【アイ】20代女性の約3人に1人が1年以内に利用
【アイビューティーサロン】市場規模推計
出典:「美容センサス2025年上期<アイビューティーサロン編>」(ホットペッパービューティーアカデミー)
アイビューティーサロンの市場規模は2024年に1179億円(前年比+28.9%)、2025年には1384億円(前年比+17.4%)と、2年連続で2桁成長を記録しました。コロナ禍を経て、目元への美容ニーズが高まり、まつげメニューやアイブロウなどのケアが日常的なものとして定着してきたことが背景にあります。
【アイ】1年以内のサロン利用率
出典:「美容センサス2025年上期<美容室編>」(ホットペッパービューティーアカデミー)
1年以内にアイビューティーサロンを利用した女性の割合は、2025年に11.8%と過去5年で最高値に。なかでも20代女性では29.0%に達し、約3人に1人がこの1年間にサロンを利用していることが分かります。前年(2024年)の21.3%から8.7ポイントも上昇しており、利用の伸びが特に大きい世代です。
若年層の支持を集める理由には、SNSや動画メディアの影響で「目元映え」が重視されていることや、比較的手ごろな価格で顔の印象を大きく変えられることも考えられるでしょう。幅広い世代で上昇傾向にある中でも、特に若年層の定着が顕著です。
さらに男性の利用も着実に増加しており、2021年の2.5%から2025年には4.6%まで上昇。性のあり方を問わず、目元ケアが美容習慣のひとつとして広がりつつあることがうかがえます。
目元のケアは日常のルーティンとして定着しつつあり、時短・ナチュラル志向といったニーズをうまく捉えた提案が今後の利用者層を広げるカギになるでしょう。
【リラク】市場は過去最大規模に。在宅&スマホ疲れが追い風か?
【リラクゼーションサロン】市場規模推計
出典:「美容センサス2025年上期<リラクゼーションサロン編>」(ホットペッパービューティーアカデミー)
リラクゼーションサロンの市場規模は、2025年に3798億円と5年連続で拡大し、過去最大の水準となりました。特にここ3年は堅調な成長が続いており、前年比でも3.4%のプラスとなっています。
【リラクゼーションサロン】着衣の施術の1回あたり利用金額
出典:「美容センサス2025年上期<リラクゼーションサロン編>」(ホットペッパービューティーアカデミー)
※1年以内のリラクゼーションサロン利用者が対象
市場拡大を支える一因が「着衣の施術(整体・もみほぐし・足つぼ等)」の1回あたりの利用金額の上昇です。女性は2023年の4,703円から2025年には5,196円、男性も4,397円から4,792円へと上昇しており、いずれも3年連続で上昇傾向にあります。
価格の上昇にもかかわらず利用が維持されている点からも、生活の中に根づいた「自分を整えるケア」としての価値が高まっていることがうかがえます。
背景には、コロナ禍以降に定着した在宅勤務による運動不足や、スマートフォンの長時間利用による「スマホ疲れ」など、慢性的な身体の不調に対する意識の高まりがありそうです。短時間でもリフレッシュでき、かつ気軽に通えるサロンの存在は、現代人にとって“日常のセルフケア”として欠かせないものになりつつあるでしょう。