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女性が活躍するサロン

女性スタッフが辞めない
サロンの秘訣

結婚・出産を経ても女性スタッフが長く活躍している、さまざまなサロンの取り組みや職場づくりを紹介していきます。

vol.96保育園開設でママスタッフ0名から14名に!
柔軟性のある女性の働き方を応援するサロン。

Ange 浦和西口店

埼玉県浦和市

埼玉県浦和を中心に6店舗を構える「Ange」は、ヘア、ネイル、アイラッシュ、エステティックなどさまざまな美容メニューを提供。フォトスタジオや貸衣装、保育園など、幅広い事業展開が注目される会社です。スタッフ総勢80名のうち、9割が女性。ママスタッフは14名在籍しています。10年前はママ0名だったという会社の、変化のきっかけは保育園の開設。子どもを預けられる環境を用意したことで、出産という選択肢が生まれ、ママになるスタッフが続くようになったとか。女性支援の取り組みを進める背景、運営の工夫について、「Ange浦和西口店」店長の内田さんに伺いました。

1取り組み

スタッフの子どもを優先的に預かる、保育園を運営。

どんな取り組み?

「Ange浦和西口店」と同じビルの3階で、さいたま市ナーサリールーム認定の保育園「プ・アン」を運営。スタッフの子どもは優先的に入園できる他、利用料も一部補助される。預けられるのは0歳児~2歳児まで。預かり時間は9時~17時で、現在はグループ内5名のスタッフが利用している。補助金額は各スタッフの勤務時間により異なる。

背景とメリットは?

スタッフの生涯雇用を目指していた社長の仲本さんにとって、保育園の併設は長らくの課題だったという。安定した運営をしていけるようにと、事業として立ち上げたのが約9年前。当時は既婚のスタッフが少なく、ママ美容師のロールモデルも不在だった。
保育園ができたことで、子どもを産み、そこに預けて働くスタッフが現れ、その数が徐々に増加。「結婚、出産をして働き続ける」という選択肢が社内に浸透した。「出産離職も減りましたし、若手のスタッフたちが将来展望を描きやすくなったと思います。保育園が併設されていることを理由に、入社を希望されるママさん美容師もいます。ほぼ0名だったママスタッフが、この9年間で14名にまで増えたことが、何よりの成果です」と内田さん。

保育園「プ・アン」の利用料は月額6万円~6万1000円。浦和エリアは保育園激戦区で、認可保育園を6カ所落ちて、ここに受け入れてもらったスタッフもいるそう

保育園「プ・アン」の利用料は月額6万円~6万1000円。浦和エリアは保育園激戦区で、認可保育園を6カ所落ちて、ここに受け入れてもらったスタッフもいるそう

2取り組み

美容師採用でも、ネイルやまつげなど別の職種の習得もサポートする。

どんな取り組み?

美容師として一定レベルまで技術が上がれば、ネイルやまつげエクステなど、別の職種の知識や技術を習得することができる。研修は勤務時間内の実施で、研修費用も補助される。定休日に実施している、正社員を対象にした社内トレーニングに参加することも可能だ。

背景とメリットは?

「Ange」はヘアサロンからスタートして、お客さまの要望に応えながら、ネイル、まつげパーマ、エステティックと徐々にサービス部門を増やしてきた。さまざまな部門がある中で、キャリアを複数重ねられることは、スタッフたちの強みになる。現在の職種に何らかの理由で限界を感じても、転職することなく、「社内転職」で新たな仕事に挑戦することができるのだ。その環境があれば、先を見据えた働き方が可能となる。
「実際にアシスタント採用のママさん美容師から、アイラッシュをやりたいという希望があり、今はそれを視野に入れて勉強してもらっています。他にも、フロント担当で入社したけれど、もともとメイクの仕事をしていたということで、メイク部門に転向したママスタッフも。トータルビューティーサロンという環境は、ブランクを抱えたママさんスタッフにも魅力のようです」(内田さん)。

「苦労して身につけた技術を生かせなくなるのはもったいない。ママでも活躍できる環境を整えてあげたいですね」と内田さん

「苦労して身につけた技術を生かせなくなるのはもったいない。ママでも活躍できる環境を整えてあげたいですね」と内田さん

3取り組み

雇用形態や勤務形態は、スタッフの希望に応じて柔軟に対応。

どんな取り組み?

