美容の未来のために、学びと調査・研究を

美容サロン経営を学ぶならホットペッパービューティーアカデミー

男性のフィットネス市場:急成長中!ターゲットは20~30代

出典:「美容センサス2024年下期<ジム・ヨガ・フィットネス編>」より、ホットペッパービューティーアカデミー推計

男性市場は3,624億円。2年連続で前年比5%以上増加しています。女性市場(3,038億円、前年比3.6%増)以上のマーケットボリューム、成長率が特徴的です。

出典:「美容センサス2024年下期<ジム・ヨガ・フィットネス編>」

1年以内のマンツーマン指導の利用率は男性全体で5.7%で、20代(10.5%)が最も多く、特に若年層に支持されている傾向が見られます。

また、15〜19歳の男性では、マンツーマン指導の利用率(7.2%)がマンツーマン指導以外(4.7%)を上回っており、早い段階から個別指導を取り入れる傾向がうかがえます。

若年層では、マンツーマン指導を受けることで技術の習得を重視し、より効果的なトレーニングを求めていることが考えられます。

出典:「美容センサス2024年下期<ジム・ヨガ・フィットネス編>」

1年以内のマンツーマン指導の利用率は8.0%で、20〜30代が中心となっています。マンツーマン指導以外の利用者は、コストパフォーマンスを重視し、利用時間等の自由度の高いプランによる継続しやすい環境へのニーズが高いと考えられます。

※1年以内の利用者が対象、実数回答

出典:「美容センサス2024年下期<ジム・ヨガ・フィットネス編>」

1カ月あたりの平均支出額は、男性はマンツーマン指導で9,238円、マンツーマン指導以外では6,268円となっており、マンツーマン指導においては女性以上の支出額です。

また男性のマンツーマン指導にかける金額は、コロナの影響も受けず2021年以降上昇し続けており、マンツーマン指導への関心の高さがうかがえます。

※1年以内の利用者が対象、実数回答

出典:「美容センサス2024年下期<ジム・ヨガ・フィットネス編>」

成長する市場をどう活かす?サロン・ジムの魅力を高めるヒント

全体的に、ジム・ヨガ・フィットネス市場は拡大傾向にあり、特に男性市場の成長が顕著です。また、パーソナルトレーニングなどのマンツーマン指導の市場規模が増加する中で、アクティブシニアのジム利用も見過ごせません。

  • 20〜30代の男性・女性に向けたマンツーマン指導プランの強化
  • 60代以上の女性に向けた継続的なトレーニングプランの提案

などが、今後の集客や売上向上に向けた有効な施策となりえるでしょう。

また、フィットネス市場で競争力を高めるために、ホットペッパービューティーなどの集客サイトを活用する工夫も重要です。

  1. 魅力的な写真の掲載
    ジムやヨガスタジオの雰囲気、設備、トレーニング風景を魅力的に伝える写真を活用し、利用者の期待感を高める
    特に、ジムの設備やスタジオの内観は、初めて施設を選ぶ人が確認する重要なポイントとなるため、視覚的にわかりやすく紹介する
  2. 効果的なクーポンの設置
    短期集中型、ダイエット特化型、筋力アップ向けなど、ニーズに応じた分かりやすいクーポンを設置し、利用者が選びやすいように工夫する
    継続利用につながりやすい複数回利用のクーポンを活用し、リピーター獲得を促進する

など、ターゲット層に適した画面になっているのか見直してみることも大切でしょう。

EDITORIAL NOTE

筆者も月額通い放題のジムに毎朝通っています。日々のトレーニングを通じて、自分の成長を実感できるのは非常に楽しいものです。

実際、ジムでは男性利用者が多く、仕事前に通っている方を多く見かけます。

調査データでは20代・30代の利用者が多いですが、特に40代以降は健康を意識し、ルーチンとして取り入れるニーズが今後さらに高まりそうです。

1 2

市場規模推計 算出の方法
市場規模推計(円)=人口(人)※1×利用率(%)※2×年間利用金額平均(円)※3
※1 人口 人口推計(総務省統計局)。年齢(5歳階級)、男女別人口―総人口(各年10月1日時点)。調査年の前年10月1日時点の人口
※2 利用率ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2024年下期<ジム・ヨガ・フィットネス編>」
※3 年間利用金額平均(円)ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2024年下期<ジム・ヨガ・フィットネス編>」

文責

  • 田中公子

    田中公子(たなかきみこ)

    ホットペッパービューティーアカデミー研究員

    美容に関する消費者行動を調査・研究
    これまでに発表した美容関連の調査は200本以上


    ■Deloitte Tohmatsu Consulting(デロイトトーマツコンサルティング)を経て、リクルート入社。ホットペッパービューティーの事業企画から2012年より現職。

    ■調査研究員として、美容センサスなどの消費者調査や研究員コラムなどでの解説を担当。美容センサスデータブック数字で見る美容などデータのビジュアライゼーションに定評がある。セミナー講演、業界誌・一般誌・テレビなど取材多数。

    ■プライベートでは小学生2児の母、2024年から子供の小学校のPTA会長と学校運営評議委員を務める。

    ※メディア取材はコチラよりお問い合わせください。


    ◎寄稿・連載
    「数字で読む美容トレンド」(Beautopia)
    「ホットペッパービューティーアカデミー研究員 田中 公子氏が見る『アイビューティー業界』」(アイビューティージャーナル)
    「一橋ビジネスレビュー : 日本企業の人的資本経営 2023年 SUM.(71巻1号)」(共著/東洋経済)
    「美容トレンド最前線!」(ファッション販売/~2023年)
    「美容サロンの経営塾」(国際商業/全100回)、「ビューティ・インサイト」(WWD/全6回)

    ◎書籍(共著)
    「美容師が知っておきたい50の数字」(女性モード社)
    「美容師が知っておきたい54の真実」(女性モード社)
    「データで見るエステティックの今とこれから」(フレグランスジャーナル社)

研究員コラム一覧へ

調査カテゴリ

ホットペッパービューティーアカデミーに
会員登録をして、
美容サロン経営に役立つ動画
を見よう!