【メンズ】利用率が右上がり。あらゆるジャンルで”ボーダレス化”が進む
【メンズ】市場規模推計
出典:「美容センサス2025年上期」(ホットペッパービューティーアカデミー)
近年注目の男性市場。市場規模も2021年の9013億円から2025年には9524億円と、4年間で+510億円の拡大。特に美容室(+230億円)、リラクゼーション(+201億円)、ネイル(+80億円)などの成長が目立ちます。
【メンズ】1年以内のサロン利用率
出典:「美容センサス2025年上期」(ホットペッパービューティーアカデミー)
2021年から2025年にかけて、男性の美容サロン利用は着実に拡大を続けており、1年以内のサロン利用率は、アイビューティー(2.5%→4.6%)、フェイシャル(3.1%→4.8%)、ネイル(2.8%→4.5%)、といった女性利用者の多い領域でも利用率が大きく上昇しています。
さらに、脱毛とボディ/痩身とでは、女性のサロン利用率を逆転する結果に。
【メンズ】1年以内のサロン利用率(男女別)
出典:「美容センサス2025年上期<エステサロン編>」(ホットペッパービューティーアカデミー)
この背景には、2010年代から始まったメンズスキンケア市場の拡大、2018年以降のメンズ向けメイクアップ商品の普及、SNSやYouTubeでの美容系インフルエンサーの活躍、さらには韓流アイドルの影響も加わり、男性美容の一般化が進んでいることがあります。
さらにコロナ禍では、リモート会議で画面に映る自分の顔に意識が向いたことで、美容意識が高まったというデータも(こちら)。現状として女性向けのほうが市場規模自体は大きいですが、伸び率という点では男性市場の成長が目立ちます。
これからの美容業界では、性のあり方に関わらず「なりたい自分に近づく手段」として美容サービスを捉える“ジェンダーフリーな利用”がさらに重要になります。メニューの見せ方や接客トーンにおいて、誰でも入りやすく、使いやすい環境づくりがサロン経営のカギとなるでしょう。