産休・育休から復帰後の働き方は、スタッフと会社で相談して決める。正社員を継続するのも、パート勤務に変更するのも本人の希望次第だ。現在、ママスタッフのうち、正社員フルタイム勤務は1名。残りの13名はパート勤務を選択している。パート勤務の場合は、勤務日数や勤務時間の自由度も高い。週2日、1日4時間のみ出勤するスタッフもいれば、土日と定休日を除く週4日、1日8時間働くスタッフもいる。子どもの成長に合わせて勤務時間を延ばしていくのが通例だ。「子どもが大きくなったので、正社員に戻りたい」という希望も随時受け付けている。

背景と課題点は?

スタッフに長く勤めてもらうためには、ライフステージに合わせた労働環境は欠かせない。家族との時間を大切にしながら仕事を続けてもらえるように、柔軟な対応を心がけている。「ママさんスタッフはほとんどが日中の出勤です。そのため、一番忙しい夕方の時間帯に、人が足りなくなるという課題もあります。そこは正社員でフォローしているのが現状です。店にはいろんな部門のスタッフがいるので、例えばネイルやエステティックのスタッフが、美容師のアシスタント的な業務を手伝うなど、協力し合うこともできています。それができるのも、トータルビューティーサロンの強みかも知れませんね」(内田さん)。

ママ美容師の高野牧子さんは、金・土曜出勤のパート勤務。土日に固定で出られるママスタッフは少ないので、助かっているという

ママ美容師の高野牧子さんは、金・土曜出勤のパート勤務。土日に固定で出られるママスタッフは少ないので、助かっているという

店長インタビュー

内田直樹さんは、株式会社アンジュ設立の約半年後に入社した創業メンバー。現在は、「Ange浦和西口店」とメンズトータルサロン「Bond 1997」の店長を兼任

Q. 「女性スタッフが活躍できる環境づくり」に力を入れるのはなぜですか?

A. 新しいことをどんどん取り入れていく社風のため、柔軟性のある女性スタッフが必要なのです。

会社全体で以前から、「女性スタッフを増やしていきたい」という想いがあるのです。女性の柔軟性の高さは、当社にとって魅力です。当社は「すべてはお客さま発」という理念のもと、新しい業態やメニューを次々につくり出してきました。ヘア、ネイル、エステティックに続き、写真スタジオや着物レンタル事業なども。これらの変化がかなり速いスピードで起きており、そこに対して女性の柔軟性が必要になります。最近はブライダルの式場でヘアセットやアテンド業務も展開するようになり、そういった事業部にも、やはり女性の力が必要です。そのため、女性スタッフに長く活躍してもらうための環境づくりは、欠かせないものなのです。

Q. 今後さらに取り組んでいきたいことは?

A. 「インナービューティー事業」に、より力を入れていきます。

当社ではオリーブオイルや岩塩など、内側から美に働きかける食品の販売も行っています。それを使ったレシピをご紹介したところ、反響は大きく、お客さまから多くの喜びの声をいただきました。また今年5月には、わずか1分で簡単に健康状態をチェックできる専用機器を導入。専門アドバイザーがお客さまの健康状態をチェックし、足りない栄養素などのアドバイスを行っています。プライベートブランドのサプリメント商品も展開しているので、その際のご提案もスムーズです。
こうした「インナービューティー事業」の根底にあるのは、「お客さまに外面だけでなく、内側からもより健康に美しくなっていただきたい」という想い。まだ始めたばかりなので、これから着々と広めていきたいと思います。

Salon Data

Ange 【アンジュ】浦和西口店

アクセス
JR浦和駅西口から徒歩5分
創業年
1997年
店舗数
6店舗
設備
セット面18席 ※Ange 浦和西口店
スタッフ数
20名 ※Ange 浦和西口店
URL
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000299621/
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