より現職。

    ■調査研究員として、美容センサスなどの消費者調査や研究員コラムなどでの解説を担当。美容センサスデータブック数字で見る美容などデータのビジュアライゼーションに定評がある。セミナー講演、業界誌・一般誌・テレビなど取材多数。

    ■プライベートでは小学生2児の母、2024年から子供の小学校のPTA会長と学校運営評議委員を務める。

    ※メディア取材はコチラよりお問い合わせください。


    ◎寄稿・連載
    「数字で読む美容トレンド」(Beautopia)
    「ホットペッパービューティーアカデミー研究員 田中 公子氏が見る『アイビューティー業界』」(アイビューティージャーナル)
    「一橋ビジネスレビュー : 日本企業の人的資本経営 2023年 SUM.(71巻1号)」(共著/東洋経済)
    「美容トレンド最前線!」(ファッション販売/~2023年)
    「美容サロンの経営塾」(国際商業/全100回)、「ビューティ・インサイト」(WWD/全6回)

    ◎書籍(共著)
    「美容師が知っておきたい50の数字」(女性モード社)
    「美容師が知っておきたい54の真実」(女性モード社)
    「データで見るエステティックの今とこれから」(フレグランスジャーナル社)

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